バイクのラッピングは自分で出来る?自分で行うための方法・手順と注意点

バイクのラッピングは自分で出来る?自分で行うための方法・手順と注意点

バイクのラッピングって本当に自分で出来るの?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/bc-497001/

バイクのラッピングは自分で施工するのは可能ですが、どこまで施工するかによって難易度が大きく変わります。

ミラーやフェンダーのみ、サイドカバーのみなど部分的なラッピングは初心者でも十分に可能で、カウル全体やガソリンタンクなど全面ラッピングは難易度が高く、中~上級者向けで失敗のリスクも高いです。

部分別の難易度

バイクのラッピングは施工する部分によって、以下のように難易度が変わります。

パーツ 難易度 解説
ミラー・フェンダー ★☆☆☆☆ 平面多め。練習に最適
サイドカバー・タンク上部 ★★☆☆☆ 少し曲面あり。慎重に貼ればOK
カウル全体 ★★★★☆ 大きな曲面・カーブが多く、伸ばし方が難しい
タンク前面 ★★★★★ 最難関。複雑な曲面+ヒートガン操作必須

ラッピングシートは近年、エア抜け構造(エアフリー)付きが主流で、貼りやすくなっており、施工の難易度が下がっています。

貼り直しできるラッピングシートを選べば、1回で完璧に貼れなくても貼り直しがOKなので、失敗するリスクも低いです。

一方で、カウルやタンクのような曲面が多いパーツは、ラッピングシートの伸ばし方に技術が必要で、 うまく施工するには熱を加えて伸ばす「ヒートガンの使い方」がポイントになります。

バイクを自分でラッピングするためのやり方・手順

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/bmw-k1200s-a4-2486777/

バイクに自分でラッピングを施す場合、以下のような手順となります。

手順 内容 ポイント
①準備 必要道具・環境を整える 温度・清潔さ・道具が成功のカギ
②掃除 下地の汚れ・油分を除去 剥がれ・気泡防止に必須
③仮合わせ シートを当てて位置を確認 カット前に完成イメージを固める
④貼り付け ヒートガンで柔らかくして貼る 空気を抜きながら少しずつ貼る
⑤仕上げ 端の処理・気泡除去・圧着 剥がれ防止・見た目アップ
⑥固定 24時間以上放置して定着 貼り直し防止、粘着安定化

ラッピングを施す部分の油分をしっかり除去し、ラッピングシートを貼りたい位置に仮合わせを行い、完成イメージを確認します。

仮合わせがしっくりときたら、ヒートガンを使いながらラッピングシートを貼り付け、余分な端を処理して定着させ完成です。

まずは作業に必要な道具を揃えることから始まり、必要な道具類は次のようになっています。

① 準備:必要な道具・環境

道具 用途
ラッピングシート(エアフリータイプ) 本体。貼りやすい素材を選ぶ(3M、Avery等)
ヒートガン シートを柔らかくして曲面にフィットさせる
スキージー(ゴムヘラ) 空気を押し出しながら貼る
カッター(小型・替刃必須) 端のカットや細部仕上げ
マスキングテープ 仮位置のマーキング・位置合わせ
アルコールスプレー&ウエス 脱脂・汚れ落とし
手袋(スエード生地) 指紋防止&滑らかに貼る用

ラッピングシートは気泡が入りにくいエアフリータイプで、3MやAveryなどの素材を選ぶと貼りやすく、失敗も減ります。

ヒートガンはドライヤーのような道具で、ラッピングシートを熱で柔らかくして貼りやすくしますが、特に曲面の施工には必須の道具です。

カッターは一般的な事務カッターよりも、先端が細くなった「デザインカッター」のほうが細かな作業に向いており、手袋は指紋や油脂がバイクに付着するのを防いでくれます。

引用元:https://bikeman.jp/products/gc-g03-0012

ガッツクローム(GUTS CHROME)「3Mマスキングテープ」は、接着力に優れ直線・曲線面ともに貼りやすい、トータルバランスに優れたマスキングテープです。

剥がす時に粘着のりが車体に残りにくく、数回剥がしても粘着が維持されるので、正確な位置調整に役立ちます。

  • 商品名:3Mマスキングテープ
  • メーカー:ガッツクローム(GUTS CHROME)
  • 寸法:(幅)12mm×(全長)18m
  • 販売価格(税込):128円

