バイクに貼ったステッカーを綺麗に剥がす方法!素材別の剥がし方や、再利用法も解説

バイクに貼ったステッカーを剥がす方法
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バイクに貼ったステッカーを剥がすには、ちょっとしたコツがあります。
ステッカーを剥がす際、力任せに剥がそうとすると最悪の場合、塗装面にキズが付くこともあるので慌てず、慎重に剥がすことが必要です。
また、「粘着糊がバイクに残る」、「ステッカーが最後まで剥がれず、角が落ちた状態で車体に残る」ということもあります。
ちょっとしたコツを抑えたり、道具を用いたりすることで、バイクに貼られたステッカーがキレイに剥がせますので、そんなコツやあると便利な道具についてご紹介です。
「ステッカーを剥がそうと思っている方」、「剥がすのに難儀して剥がしきれなかった方」は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
貼ってからの時間で剥がしやすさも変わる
バイクに貼ったステッカーは、粘着糊の硬化状態によって剥がしやすさが変わってきます。
貼ってからの時間が短い場合は、車体にキズがつかない程度に爪などでステッカーの角を浮かせてやれば、後は角から比較的すんなりと剥がせるでしょう。
ステッカーの粘着のりは時間の経過とともに硬化し、時間が経つほど剥がれにくくなりますが、外気温によっても剥がしやすさが変わります。
ドライヤーの熱で剥がす
ステッカーの粘着のりは外気温によって粘度が変わり、温かいと粘着のりが柔らかくなって剥がしやすくなりますので、冬場よりも夏場の方が剥がしやすくなります。
そんな「温めると剥がれやすくなる」という、粘着のりの特性を生かした剥がし方が、ドライヤーを使った剥がし方です。
まずはドライヤーの温風でステッカー全体を温め、角を浮かせてから、ステッカーに温風を当てつつゆっくりとステッカーを剥がしていきます。
注意点として、慌ててステッカーを一気に剥がそうとすると、粘着のりがバイクに残りやすくなりますので、ゆっくり剥がしていきましょう。
ドライヤーはステッカーを貼る際にも有効
ドライヤーの温風を使うことでステッカーが剥がれやすくなりますが、逆にステッカーを貼る場合もドライヤーを使うと効果的です。
特に湾曲した部分にステッカーを貼る際は、ドライヤーを使って温めることで、形状に沿って貼り付けやすくなります。
ただし、温め過ぎるとステッカーが柔らかくなり、原型を維持できなくなるので、ステッカーの様子を見て加減をしながら貼っていくようにしましょう。
パーツクリーナーで剥がす
張り付いて取れないステッカーや、粘着糊が車体に残ってしまった場合は、パーツクリーナーを使うことで剥がしやすくなります。
パーツクリーナーは浸透性も高く、ステッカー全体に吹きかけることで剥がしやすくなりますが、吹きつけたままだとベタベタしているので、パーツクリーナーをウエスなどで拭き取った上で剥がし作業に入ると良いでしょう。
中性洗剤を使う
台所用洗剤の中性洗剤も、ステッカー剥がしに使えます。
ほとんどの洗剤は濃縮タイプなので、洗剤によって多少異なりますが、水で10倍程度に薄めた上で使用しましょう。
ただし、中性洗剤は塗装面に残るとクリア塗装も奪ってしまうので、ステッカーを剥がしたあとは速やかに洗剤を残らず落としましょう。
塗装剥がしで剥がす
スイングアームやフロントフォークなど、塗装面じゃない部分へのステッカー剥がしには、塗装剥がしも使えます。
塗装剥がしは塗装を浮かせてしまうので、塗装面への使用はできませんが、金属部分ではステッカー剥がしとして使用可能です。
塗装の他に、ゴム部位なども使用を避けたほうがいいので、フロントフォークに使う場合はゴム部位にマスキングをするなどして、塗装剥がしがゴム部につかないよう保護して使いましょう。
バイクに貼ったステッカーの素材別に剥がす方法
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バイク用のステッカーには一般的に塩化ビニル系が用いられていますが、他にも屋外用として用いられる「PP加工」や、ナンバーに貼られた自賠責シールなどで見られる「金属加工」など様々な種類があります。
