ケッチは東京リベンジャーズ羽宮一虎の愛機!名前の由来から最高速や値段まで

ケッチは東京リベンジャーズ羽宮一虎の愛機!名前の由来から最高速や値段まで

ケッチってどんなバイク?

 

ケッチは、KAWASAKIが1976年より発売開始となった、2ストエンジンの「KH(ケーエイチ)」の愛称です。
ケッチには、排気量90cc・125cc・250cc・400cc・500ccと5タイプのモデルがラインナップされていましたが、中でも人気を博し最後までラインナップに残ったのが250ccの「KH250」と、400ccの「KH400」でした。

ケッチ250と400が人気だった理由

ケッチのラインナップの中で250と400に人気が集まった一番の理由は、免許制度が変わったことです。

1975年に自動二輪免許の見直しが行われ、それまで自動二輪免許があれば全ての排気量のバイクに乗れていましたが、見直しにより「大型(限定解除)」「中型」「小型」の区分が設けられました。

KH500ccに乗るには、免許センターで一発試験となる限定解除試験に合格する必要があり、免許の取得が難しい大型モデルより、教習所に通って取得できる中型免許で乗れるモデルに人気が集まったのです。

ケッチは東京リベンジャーズ羽宮一虎の愛機

ケッチ400は、人気アニメ「東京リベンジャーズ」で東京卍會の創設メンバーの一人である「羽宮 一虎(はねみやかずとら)」の愛機です。

一虎は12歳の頃から1人で地元の暴走族と張り合っていましたが、それを見かねたマイキーこと「佐野 万次郎(さの まんじろう)」達が、一虎を助ける形で立ち上げたのが東京卍會でした。

一虎の乗るケッチ400は、大きなロケットカウルを装着したケッチ400改で、作中で「俺のロケット(ケッチ)は宇宙一だ」というセリフを発することからも、一虎の愛機ケッチに対する思い入れがうかがえます。

ケッチ400のスペック

• エンジン型式:空冷2スト3気筒
• 全長×全幅×全高:2,025×810×1,130(mm)
• 車重:178Kg
• エンジン最高出力:37ps
• エンジン最大トルク:3.8kgf.m

ケッチの歴史

ケッチはもともとマッハとして発売されていたモデルが改名され、1976年よりKHとして販売されました。
1969年から発売開始されたマッハ(500SSマッハIII)が大人気となったことで、250cc・350cc・400cc・750ccの計4種類のラインナップを増やし、その流れを引き継いだのがKHです。

1976年に販売開始されたケッチでしたが、500ccは1979年モデルを最後にラインナップから消え、125ccと250cc、400ccモデルは1982年モデルまで販売が継続されました。

ケッチの最高速

ケッチ400の最高速は、160Km/h前後となっています。
ケッチのルーツとなっているマッハ(400ccが存在しないため350ccモデル)は最高速が176Km/hという記録を残しており、マッハに比べるとやや抑えられた印象です。

ケッチの実写画像は?

 

ケッチは生産終了から40年ほど経過していますが、未だに根強い人気があります。
そんな今も実走行しているケッチ250と400の画像を見てみましょう。

KH250(ケッチ)

 

ツイートを見ると、ネガティブな感想が多いように見えますが、それでも「乗っていて楽しく、音も良くてカッコ良い」とツイートを締めています。
実際に乗ってみると、それら一見ネガティブに思える要素も超えてしまうほど、魅力があるバイクということが分かるのでしょうね。

 

KH250に対する思い入れが分かるような、「自分のKHがかっこいい」コメントをされています。
生産終了からすでに40年以上経っているKHは旧車の部類ですが、現代車には決して出せない、旧車ならではの味がどんどん出てきますね。

 

KHとプリントされたシートは、当時のオーナーから酷評されていた模様ですが、旧車となった今では違和感ありませんね。
むしろ、オーナーが処分していたゆえに「KH」とプリントされた純正シートは現存数が少なく、価値が上乗せされそうです。

 

神奈川を舞台に繰り広げられる暴走族漫画「湘南爆走族」に登場した、レディース「横須賀炎舞踏」の総長、水無月沙也(みなづき さや)の愛車もケッチでした。
KAWASAKIといえばライムグリーンのイメージが強いですが、赤を基本として仕上がっているケッチは、ライムグリーンとはまた違った印象になりますね。

 

ケッチの特徴といえば、左右3本出しのマフラー(チャンバー)ですが、サイドから見るととてもバランスよく配置されているのが分かります。
KH125など250cc未満のモデルはマフラーが1本出しですが、KH250やKH400はKH500同様に3本出しになっている点も、人気が集まった理由の1つです。

KH400(ケッチ)

 

KAWASAKIらしいライムグリーンのKH400ですが、ガソリンタンクからテールに至るまで、それほど段差がなく流れるようなデザインになっています。
旧車はどれも同じに見えるという方も、このカラーであればKAWASAKI車ということは分かりますね。

 

KH400を室内に飾られているのでしょうか、状態も綺麗なまま維持されます。
現在では中古車で200万近くの価値が付いているケッチですが、室内なら盗難の心配もありませんね。

 

カスタムされたケッチ400ですが、SUGAYAの集合チャンバーにオーリンズのリアショックが見えます。
シートやハンドル回りまで、幅広くカスタムされたKH400ですね。

 

ツーリング先の高知でKH400に出会ったそうで、そんな出会いに思わず画像に残したくなりますね。
画像での判断になりますが、40年前のバイクに見えないほど、綺麗な状態を保っているのではないでしょうか。

KHに限らず旧車に乗っている方は、車両を綺麗に維持されている傾向にありますね。

ケッチの排気音は本当にバリバリいうの?

