【新基準】バイクのナンバープレートの正しい角度は?違反・違法に関して徹底解説

【新基準】バイクのナンバープレートの正しい角度は?違反・違法に関して徹底解説

2021年10月から施行された新基準

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2021年10月から、ナンバープレートの取り付け基準が新たに見直され、より厳しい基準となりました。

ノーマル状態でナンバーが取り付けられているなら、新基準も関係ありませんが、カスタムでナンバーの取り付け方を変更している方は、注意が必要です。

違反すれば加点2点と50万以下の罰金

ナンバーの取り付け新基準(ナンバープレートの表示に関わる新基準)に違反した場合は、2点の違反加点と50万円以下の罰金というやや厳しい罰則になっています。

新車時の状態ならば全く問題ありませんが、中古車として購入した場合や知人などから譲り受けた場合、もしカスタムされた状態なら注意が必要です。

新基準に照らすと違反となるような角度や取り付け位置であっても、新車時(メーカーから出荷された状態)からそのような取り付けになっているなら問題ありません。

国土交通省によるナンバープレートのルール

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2021年10月から施行された、新しいナンバープレートの取り付けに関する基準「ナンバープレートの表示に関わる新基準」は、具体的にどのような定めになっているのでしょうか。

違反すると違反加点2点につき50万円以下の罰金となる新基準では、ナンバープレートの角度や向き、フレームやホルダーなど細部にまで基準が設けられ、次のようになっています。

ナンバープレートカバー

ナンバープレートを覆うように被せるナンバープレートカバーは禁止です。

ナンバーがハッキリ読み取れる無色透明であっても、カバーを付ける事自体が禁止ですので、ナンバープレートにカバーを取り付けている方は、取り締まりにあう前に取り外しておきましょう。

ナンバーの向き

ナンバープレートの向きは、ナンバーが自然に読み取れるよう、横向き以外での装着が禁止です。

アメリカンなどのカスタムで見られる、車体サイドにナンバープレートを取り付けるのも禁止で、車体の後方(メーカー出荷時の位置)に横向きでの装着のみ認められます。

カスタムの際はナンバープレートの向きに加え、取り付け位置に関しても注意しましょう。

折り返し

空力を重視するスポーツ走行するバイクや、ナンバーの確認をされないようナンバープレートを隠す目的のバイクなどで見られますが、ナンバーをフェンダーにくっつけるように折り返すのも当然禁止です。

後方よりナンバーが確認できなくなるのでナンバー隠蔽になりますし、犯罪に関わっている可能性を疑われ、警察官から職務質問を受ける要因にもなります。

ナンバーを折り返すことを禁止する文言はありませんが、ナンバープレートの取り付け角度や視認性の文言に抵触するので、違反行為です。

フレームやホルダー

バイクのナンバープレート取り付けは直に行わなくてはならず、フレームの使用が禁止です。

車は別基準が設けられていますが、バイクはフレームの仕様自体が禁止ですので、ナンバーのみで取り付ける必要があります。

ホルダーに関しては、ただの板のようなナンバープレートに一切かぶらないタイプのものなら使用可能です。

禁止とそうでないものの違いは、ナンバープレートに被るか被らかないかで、わずか1mmでもナンバープレートに被るものは一切禁止なので注意しましょう。

ボルトやキャップのサイズ

ナンバープレートを固定するボルトやカバーは、ナンバーが隠れないようなサイズのものを用いる必要があります。

具体的なサイズ等やルールは、次の通りです。

  • 直径28mm以下でナンバーに一切にかぶらないようにすること
  • 厚みは9mm以下
  • 落下しないようしっかり固定する(締める)こと

ナンバーの取り付け角度

ナンバープレートの取り付け角度も規定されており、車体を横から見た際に、上向き40°から下向き15°の範囲に収めて固定する必要があります。

左右の角度(向き)も0°と規定されており、少しでも傾いていたら違反となるため、取り締まりの対象です。

中古車で購入した場合や、ナンバープレート周りのカスタムを行っている場合は、規定の範囲に収まっているのか確認しておきましょう。

汚損や変色の禁止

ナンバーがしっかり読み取れる必要があるので、ナンバープレートが著しく汚れていたりして、読み取りが難しくなっている場合は、取り締まりの対象になります。

また、ナンバーが色褪せや色抜けして読み取りづらくなっている状態も取り締まりの対象ですので、ワックスなどを使ってナンバープレートを磨くのは色落ちの原因となるため、避けたほうがよいです。

ナンバープレートのルールに違反した場合

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2021年10月1日から新たに施行された「ナンバープレートの表示に関わる新基準」ですが、違反した場合は結構重い罰則が課されることも。

違反となった場合はどのような罰則が待っているのでしょうか。

ナンバープレート基準に違反した場合の罰則

ナンバープレートの新基準に違反した場合、違反加点が2点で、50万円以下の罰則となっています。

また、ナンバーを読み取れにくくすると(汚損したままの場合も取り締まられる可能性あり)、道路運送車両法の番号表示義務違反となり、同じく違反加点2点で50万円以下の罰金という重い罰です。