② 掃除・脱脂

ラッピング面の掃除や脱脂は、仕上がりを左右するかなり重要な工程で、表面のホコリや油分、ワックスを完全に除去します。

特にワックスをかけている場合は、ワックスの油分によってラッピングシートの粘着力が落ちてしまい、綺麗に貼ることができません。

脱脂には中性洗剤+アルコールスプレーが適しており、洗車を行ったあとに脱脂を行いますが、水分や油分が残るとラッピングシートの「剥がれ・浮き・粘着ムラ」の原因になるので、しっかり除去しておきましょう。

③ 仮合わせ・カット

掃除や脱脂が終わったら、貼り付けたいパーツにラッピングシートを仮当てして、必要サイズを確認しましょう。

ヒートガンでラッピングシートに熱を加えながら施工をする場合、ラッピングシートが伸びますが、余裕を持って3〜5cm大きめにカットします。

マスキングテープでラッピングシートの端を固定し、イメージを確認したあとは、ラッピングシートの端の剥離紙を1cm程度剥がし、仮に固定します。

④ 貼り付け

仮固定が終わったら、ラッピングシート全体を貼り付けていきますが、いきなり剥離紙を全部剥がさず、半分ずつ貼るとズレにくいです。

スキージー(ゴムヘラ)で中央から外へ空気を押し出し、曲面はヒートガンで軽く熱を加え柔らかく伸ばしながら、焦らずに少しずつ貼っていきます。

ヒートガンで伸ばしすぎると変形や厚みムラの原因となるため、熱しすぎないよう注意をしつつ作業を進め、もしシワができたら、一度戻して再加熱して貼り直してもOKです。

パーツ別の貼り方

バイクのラッピングは、貼り付けるパーツによって難易度が変わり、以下のコツを抑えることで貼りやすさも変わります。

パーツ 貼り方のコツ
ミラー・フェンダー 平面が多いので中央から外へスキージー。角は後からヒートガンで引っ張る
サイドカバー 角をヒートガンで柔らかくして引っ張り、裏側で折り返す
タンク上部 中央→左右の順で。曲面に沿わせながら引き伸ばし
カウル全体 分割貼りが基本。1枚で無理に覆わず、パネルごとに加工

ミラーやフェンダーは平面が多く、貼り付ける難易度が低めですが、曲面や角の部分はヒートガンを使ってラッピングシートを伸ばしながらスキージーを使うと、うまく貼れます。

特に難易度が高いのが、複雑な形状をしているガソリンタンクやカウル全体で、とくに形状が複雑なのがガソリンタンク上部です。

中央から左右の順で、曲面に沿わせながらヒートガンを使って引き伸ばし、貼っていくとうまく貼りやすくなります。

⑤ 仕上げ:気泡・シワの処理と端の圧着

ラッピングシートの貼り付けが終わったら、気泡やシワが入っていないかを確認し、端をしっかり圧着していきます。

ラッピングシートは端から剥がれてくるので、端を圧着すると同時に、気泡が入った場合は、気泡の大きさによって次のように対処方法していきましょう。

小さな気泡(直径3mm以下)の場合

直径が3mm以下の小さな気泡の場合、時間の経過(2~3日程度)とともに抜けることも多いので、基本的に放置でOKですが、どうしても気になる場合は以下のように対処します。

