バイクにLEDテープを取り付けるのは違法なの?違法になるケースと注意点
バイクにLEDテープを取り付けること自体が違法なの?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/88-2953657/
バイクへのLEDテープの取り付け自体は違法ではありませんが、取り付ける場所や色、点灯方法などが法規制に適合している必要があります。
周りの交通が確認できるか、視認性などの安全性と法令遵守を考慮し、適切な方法でカスタマイズを行うことが重要です。
道路交通法的にはどうか?
道路交通法では、灯火類の明るさや取り付け位置などが厳密に規定されており、条件を満たしていないLEDテープを装着している場合は、道路交通法違反となる可能性があります。
テールランプなどの明るさを超えてはならないと規定されており、300カンデラ以上の明るいLEDテープを装着すると、道路交通法違反の取り締まり対象となるため注意が必要です。
色にも注意が必要で、赤やオレンジなどの色を選ぶとテールライトやウインカーと混同しやすくなるため、取り締まりの対象になることも。
また、車検が必要なバイクは装着場所などによっては、車検に通らなくなる可能性があるので、車検前には取り外しておいたほうが無難でしょう。
道路運送車両法の保安基準としてはどうか?
道路運送車両法の保安基準とは、バイクや乗用車の構造・装置に関する基準のことで、灯火類(ヘッドライトやウインカーなど)に関する細かな取り決めがなされており、遵守しないと交通違反となります。
LEDテープを装着する場合は、テールランプやウインカーで使われている赤やオレンジを使うのは禁止で、点滅するなど明るさが変わるものは取り付けが不可で、違反取り締まりの対象です。
ヘッドライトやウインカー、テールランプなどもともと備わっている灯火類の周辺も取り付けが禁止されており、守らないと保安基準違反の取り締まりを受ける可能性があります。
車検への影響は?
車検においてLEDテープは灯火類として扱われるため、灯火類の取り付けや明るさのルールに従う必要があり、守れていないと車検に通りません。
取り付け位置が問題なかったとしても、点滅したり明るさが変わったりするLEDテープは車検に通らないので注意しましょう。
また、色は赤とオレンジは使用禁止なので青か白を選び、保安基準などに適合した位置や明るさのLEDテープを取り付けるか、車検時に取り外しておいたほうがより確実です。
取り締まりのリスクは?
保安基準や道路交通法に則った取り付けになっていない場合、警察官による違反取り締まりにあう可能性があります。
取り付け位置や明るさなど、保安基準を満たしていないといけないので、LEDテープを取り付けるのは取り締まりにあうリスクが高いです。
取り締まりを受けないためには、保安基準や道路交通法を確認した上で、違法にならないように取り付けましょう。
バイクのLEDテープが違法となる条件や基準は何か?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/83%89-378255/
バイクにLEDテープを取り付ける事自体は違法にはなりませんが、保安基準などの規定を満たしている必要があります。
以下に違反している場合、警察に停止を求められたり、罰則を受けたりする可能性があるので、注意が必要です。
明るさの制限
LEDテープは「その他の灯火類」扱いとなり、明るさは300カンデラ以下に抑える必要があります。
明るさの制限がある理由は、ウインカーやブレーキランプなどと混同されやすくなり、周囲の交通が安全に走行できなくなるからです。
また、LEDテープを装着したことで、ヘッドライトやウインカーなどの光が邪魔される場合も、警察の取り締まりの対象になったり、車検が通らなかったりする可能性があります。
点滅や光度の変化の禁止
点滅(ハイフラ)したり、明るさが変化したりするLEDテープの装着は、保安基準によって禁止されているため車検には通らず、警察官に違反切符を切られる可能性があります。
これはウインカーやハザードランプと間違えやすくなるためで、ヘッドライトなどに連動して点灯・消灯するようなLEDテープも装着禁止です。
ゆっくり時間をかけて微妙に明るさが変化するLEDテープであっても、明るさが変化するものとなるため、保安基準違反や不正改造の罰を受ける可能性があります。
灯火の色に関する規制
LEDテープを装着する場合、発光する色に関しても厳しく規定されており、バイクの前方および側方は赤色の灯火(LEDテープ)は禁止されています。
バイク後方は、テールランプやウインカーと同じ赤色や橙色の灯火が禁止されており、またそれらの灯火類の発光を妨げる白色の灯火も使用禁止です。
バイクにLEDテープを装着する場合は、明るさや点滅しないかどうかのほかに、色にも注意して選ぶ必要があります。
取り付け位置と方法
LEDテープは取り付け禁止の位置があり、取り付けの際は走行中に脱落しないようにしっかりと固定する必要があります。
ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどほかの灯火類周辺は取り付け禁止で、取り付け場所に応じた色を選ばないと、車検も通りません。
LEDテープを取り付ける前に、取り付けが禁止されていない場所なのかを確認の上、走行中の振動でも脱落しないよう、しっかりと固定をしましょう。
その他取り付けの注意点
外装部品となるLEDテープは、雨風や埃などの影響を受けるため、振動で外れないように固定するだけでなく、雨などが配線に侵入しないように設置する必要があります。
できるだけ配線が雨や風に直接当たらないよう、中に隠すようにして設置するか、防水カバーやビニールテープなどを使い、しっかり防水しましょう。
配線の仕方によっては断線や、水の侵入によってショートする可能性があるので、水の影響を受けないようにした上で、外れてこないようしっかり固定が必要です。
