6気筒バイクのメリット・デメリットは?おすすめの車種一覧も紹介
6気筒バイクとは何か?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/AF-5746877/
6気筒バイクとは、エンジンで燃焼を行っている気筒(シリンダー)が、6つあるバイクのことです。
エンジンの中で燃料と空気を混ぜて燃焼させる燃焼室がシリンダーで、シリンダー数が多いとエンジンパワーが大きくなり、滑らかでスムーズなエンジン特性になります。
特徴
6気筒バイクには、以下のような特徴があります。
- 圧倒的トルクと高出力
- 圧倒的スムーズさ
- 重厚で独特なサウンド
- 高級志向・贅沢仕様
6気筒バイクは、4気筒バイクに比べ高いトルクや高出力が出せ、滑らかで振動が少なくスムーズな走行ができます。
低速では2気筒バイクや4気筒バイクのほうがパワーを出しやすいですが、高速走行時のパワーは4気筒バイクよりも6気筒バイクのほうが高く、サウンドは重厚で独特です。
4気筒バイクよりもエンジンの部品点数が増えるため、バイクの本体価格が高くなる傾向にあり、装備の充実さや座り心地によいシートが採用されるなど、高級志向や贅沢仕様になっています。
メリット
6気筒バイクのメリットには、以下のようなものがあります。
- スムーズでシルキーなエンジンフィール
- 高トルク&高出力
- 重厚なサウンド
- 長距離ツーリングに適している
6気筒バイクのメリットは、スムーズに回るエンジン特性で、振動が少なく絹のような滑らかさから、「シルキーシックス」とも呼ばれるエンジンフィール(駆動感・走行感)が楽しめます。
6つの気筒が同時に燃焼することで、高いエンジントルクとパワーが発生し、独特な重厚サウンドが味わえるのも、6気筒バイクのメリットです。
振動が少なく滑らかに回り、高いトルクと出力を発生するエンジンにより、長距離走行も安定して疲れにくいことから、長距離走行にも向いているメリットもあります。
デメリット
逆に6気筒バイクには、以下のようなデメリットもあります。
- 車体がとにかく重い
- 値段が高い
- メンテナンスが大変
- 燃費はあまり良くない
6気筒バイクはエンジンの気筒が多い分、部品点数も増えるため車重が重くなり、取り回しがしづらいのがデメリットです。
4気筒バイクに比べ車体の価格が高く、部品点数の多さからメンテナンスも難しくなるため、維持費も高額になる傾向にあります。
排気量も大きくなる傾向にあるため、燃費性能も高くなく、ガソリン代が高くなるのも、6気筒バイクにあるデメリットの一つです。
6気筒バイクのおすすめ車種

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A4-3794909/
振動が少なく、絹のようなエンジンフィールが特徴の6気筒バイクですが、4気筒や2気筒バイクに比べると搭載した車種も少なく、希少な存在です。
そんな6気筒バイクの中からおすすめの車種を、7モデル紹介していきますので、興味のある方や6気筒バイクに乗りたい人は、参考にしてみてください。
1.ゴールドウイング Tour ホンダ 1,833cc
ホンダ「ゴールドウイング Tour」は、とにかく上質でゴージャス、ファーストクラスのような6気筒バイクに乗りたい人におすすめです。
排気量は1,833ccで、最高出力126psを発生する4スト水平対向6気筒エンジンを搭載し、パワフルで、非常に滑らかな走行が楽しめます。
臨場感のある「オーディオシステム」を搭載、走行シーンに合わせて無段階に高さ調整が行える「電動ウインドスクリーン」や、「二輪車用エアバッグ」が備わるなど、快適性と安全性能に優れたツアラー6気筒バイクです。
- エンジン型式:4スト水冷水平対向6気筒
- 排気量:1,833cc
- 最高出力:126ps
- 最大トルク:170N・m
- 全長×全幅×全高(mm):2,615×905×1,430(スクリーン最上位置1,555)
- 車両重量:391kg
- 新車販売価格(税込):3,740,000円
- 中古車相場:60万~880万円前後
2.CBX1000 ホンダ 1,047cc
ホンダ初のス-パースポーツバイクに乗りたい人におすすめなのが、「CBX 1000」です。
1978年12月9日に発表された海外輸出向けの6気筒バイクで、ダイヤモンド型フレームに4スト空冷直列6気筒エンジンを搭載、最高速度225km/hやゼロヨン加速11.65秒を記録し、当時の世界最高記録を樹立しました。
当時のスーパースポーツなだけあり、エンジンを回す事に加速が増していくような滑らかで力強い加速で、高回転域での排気音が凄まじく、当時は「ジェット戦闘機」と呼ばれるほどでした。
- エンジン型式:4スト空冷直列6気筒
- 排気量:1,047cc
- 最高出力:105ps
- 最大トルク:84.3N・m
- 全長×全幅×全高(mm):2,200×885×1,175
- 車両重量:–
- 中古車相場:240万~420万円前後
3.Z1300 カワサキ 1,286cc
旧車のフラッグシップモデルに乗りたい人におすすめなのが、1978年に発売されたカワサキ「Z1300」です。
排気量1,286ccは発売当時、日本で最も大きな排気量のバイクで、最高出力120psを発生する、4スト水冷直列6気筒エンジンを搭載しています。
フレームからガソリンタンク、メーターや灯火類のウインカーに至るまで、あらゆるパーツに専用品が採用され、当時のフラッグシップモデルに恥じない仕様となった6気筒バイクです。
- エンジン型式:4スト水冷直列6気筒
- 排気量:1,286cc
- 最高出力:120ps
- 最大トルク:115.7N・m
- 全長×全幅×全高(mm):2,295×905×1,280