新基準はもともと2016年4月1日に施行され、新基準への移行期間として5年半の猶予期間を経て本格施行となっており、新車登録年によって基準が若干異なっています。

2021年9月30日までに登録したバイク

新基準が施行される前まではナンバープレートの基準も新基準ほど厳しくなく、2021年9月30日までに新規登録(ナンバープレートを取り付け)したバイクは、旧基準が適用されます。

2021年9月30日までに登録したバイクは、新車時(メーカー出荷時)の状態であれば、例え新基準に合致していなくても、違法とはなりません。

新基準に照らすと、左右から見たときのナンバープレートの角度が合致していない、フェンダーに直付けされている等の場合であっても大丈夫です。

2021年10月1日以降に登録したバイク

2021年10月1日以降に新規登録したバイクは、新基準が適用されます。

ナンバープレートカバーは禁止、左右から見た角度、上から見た角度など新基準に合致していない場合は違法となり、取り締まりの対象です。

メーカーも新基準に合致する形でバイクを生産していますので、ナンバープレートのカスタムをしていない限り、また固定ボルトが緩んで傾いている場合を除き、違法となることはありません。

バイクのナンバープレートについてのFAQ

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こちらの項では、バイクのナンバープレートに関する「よくある質問」と「回答」についてまとめてありますので、ナンバー取り付けや違反行為の参考にしてみてください。

ナンバープレートの裏ペタの角度は?

ナンバープレートの裏ペタとは、ステーなどを使ってナンバープレートをフェンダーにくっつけることで、角度は車種によって異なります。

見た目やナンバーの隠匿を図る目的で暴走行為を行うバイクや、空力の問題でスポーツ走行を行うバイクなどで、ナンバープレートの裏ペタがされていました。

新基準ではナンバーの角度が厳密に規定され、裏ペタは違反行為となり取り締まりを受けます。

ナンバープレートが見える角度は?

バイクのナンバープレートの新基準では、ナンバーの角度は横から見た場合に上向き40度から下向き15度まで、上から見た場合に角度が付いているのは禁止となっています。

ただし、2021年9月30日までに新車登録されたバイクは旧基準となり、新車時(メーカー出荷時)の状態であれば違反ではありません。

2021年10月1日以降に新車登録されたバイクは、新基準での取り締まりになります。

バイクのナンバー違反の罰金はいくら?

バイクのナンバープレートに関する新基準に違反した場合、違反加点が2点で50万円以下の罰金です。

罰金とは裁判所で決められる刑事罰のことで、該当する違反行為を行うと後日裁判所へ出頭命令が出され、簡易裁判により罰金の額が決まり、所定の期日までに罰金を納付しなければなりません。

罰金には前科も付き、30キロ超のスピード違反など極めて悪質とされる違反行為に切られる赤キップを切られると、裁判所に出頭命令が出され罰金が確定します。

なぜナンバープレートを曲げるようになったの?

ナンバープレートを曲げる(角度を付ける)人は少数ですが、どのような思惑でナンバーを曲げるようになったのでしょうか。

よくナンバープレートを曲げているバイクに暴走族(空ぶかしなど騒音を出しながら走行する者たち)の存在があり、騒音や大人数で固まって走行する違法行為を続けながら走行しているので、万が一警察が来た際にナンバーを読み取れなくする目的(隠匿行為)があります。

そんな暴走族のナンバーの曲がりを見て、一般的なバイカーからもかっこいいと認識され、真似るように広がっていった背景がありました。

ナンバープレートの角度を斜めにするのはダサい?

ナンバープレートの角度を斜めにするのがかっこいいのかダサいかは、個人個人の認識や価値観によるでしょう。

フルカウルのスポーツバイクを見てかっこいいと思う人もいれば、ネイキッドバイクを見てかっこいいと思う人がいるように、個人の趣味による違いもあります。

ナンバープレートの角度を斜めにすることが似合うバイク、似合わないなと思うバイクもあり、その判断も人によるでしょう。

ナンバープレートの角度の測り方は?

ナンバープレートの角度を測る方法は、デジタルアングルメーターなどの工具を使って測る方法と、スマホの分度器アプリを使って測る方法があります。

デジタルアングルアプリは、ナンバープレートに本体が水平になるように合わせれば角度がすぐに表示されますし、スマホアプリも同様にナンバープレートに水平になるよう、スマホを当てれば測定できるので簡単です。

角度を測るスマホアプリでおすすめなのが、無料アプリの「角度傾斜計」(iPhone、Android)や「分度器デジタル」(iPhone)、「Smart Protractor」で、どのアプリも簡単に角度計測ができます。

まとめ

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2021年10月より施行された、ナンバープレートの取り付けに関する基準「ナンバープレートの表示に関わる新基準」は、違反すると違反加点が2点、50万円以下の罰金となる厳しい基準です。

ナンバープレートに関する新基準は、ナンバーの角度から取り付け位置が決められ、ナンバープレートに1mmでも被るカバーの取り付けは一切禁止となっていますので、カバーを取り付けている方は取り外しておきましょう。

例外として、2021年9月30日までに登録したバイクは、新基準に合致していなくても、ナンバープレートが新車状態(メーカー出荷状態)であれば違反とはなりませんが、カスタムしている方は注意が必要です。

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