この項では、バイクステッカーとして使われる素材に応じた剥がし方について解説していますので、剥がす際の参考にしてみてください。
屋外用ステッカー「塩化ビニル」
素材が塩化ビニルのステッカーは、純正のロゴマークや車種、アフターパーツのロゴが印刷されたものまで、バイク用の多くのステッカーに使われている素材です。
塩化ビニルのステッカーを剥がすには、貼り付けてからそれほど時間が経過していない場合は、爪やヘラなどで比較的簡単に剥がせます。
貼り付けてから時間が経っている場合は、ドライヤーで温めることで剥がしやすくなりますし、ステッカー剥がしなどのケミカルを用いるのも手です。
全ての素材に共通の注意点ですが、ステッカーを剥がしていく際、一気に剥がそうとすると千切れたり、粘着糊が車体側に残ったりしやすくなります。
そうならないよう、一気に剥がそうとはせず、ゆっくり時間をかけて慎重に剥がしていくようにしましょう。
紙製のステッカー
バイク用ステッカー素材として多いのが、塩化ビニルと紙製の2種類になります。
紙製のステッカーは、剥がそうとすると表面(印刷部)だけ剥がれ、下地がそのまま車体側に残りやすい素材です。
剥がすには、ステッカー本体の上からステッカー剥がしを吹きかけ、数分時間を置いた後、樹脂製のスクレーパーやヘラなどを用いて剥がしていくと剥がれやすくなります。
金属製のスクレーパーやヘラを使うと車体に傷が付きますので、必ず樹脂製や硬化ゴムなど、車体に傷がつきにくい素材のものを選びましょう。
屋内用ステッカー「ポリエステルフィルム」
ポリエステルフィルムは、プリンターで印刷して手軽に作れる自作系ステッカーに多い素材です。
印刷面と、印刷面を保護する透明なフィルムで構成されていますが、まずはステッカーの角より、車体に傷がつかないよう爪などで優しく剥がしていきましょう。
剥がす際にドライヤーで温めると剥がれやすくなりますが、粘着のりが残った場合は、塗装面なら中性洗剤や、ステッカー剥がしを用いると剥がれやすくなります。
ウインドウスクリーンやスイングアームなどの金属部分なら、少量のシリコンオフをウエスなどに垂らして使うのも効果的です。
金属ステッカー、立体エンブレム
表面が金属でコーティングされているようなステッカー(ナンバーに貼られる自賠責ステッカーなど)や、立体エンブレムなど厚みのあるステッカーを剥がすには、樹脂製のヘラを用いると剥がしやすいです。
厚みのあるステッカーは硬さもあるため、爪で剥がす際は爪と指の間にステッカーの角が入り込み、怪我することもあるので、極力ヘラなどの道具を用いるとよいでしょう。
車体に残った粘着糊は、ステッカー剥がしや中性洗剤を使うと、剥がし落とすことができます。
タトゥーステッカー
タトゥーステッカーなど非常に薄いステッカーの場合は、ケミカルや洗剤などを使ってもあまり効果がありません。
端から地道に剥がしていくしかないので、表面を傷つけないよう爪やゴムベラなどで、コツコツとステッカーを剥がしていきましょう。
余談ですが、面積によっては剥がせるまで多大な時間を要し、「貼ったことに後悔」ということにもなります。
そうならないためにも、ステッカーを貼る際は、剥がす時のことも考えて貼るのが良いでしょう。
バイクに貼ったステッカーを剥がすためのおすすめグッズ
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バイクに貼ったステッカーを剥がす際に、あると便利な道具類について紹介していきます。
スクレーパー(ヘラ)
スクレーパーやヘラは、ステッカーを剥がす際に爪の代わりとして役立ってくれます。
ステッカーを車体から剥がしたり、粘着糊をこそげ落としたりする際にあると便利ですが、金属製は車体を傷つける恐れがありますので、必ず樹脂製か硬化ゴム製を選びましょう。
スクレーパーやヘラがあると爪よりも広範囲に剥がしていけるので、作業効率も上がります。
スプレータイプのシール剥がし
スプレータイプのシール剥がしは、ステッカーを剥がす前にステッカー本体に吹き付けて使います。
スプレーした後、数分放置することで中までスプレー成分が浸透しますので、それから剥がしていきましょう。