 

ケッチの排気音は「バリバリ」や「雷のような音」と言われることが多いですが、本当にバリバリというのでしょうか。

ケッチのサウンドが分かる動画(ノーマル・チャンバー交換)を集めてみましたので、ぜひご視聴ください。

引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=5c-aq38gFAo&ab_channel=%E5%93%88%E5%B0%94%E6%BB%A8%E6%9C%80%E9%AB%98%21%3F

アイドリング時や、加速した後、アクセルを戻したときの音が印象的です。

チャンバー交換しているケッチのサウンド

こちらの動画は、チャンバー交換されているKH400の動画となります。

引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=VlU1lOgd40A&t=51s&ab_channel=norikh250

ケッチとマッハの違いってなに?

もともとマッハの後継車として改名したのがケッチ(KH)で、ケッチとマッハはパッと見ただけでは区別が難しいです。
共に3気筒でエンジンやマフラー形状など、外観がそっくりな両車ですが、違いはどのような部分なのでしょうか?

違い1:ガソリンタンクの形状

似ていると言われる、KH400やKH250とマッハ350SSを比べてみた場合、ガソリンタンクの形状で区別できます。
車体を真横から見て、ガソリンタンクの底辺と上部(給油口側)を見比べ、上部の方が出っ張っているのがKHで、底辺側のほうが出っ張っているのがマッハです。

KHのガソリンタンクは、底辺からメーターに向かって広がり伸びていくような形状で、マッハは底辺がウインカー側に一旦伸び、そこから上部に向かって絞られていくような尖った形状になっています。

違い2:リフレクターの位置

車体を横から見た際に、リフレクター(反射板)の位置でどちらかが判別できます。
丸いリフレクターがガソリンタンクの下に付いているのがKHで、ガソリンタンクの先端付近に付いているのがマッハです。

違い3:サイドカバーの表記

サイドカバーが純正のままなら、表記されている文字を見ればすぐに判別できます。
KHはKH250やKH400など、「KH」の文字と排気量を示す数字が一緒に表記されていますが、マッハの場合は数字のみで、例えば350SSなら350という数字のみの表記です。

違い4:マフラーやシートの角度

マフラーのサイレンサーと排気管の接合部あたりから排気口に向かって、なだらかになっているのがKHで、軽く折れるように跳ね上がっているのがマッハです。

また、シートのタンデム部分の先端の角度がKHに比べ、マッハの方がやや急に跳ね上がっていますが、2台を比較しながら見ないと分かりにくい違いになります。

違い5:排気量

KHとマッハの排気量のラインナップが異なっており、排気量からどちらかを判断できることもあります。
250cc・400cc・500ccは両車で共通したラインナップなので、排気量では判断できませんが、KHにしかない排気量が90ccと125cc、マッハにしかない排気量が350ccと750ccです。

350ccの車両ならマッハ、125ccならKHというように、特定の排気量から違いが分かります。

ケッチの新車と中古車の値段相場はいくらぐらい?

 

すでに生産終了から40年以上経過しているケッチですが、新車販売価格や中古車価格はどのようになっているのでしょうか。

ケッチの販売当時の価格と中古車価格

ケッチの新車販売価格と、中古車販売価格(2022年12月現在)は以下の通りとなっていました。

KH(ケッチ) 新車販売価格 中古車価格
KH90 145,000円 データなし
KH125 185,000円 20万~60万前後
KH250 270,000円 180万~450万円前後
KH400 300,000円 185万~420万円前後
KH500 375,000円 160万~260万円前後

KH90は中古車のデータがなく、125cc共に国内ではほとんど流通していない模様です。
在庫があるのがKH250からですが、大手中古バイク販売サイトでKH250、KH400共に20台前後の登録で、KH500に至っては5台未満(2022年12月現在)となっていました。

旧車に乗っている方は大事に乗り続ける傾向にあり、すでに生産もとっくに終えていることから、中古市場に流通するタマ数は減ることはあっても、一気に増えたりはしないでしょう。

ちなみに、KHの全身であるマッハの中古車価格は次のようになっていました。

マッハの販売当時の価格と中古車価格

マッハの新車販売価格と、中古車販売価格(2022年12月現在)を紹介していきます。

マッハ 新車販売価格 中古車価格
250SS(S1) 218,000円 170万~280万円前後
350SS(S2) 228,000円 180万~330万円前後
400SS(S3) 300,000円 190万~290万円前後
500SS(H1) 299,000円 240万~450万円前後
750SS(H2) 385,000円 250万~650万円前後

北米を中心に大人気となったマッハ500SSの販売開始が1969年で、250SS・350SS・750SSは1972年に販売開始となりました。
350SSの後継モデルとして、1973年に400SSへとバトンタッチしましたが、どのモデルも1980年前後に生産中止となっているため、すでに40年以上経過しており、タマ数は20台~40第前後となっています。

KH同様にタマ数が少なく今後その数も一気に増えることは無いので、もし手に入れたいと思っている方がいらっしゃるなら、少しでもタマ数があって選べる今のうちに検討すると良いでしょう。

まとめ

 

1976年に発売開始されたKAWASAKIのKH、通称ケッチについて、「どんなバイクなのか」「ケッチの歴史」や画像を紹介してきました。
ケッチの最終モデルの発売が1982年なので、すでに生産終了から40年ほど経過(2022年12月現在)していますが、未だに根強い人気があります。

「一度乗ると手放したくなくなる」そんな魅力があるバイクとも言われ、中古市場に出回る数も限られているので、ケッチの購入を考えている方は、見かけたら現車確認など早めに行動すると良いでしょう。

ブログに戻る

最近見た商品