バイク専用ナビとスマホ結局どっちがいいの?
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/zGzXsJUBQfs
バイクにナビゲーションを取り付けて走行する人も増えてきましたが、車のような液晶画面付きのナビゲーションシステムをバイクに装着する人と、スマホのナビアプリを利用する人とに分かれています。
どちらにも一長一短があり、どちらの方がよいのかは使う人の利用環境や、好みによるところもありますが、ナビゲーションシステムがおすすめの方は次の通りです。
ナビゲーションがおすすめな方
ナビゲーションシステムがおすすめの方は、走行中に安定してナビを使用したい方や、気温の高い日や長時間ナビを使いたい方です。
バイク向けのナビゲーションシステムは、振動に強く作られていますので、走行中に急に電源が落ちるといった心配がありません。
また、長時間の使用や気温の高い日は、スマホだと加熱(熱暴走)によって安全装置が働き画面が落ちることがありますが、ナビゲーションシステムならそんな心配も不要です。
分厚いグローブをしたまま操作できるナビゲーションシステムも増えており、ナビ操作のためにいちいちグローブを取り外す必要がなく、ライダーにとって使いやすい設計になっています。
スマートフォンのナビがおすすめな方
スマートフォン(スマホ)のナビがおすすめの方は、できるだけお金をかけずにナビを使いたい方、ナビを使う頻度が少ない、使用時間が短いなどそれほどナビを使わない方です。
スマホには多数のナビアプリがあり、多くは無料で利用できるので、アプリに対応したスマホさえあれば費用を使うことなくナビが利用できます。
また、近距離への移動でナビを使う場合やたまにしかナビを使わない場合は、長時間の使用で起きやすい熱暴走や振動の影響も少ないため、スマホのナビで十分な場合も。
どちらか迷っている人はまずスマホで試してみる
ナビゲーションシステムにしようかスマホのナビにしようか迷っている方は、とりあえずスマホのナビを利用してみるのがおすすめです。
スマホのナビだと振動に弱い、長時間の使用や気温の高い日の使用に向いていない面があり、利用してみて不便や不都合が出てきたら、ナビゲーションシステムの利用を考えてみるとよいでしょう。
また、スマホ自体が防水対応していないこともあるので、防水機能が備わっていないスマホを使ったナビは、雨天での使用にならないよう注意が必要です。
バイクのナビにスマホを使うメリット
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スマホをバイクのナビとして使うメリットは、次の通りです。
- 初期投資が不要
- 常に最新の地図データが取得できる
- 音楽を聴いたりBluetoothが使える
- 場所を取らない
メリット1:初期投資が不要
スマホのナビは、スマホさえ持っていればナビが使えるので、初期投資が不要です。
スマホでナビを使うには、ナビのアプリをスマホにインストールする必要がありますが、ほとんどのアプリは無料で利用できます。
付近のガソリンスタンドのガソリン単価を表示してくれるなど、より利便性を上げてくれる有料プランを導入しているアプリもありますが、有料プランは月に300円から1,000円ほどのアプリが多いです。
メリット2:常に最新の地図データが取得できる
スマホのナビアプリは、常に最新の地図データが取得できるので、常に新しい情報が得られます。
ナビゲーションシステムは、地図の更新に新たなメモリーカードが必要となるなど、更新が難しいこともありますが、スマホのナビなら更新されていくので手間もかかりません。
一部のナビでは、走行が難しいような道路を表示したり、案内される距離が最短ルートではなかったりすることもありますが、常に最新の地図が得られるのは大きなメリットです。
メリット3:音楽を聴いたりBluetoothが使える
スマホのナビは、ナビアプリを立ち上げながら同時に別のアプリなども使用できるので、ナビを使いながら音楽を聴いたり、ラジオ代わりに動画を流したりもできます。
注意点として、イヤホンを利用して音楽を聴く場合は、周囲の音がしっかり聴き取れない音量だと違反となることもあるので、音量に注意して使用しましょう。
メリット4:場所を取らない
スマホをナビに使う場合は、スマホホルダーを取り付けて使用するのが一般的ですが、ホルダーを設置するくらいしか場所を取りません。
専用ナビゲーションシステムは、車種によっては取り付け位置がうまく決まらないこともありますが、スマホの場合は場所を取らないので取り付けの制限も少なく、ほとんどの車種で取り付けできます。
バイクのナビにスマホを使うデメリット
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続いては、バイクのナビにスマホを使うにあたって、主に次の点がデメリットといえます。
- バッテリー消費が早い
- 電波状況が悪いと使えない
- 振動や熱、雨などによる故障のリスクが高い
- 日差しで画面が見えないことがある
順番に解説していきます。
デメリット1:バッテリー消費が早い
スマホをバイクのナビに使うと、バッテリーの消費が早いです。
ナビを使っている間は、常にスマホとナビアプリを起動しっぱなしの状態となるので、バッテリーの消費が早くなりますし、発熱によってバッテリーの劣化も進みます。
スマホに使われるリチウムイオンバッテリーは、熱によって劣化が早く進むため、スマホを起動しっぱななしによるバッテリーの消費と熱による劣化促進で、バッテリーへの負担が大きいです。
デメリット2:電波状況が悪いと使えない
スマホのナビは電波を受信して常時交通情報を更新しているので、電波の届かない場所(圏外)や電波が安定しない場所では使えません。
電波が安定している都市部での使用は問題ありませんが、人里離れた場所を走る場合はナビとして使えないこともあるのが、スマホをナビで使うデメリットの1つです。
デメリット3:振動や熱、雨などによる故障のリスクが高い