夜間走行時に問題があるのか?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8B-407123/
LEDテープを装着すると、夜間走行時に視界の確保ができなくなったり、周りの交通を見落としたりといった問題が生じる可能性があります。
取り付けは法律に従って取り付ける必要がありますが、取り付けるLEDテープや取り付け位置によっては、次のような影響が出る可能性があるので、注意しましょう。
他のドライバーや歩行者への影響(眩惑・誤認)
LEDテープが過度に明るい場合、対向車のドライバーや歩行者など、周りの人たちの視界を妨げ交通事故を誘発する可能性があります。
特に、前方に強い光を発するLEDテープを装着すると、対向車のドライバーが眩しく感じたり、げん惑によって視界を奪ったりする可能性も。
また、後方に赤色や青色のLEDテープをつけると、緊急車両と誤認される可能性があり、交通の混乱を招く恐れがあります。
自分の視認性の低下
LEDテープの過剰な光や装着により、発光部がライダーの視界に入る場合は反射光が眩しくなり、視認性の低下やげん惑によって、対向車や歩行者を見落とす危険性があります。
特にメーターまわりやガソリンタンク部分に強い光を配置すると、ライダーの視界に余計な光が入り、暗い道路の状況が見えにくくなる恐れがあるので危険です。
目が強い光を受けると、視界が元に戻るまで時間がかかることもあるので、対向車が見えづらくなったり、歩行者を見落としたりする可能性があります。
取り締まり・警察のチェック対象になりやすい
夜間にLEDテープを点灯していると、警察からすれば灯火類を追加していることが分かりやすくなるため、取り締まりやチェックにあいやすくなります。
例え違反でなくても、「どのような目的でLEDテープを装着しているのか」質問をされることがあり、取り締まりや確認の対象になりやすいです。
実際に、青色や赤色のLEDを装着しているライダーが、警察の取り締まりを受けた事例も報告されており、より厳しいチェックの対象となる可能性があります。
バッテリーや配線への影響
消費電力が少なくて済むのがLEDの利点でもありますが、過度にLEDテープを取り付けると消費電力が増え、特に夜間時にバッテリー上がりを起こす可能性があります。
灯火類は配線が増えれば増えるほど、電気系統のトラブルが発生しやすくなり、中でもバッテリーの働きが弱くなる気温の低い日に、バッテリートラブルが生じやすいです。
追加でグリップヒーターや電熱ウェア類、スマホやカメラなどへ電源供給を行っているバイクにLEDテープを追加すると、バッテリー上がりのトラブルが起きやすいので、全体の消費電力を調べた上で取り付けましょう。
違反した場合の罰則や罰金の有無

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/AD-2077914/
LEDテープが整備不良の取り締まりを受けた場合、罰則などを受ける可能性のほかにも、取り付け状態によっては、より重い不正改造となる場合があり、ナンバープレートが没収されることがあります。
LEDテープが違反となった場合、どのような罰則や罰金となるのか、また再びバイクに乗れるようにするには、どんな手続きが必要になるのかを見ていきましょう。
不正改造
警察の取り締まりを受け、LEDテープが灯火類の違法改造に当たると判断された場合、不正改造等の禁止(道路運送車両法第99条の2、 第108条)となります。
不正改造等の禁止は、保安基準に適合しなくなるような改造を行った場合に該当し、罰則は6ヶ月以下の懲役または、30万円以下の罰金です。
不正改造となって懲役または罰金を受けた場合は前科がつき、バイクに整備命令標章が貼付されたり、整備命令も発令されたりして、違法状態を取り除かないとバイクに乗れません。
整備命令
整備命令標章を貼られ、整備命令が発令された場合、使用者は15日以内に適切な整備を行い、運輸支局にバイクを持ち込んで検査してもらう必要があります。
期日内に整備を行った上で、陸運支局で検査を受けなかった場合は、車検書(車検のあるバイク)やナンバープレートが没収され、最大で6ヶ月の使用停止となりバイクに乗れません。
また、整備命令を無視したり整備命令標章を勝手に剥がしたりした場合は、50万円以下の罰金となる可能性があります。
整備不良(尾灯等)
LEDテープが尾灯等の整備不良となった場合、違反加点は1点で、反則金は原付が5,000円、その他二輪車は6,000円です。
整備命令が出された場合は、保安基準を満たした状態に整備をした上で、運輸支局にバイクを持ち込んで検査してもらう必要があり、守らないとナンバープレートの没収などより厳しい罰を受ける可能性があります。
整備命令が出なかったとしても、同じ状態のまま走行していると、再び整備不良で取り締まりにあう可能性があるので、早めに保安基準を満たした状態に整備しましょう。
おすすめ商品
PR
最新記事
-
2025年11月12日バイクミラーの正しい調整方法!ズレる・グラつく場合の対処法も解説
-
2025年11月12日バイクでウエストバッグが危ないと言われる理由!対処方と安全性の高い商品も紹介
-
2025年10月17日【状況別】バイクの燃料コックはどの向きにすればいい?各向きの役割とトラブルも交えて解説
-
2025年10月17日バイクのヘルメットに関する法律をわかりやすく解説!違反例も掲載
-
2025年9月4日バイク洗車の正しいやり方をステップで解説!必要な道具と注意点も解説
-
2025年9月4日バイクの盗難対策やりすぎてない?メリットやデメリットと適切な対策ラインを解説
-
2025年9月3日バイクのローダウンのメリット・デメリット!方法や費用についても解説
-
2025年9月3日バイクのリチウムイオンバッテリーのメリット・デメリット!鉛バッテリーとの比較表も
-
2025年9月2日バイク乗りの「ヤエー」って何?賛否が分かれるライダーの挨拶