- 車両重量:296kg
- 中古車相場:150万~350万円前後
4.K1600GTL BMW 1,648.9cc
2025年現在でも新車で買える、BMWの6気筒バイクに乗りたい人におすすめなのが、BMW「K1600GTL」です。
K1600GTLは160psを発生する、水冷6気筒エンジンを搭載したツアラーで、パニアとトップケースが標準となるため、収納力が圧倒的に高くなっています。
臨場感溢れるオーディオシステムを始め、スマホの充電機能を備えたストレージ、お気に入りの機能を設定できる4つのボタンなど、充実した装備が魅力の6気筒バイクです。
- エンジン型式:4スト水冷直列6気筒
- 排気量:1,648.9cc
- 最高出力:160ps
- 最大トルク:180N・m
- 全長×全幅×全高(mm):2,485×1,000×1,490
- 車両重量:358kg
- 新車販売価格(税込):3,982,000円~
- 中古車相場:140万円前後
5.ワルキューレ ルーン ホンダ 1,832cc
とにかく迫力や貫禄のある、ずっしりとしたビッグサイズの6気筒バイクが欲しい人におすすめなのが、ホンダ「ワルキューレ ルーン」です。
全長は2,560mmと、2,400mm台の多い6気筒バイクの中でも群を抜いて大きく、アメ車(アメリカ車)のような堂々たる体躯を持っています。
前後アルミホイールは手間のかかるクロームメッキ仕上げとなっており、全体的に丸みを帯びた近未来的なデザインや、美しいラインを描くラジエターなど、デザイン面の美しさも冴え渡った6気筒バイクです。
- エンジン型式:4スト水冷水平対向6気筒
- 排気量:1,832cc
- 最高出力:118ps
- 最大トルク:–
- 全長×全幅×全高(mm):2,560×920×1,090
- 車両重量:368kg
- 中古車相場:255万~350万円前後
6.K1600B BMW 1,649cc
バガースタイルの大型ツアラー6気筒バイクに乗りたい人におすすめなのが、BMW「K1600B」です。
BMWによるバガースタイルのカスタムが施された特別なバイクで、2015年にローランド・サンズが制作したConcept 101がベースになっています。
エンジンには水冷4サイクル並列6気筒エンジンを搭載し、最高出力は160.5を発生、ツアラースタイルからトップケースを外し、リア周りをスッキリさせた6気筒バガースタイルです。
- エンジン型式:4スト水冷直列6気筒
- 排気量:1,649cc
- 最高出力:160.5ps
- 最大トルク:180N・m
- 全長×全幅×全高(mm):2,470×1,000×1,340
- 車両重量:344kg
- 中古車相場:180万円前後
7.ゴールドウイング F6C ホンダ 1,832cc
ホンダ「ゴールドウイング F6C」は、流線型で近未来的なデザインの6気筒バイクに乗りたい人におすすめ。
モデル名のF6はフラットシックス(水平対向6気筒)を、「C」はカスタムを意味し、ゴールドウイングのエンジンをベースにした、1,832ccの水平対向6気筒エンジンを搭載しています。
後ろ下がりのトライアングルフォルムと、重心が低く見える迫力あるボディで2014年に初登場、しかし、翌年2015年にカラーチェンジ版が最後のモデルとなりました。
- エンジン型式:4スト水冷水平対向6気筒
- 排気量:1,832cc
- 最高出力:117ps
- 最大トルク:168N・m
- 全長×全幅×全高(mm):2,470×940×1,150
- 車両重量:342kg
- 中古車相場:175万円前後
6気筒バイクに向いている人、向いていない人

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/BC-5875913/
4気筒バイクや2気筒バイクにはない、滑らかな走行が魅力の6気筒バイクですが、どのような人が6気筒バイクに向いているのでしょうか。
6気筒バイクに向いている人と、逆に6気筒バイクに向いていない人とはどのような人なのかを見ていきましょう。
向いている人
6気筒バイクに向いているのは、以下のような人になります。
- 長距離ツーリングが好きな人
- ラグジュアリー感や上質な乗り心地を求める人
- 他人と被らない、希少性のあるバイクを探している人
6気筒バイクは絹のようなと称される滑らかで、振動の少ないエンジンなので振動による不快感が少なく、長距離での疲労も少ないので、長距離ツーリングが好きな人に向いています。
ホンダ「ゴールドウイング」やBMW「K1600GTL」など、他を圧倒するラグジュアリー感のあるバイクも多いため、より高級感のある上質な乗り心地のバイクを求める人も、6気筒バイクは最適です。
6気筒バイクのモデル数が少ない影響もあり、他人と被りにくいので、他人と被りにくく希少性の高いバイクに乗りたい人にも、6気筒バイクは向いています。
向いていない人
逆に6気筒バイクに向いていない人は、以下の通りです。
- 街乗りメインの人
- 初心者ライダー
- 維持費を抑えたい人
6気筒バイクは車体が大きくなりやすく、車体の大きさに伴って車重も重くなる傾向にあるので、街乗りメインにバイクに乗る人は、あまり6気筒バイクは向いていません。
車重と車体サイズの影響で取り回しも難しく、バイクの取り扱いに慣れが必要なため、バイクに慣れていない初心者の人は、6気筒バイクに乗ると取り扱いの難しさに戸惑いがちです。
6気筒バイクは4気筒バイクよりも燃費性能が低く、排気量が1,000ccを超えるモデルばかりで、ガソリン代や税金などの維持費が高額になるため、維持費を少しでも抑えたい人にも6気筒バイクは向きません。
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