スマホは振動にあまり強くなく、充電用として内蔵されているリチウムイオン電池は、熱にも強くありません。
バイク走行中は常に振動を拾いますし、日光による日差しや気温の影響を受けやすいので、スマホ故障のリスクが高くなります。
また、防水性能を備えていないスマホは雨天での使用はできませんし、突然の雨により故障する可能性もあり、これらがスマホをナビとして使用する上でのデメリットです。
デメリット4:日差しで画面が見えないことがある
スマホをナビとして使っていると、画面が晴天時の強い日差しで反射して、見えづらいことがあるのもデメリットです。
対策として、反射による見にくさを抑えてくれるフィルムを貼るか、光が強いときに画面をみやすくしてくれるアプリを使う、などがあります。
バイクの専用ナビを使うメリット
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バイク専用のナビゲーションシステム(以降ナビと表記)を使うにあたり、スマホと比較してメリットとなるのは次の点です。
- 耐震・防水設計されている
- グローブ着用のまま操作できる
- オフラインでも使用できる
- バッテリーのもちが良い
メリット1:耐震・防水設計されている
バイク専用のナビは耐震や防水に対応し、ホコリなどにも強く設計されているのがメリットです。
バイクの走行中は常に路面の凹凸や風の影響を受けるので、振動が多く発生しますが、専用ナビは耐震設計となっているので、スマホよりも振動耐性があります。
防水設計もされているので、雨天での使用はもちろん、走行中の突然の雨でも慌てて対策する必要がないのが、専用ナビのメリットです。
メリット2:グローブ着用のまま操作できる
バイク専用ナビは、グローブを装着したままでもタッチパネルが操作できるようになっています。
グローブしたまま反応するタッチパネルに、押しやすいようボタン配置まで考えて設計されているものも多く、スマホにはない利点です。
メリット3:オフラインでも使用できる
専用ナビは、オフラインでも使える点が大きなメリットです。
スマホをナビとして使う場合は、電波の受信ができないと地図や現在地が更新されませんが、専用ナビは電波の状態関係なく使えます。
年から離れた山間部など、電波が及ばない範囲ではスマホナビは使えませんが、専用ナビはどこでも使える点が、スマホナビにはないメリットです。
メリット4:バッテリーのもちが良い
バッテリー内蔵の充電式専用ナビは、1回の充電で10時間程度使用できるものも多く、スマホをナビとして使う場合と比較するとバッテリーのもちが良いです。
専用ナビは内蔵のバッテリーを使って起動するものと、バイクから電源を取る給電式とがありますが、給電式であればよりバッテリー切れの心配もなくなります。
ただし給電式は、バイクのバッテリーを利用してナビを動作させるので、停車中に長時間ナビを使用しないなど、バイクのバッテリー上がりに注意が必要です。
バイクの専用ナビを使うデメリット
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/wxSb4-Lxt3Y
バイク専用ナビを使うメリットを見た所で、今度は逆にデメリットについても見ていきましょう。
- 初期投資が高額になりがち
- 地図データの更新にもお金がかかる
- 雨雲レーダーや渋滞情報などオンラインの情報が取得できない
順番に解説していきますので、メリットと合わせて参考にしてみてください。
デメリット1:初期投資が高額になりがち
バイク専用ナビは、最初にナビゲーションシステム自体を購入しないといけないので、初期投資が高額になりがちです。
スマホナビは、スマホさえ持っていれば無料で利用できるアプリもありますが(有料アプリでも月500円~1,000円程度が主流)専用ナビは本体の購入が必要になります。
スマホナビが無料で利用できるのに対し、専用ナビは購入代金が必要になるなど初期費用が発生する点がデメリットです。
デメリット2:地図データの更新にもお金がかかる
専用ナビは、地図データを更新するには、新たにSDカードなどのデータ媒体(メモリーカード)の購入が必要になります。(使用するデータ媒体はナビによります)
スマホをナビとして使っている場合は、地図データの更新は更新ボタンを押すだけの無料更新ですが、専用ナビの地図更新は新しいデータを買う必要がある、という点が経済面でのデメリットです。
ナビによっては地図更新を無料で行っているものもあり、パソコンがあればデータをダウンロードしてナビに反映できますが、必要データ容量のメモリーカードを自分で用意する必要があります。
デメリット3:雨雲レーダーや渋滞情報などオンラインの情報が取得できない
専用ナビは基本的にはオンライン接続されていないので、雨雲レーダーなど現在の天気や、渋滞情報が取得できないという点もデメリットです。
それらの情報がないと、これから向かう先の天気が予想できませんし、渋滞情報もリアルタイムに反映されないので、目的地までの時間も目安程度にしかなりません。
その点スマホナビは、電波の受信ができていればほぼリアルタイムで雨雲の動きや状態情報が反映されるので、天気や時間の予測が立てやすいです。
まとめ
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/BIufEmUshec
バイクでナビを使いたい場合、スマホのナビアプリを使うのがよいのか、それとも専用ナビゲーションシステムにした方がよいのかについて、それぞれのメリット・デメリットと共に解説してきました。
スマホナビは無料で使えるアプリも多く、更新にも費用がかからないことが多いですが、操作性に難があり、振動にもあまり強くないので故障の心配もあります。
専用ナビは初期投資がかかり、地図などのデータ更新する費用も必要ですが、グローブを着けたまま操作できたり振動や雨にも対応していたりなど、それぞれ一長一短です。
今回解説してきた内容をぜひ参考に、自分に最適なナビ環境を作り、よりよいバイクライフをお楽しみください。