  1. 安全ピンやカッターで小さな穴を開ける
  2. 指かスキージーで中央→外へ押し出す
  3. ヒートガンで軽く温めて、シートを馴染ませる

安全ピンやカッターで気泡を抜く場合、強く刺すとラッピングシートに亀裂が入ったり、塗装面に傷が入ったりするので、できるだけ目立たないよう小さな穴を開けましょう。

穴を開けた後は、指かスキージーで中央から外に向かって空気を押し出し、ヒートガンで軽く温めてラッピングシートを馴染ませて完了です。

大きな気泡(直径5mm以上)の場合

直径が5mm以上の大きな気泡は自然に空気が抜けにくく、カッターや安全ピンで空気を抜くか、どうしても抜けない場合は貼り直しをするのが基本です。

一度貼ったラッピングシートを剥がすと、粘着力が低下し後に剥がれたり浮いたりする可能性があるため、新しいラッピングシートで貼り直しましょう。

再粘着タイプのシート(3M 1080シリーズなど)なら貼り直し可能で、ヒートガンで軽く温めると粘着力が戻りやすいです。

シワの処理

シワが入ってしまった場合は、シワの部分をヒートガンで軽く温め(50〜70℃)、柔らかくなったら、端を少し持ち上げて戻します。

無理に力を加えてシワを伸ばそうとすると、ラッピングシートが変形したり、伸縮性によって縮もうとする力が働いたりして、剥がれやすくなることもあるので注意です。

シワの部分を軽く温め、ゆっくり伸ばしながら再貼付し、中央から外に向かって優しくスキージーで密着しましょう。

どうしてもシワが残る場合は、一度貼り直しをするのが無難ですが、ラッピングシートによっては貼り直しをすると粘着力が落ちることもあります。

⑥ 固定・乾燥期間

ラッピングシートを貼り終えたら、できれば24時間以上放置して定着させます。

貼り終えた直後は粘着が安定していないため、洗車や雨天走行は避け、ラッピング面にもできるだけ触れないようにしましょう。(粘着が安定していないため)

2〜3日後に軽く再圧着すると、より剥がれにくくなりさらに長持ちするので、再圧着も行いましょう。

自分でバイクをラッピングする際の注意点・リスク

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/b0-6850087/

バイクのラッピングは自分でも施工できますが、注意点やリスクもあり、それらを知っておくことで、事前にリスクを回避しやすくなります。

また、より綺麗に仕上げることができるようになるので、自分でラッピングをしようと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

技術的リスク(仕上がり・失敗)

自分でバイクにラッピングを行う場合、以下のような技術的リスクがあります。

  1. 気泡・シワ・浮きのリスク
  2. シートの伸ばしすぎ・破れのリスク
  3. 端の剥がれ・浮き上がりのリスク
  4. カットミス(車体や塗装を傷つける)のリスク
  5. 部分ごとの色ムラ・ズレのリスク

ラッピングシートに気泡やシワが入ったり、浮き上がったりするリスクがあるほか、ラッピングシートを伸ばしすぎや破れのリスクもあります。

端の剥がれが起こり、ラッピングシートが剥がれやすくなったり、浮き上がったりするリスク、カットする際に車体や塗装を傷つける可能性もリスクです。

また、ラッピングシート部分ごとに色が異なる「色ムラ」や、デザインがズレてしまうなどのリスクもあります。

準備・環境に関する注意点

ラッピングシートを貼る前に、準備や気温などの環境に注意することで、リスクを軽減させることができます。

安価なラッピングシートは粘着力が悪い、色合いや伸びが悪いなど品質面が劣っていたり、作業や仕上がりに悪影響を及ぼしたりすることもあるため、信頼や実績のある3Mなどを選ぶのがおすすめです。

貼り付ける前の掃除や脱脂など、下地処理が不足するといくら品質のよいラッピングシートを使っても剥がれやすくなるので、下地処理をしっかり行う必要があります。

また、気温が低いとラッピングシートが固くなり作業性が悪くなるので、温度や室温などの作業環境にも注意しましょう。(作業に適した気温:18~25度、適した湿度:40~65%)

法的・安全面のリスク

自分でラッピングシートを貼り付ける際、技術面のリスクのほかに、法的・安全面のリスクもあり、全面張替え時は申請が必要な場合があります。

法的・安全面のリスクについて解説していくので、自分でラッピングを行う場合の参考にしてみてください。

登録情報・反射材の扱い

ラッピングシートをバイク全面に貼り、バイク登録時と車体色が変更になる場合でも、色変更などの申請は必要なく、車検にも通ります。

ただし、ヘッドライトやウィンカーなどの保安部品や、ナンバープレートへのラッピングは禁止で、それらに施工すると法律違反で処罰の対象です。

反射板や灯火類を覆うと保安基準違反で車検に通らなくなり、悪質な改造だと判断された場合、不正改造として6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金に処されることもあります。

走行中の安全

ラッピングシートの接着が甘いと、走行中にラッピングシートが風で剥がれ、バタつきを起こすなど危険を及ぼすことがあります。

とくに高速走行前は、ラッピングシートの端が浮いていないか、剥がれていないかの確認が必須です。

また、シートの端は必ず折り返し、圧着を行って剥がれてこないようにしておきましょう。

ブログに戻る

最近見た商品