粘着糊も剥がしやすくなりますので、剥がし残しや、貼り付けて時間が経過しているステッカーを剥がす際にも、より高い効果を発揮してくれます。
はけタイプのステッカー剥がし
はけタイプのステッカー剥がしは、ピンポイントに使えて便利です。
スプレータイプだとステッカーの周囲に飛び散りますが、はけタイプならステッカーだけに使うこともできます。
範囲を絞った使い方をしたい場合は、はけタイプのステッカー剥がしを選ぶと良いでしょう。
シリコンオフ
シリコンオフもステッカー剥がしとして使えますが、使う部位が限定されます。
塗装面に使うと塗装の浮きや退色、ハゲなどができることもあるので、ウインドウスクリーンのほか、スイングアーム、フロントフォークなど金属部位に使うと良いでしょう。
スイングアームやフレームなどアルミの部分も、塗装表面のように艶を出すクリアが使われているので、使う際はできるだけ短時間で作業を行うようにしましょう。
バイクに貼ったステッカーは再利用できる?
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一度貼ったステッカーを剥がして再利用もできないこともないですが、粘着力は落ちます。
また、貼り付けてから時間が経過している場合、ステッカーを剥がす際にステッカーが千切れたり、粘着のりが乖離してステッカー表面がボコボコになったりすることも。
慎重に剥がして原型を維持できているなら再利用ができますが、粘着に不安がある場合は、裏面に両面テープを使用すると良いでしょう。
ステッカーによっては剥がすのが至難のワザ
綺麗に剥がすには、表面を保護するためにマスキングテープを利用したり、クリアのカッティングシートを貼った上で剥がしたりと、ステッカーを保護しながら剥がす必要があります。
ステッカーによっては、バイク側にデザインが転写される形で残ることもあり、その場合は新しいものに交換する必要があるでしょう。
残った糊をキレイに取るコツは?
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ステッカーを剥がした際、バイク側に残った粘着糊をキレイに取るのに効果的なのが、ステッカー剥がしやシリコンオフなどのケミカルを使うことです。
塗装面ならステッカー剥がし、ウインドウスクリーンやフレームスイングアームなど、塗装されていない部分ならシリコンオフも使えます。
ケミカルを使った後、1~2分置いて樹脂製のスクレーパーやヘラなどで剥がしていくと、キレイに糊が落ちてくれるでしょう。
シリコンオフは塗装面にも使えないこともないですが、塗装表面のクリア塗装を痛めやすいので、もし塗装面に使うなら手短に作業を終わらせましょう。
劣化したステッカーをキレイに剥がすコツは?
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貼り付けてから時間が経過している場合など、劣化したステッカーはバイクに吸い付くようになっているので、なかなか剥がしにくいです。
そんなときは、ステッカー剥がしをステッカー本体にまんべんなく吹きかけ、数分置いてから樹脂製のスクレーパーやヘラなどで擦り落としていくと、キレイに剥がれるでしょう。
樹脂製のスクレーパーなどでも力を入れすぎると車体に傷が付きますので、こびりつきがキツイ場合は、何回か作業を繰り返し、除々に剥がしていくと良いです。
まとめ
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バイクのステッカーの剥がし方について、素材に応じた剥がし方と、剥がす際にあると便利な道具類について紹介してきました。
ステッカーは貼ってから時間が立てば立つほど、バイクに張り付いて剥がしにくくなります。
特に紫外線などでステッカーの劣化が進むと剥がれにくくなるので、今回ご紹介した方法を試してみてください。
ステッカーを貼った直後はテンションが上がっても、時間の経過とともに剥がしたくなることもあります。
特に紙製やタトゥステッカーは剥がすのに難儀しますので、貼る前に一度剥がす時のことも考えると良いかもしれません。
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