カワサキ ゼファーが人気の理由!

カワサキ ゼファーが人気の理由!

[1. 当時のバイクの流行に新風を巻き起こした]

カワサキのゼファーといえば1989年、レーサーレプリカブームにおいて下火に陥っていた川崎重工業の二輪車事業を救ったヒットシリーズです。
カウルなしのレトロなスタイルで他車と一線を画したバイクは、フルカウル以外の価値を求めるユーザーに受け、新しいバイク選びを展開するターニングポイントにもなりました。
ネイキッドブームの火付け役でもある往年の名車。ファンの間では「漢は黙ってゼファー」と言われるほど、圧倒的な存在です。ゼファーは英語で「西風」を意味します。川崎重工業の二輪車工場のある兵庫県明石市から吹く、「業界への新風」になるようにという願いを込めて命名されました。

[2. クラシック且つシンプルなデザイン]

カワサキのゼファーの魅力はなんといっても、メーカーによる自主規制の馬力上限に拘らず、エンジンのデザインや空冷ならではの乾いた心地よいエンジン音などそのエンジンの持つ味を生かした設計です。
馬力や最高速度がどうということだけがバイクの良し悪しではない、と知っているバイクファンから多大な支持を受け、平成の名車と言われるまでになりました。
乗り心地やデザインはそれまでのカワサキ車らしいもので、火の玉カラーももちろん健在。カワサキならではの秀逸な持ち味となっています。

[3. ゼファー400]

こちらは言うまでもなく、ネイキッドバイクのアジテーターとして、カワサキの経営不振を立て直すまでのヒットを生んだ伝説的なモデルです。
このネイキッドバイク初代モデルゼファー400は今でも熱烈なファンから人気を誇っています。スペックとしては、●空冷4サイクルDOHC 2バルブ4気筒エンジン[最高出力] 46ps/11.000rpm
[最大トルク] 3.1kgm/10.500rpm
[車体重量] 198㎏
[燃料タンク容量] 15L
[シート高] 770㎜となっています。
クラシックな見た目と扱いやすさで、ニーズがあるのでカスタム用品が多く、飽きさせない、自分好みに出来るのも人気の理由となっています。
あえて最高出力で勝負せず、洗練されたパッケージングでその時代のバイク需要に新しい提案を仕掛けたゼファー。
遅いと言う人もいますが、街を気持ち良く気軽に走ったりツーリングを楽しむには十分なスペックです。

 

バイクへの愛から生まれた乗り心地と美しい美しい空冷4気筒エンジン、そしてカスタム通にもたまらないオーソドックスなスチールフレーム。
この時代の他の車種と比較しても、車両全体の構成の優秀さは唯一無二です。この「新鮮なスタンダードさ」が、このゼファーの不動の人気となっていると言えるでしょう。

[4. ゼファー400カイ]

爆発的な人気により幅広く展開していったゼファーですが、1992年、ついに高出力の方向で「後期型」に位置するバイク、「ゼファー400 Χ(カイ)」が登場します。
これは前期型である従来のゼファー400とはバルブ構造が大きく異なり、400が2バルブなのに対してゼファー400カイは4バルブになっています。スペックとしては、●空冷4気筒DOHC4バルブ気筒エンジン[最高出力] 53ps/150.000rpm
[最大トルク] 3.6kgm/9000rpm
[車体重量] 198㎏
[燃料タンク容量] 15L
[シート高] 775mmとなっています。
2バルブというゼファーの原則を打ち破ったこの後継モデル。実は初代の開発者が「やり残したのは4バルブくらい」という発言があったとされているのですが、未だにその異端な存在はカワサキのゼファーシリーズにとって重要な進化を遂げた車種となっています。
点火系にはカワサキ独自規格の「K-TRIC」が採用されています。
さらに、オイルジェットの冷却回路増設やシリンダーヘッド上側の導風板装着による冷却性能の向上など、細かな性能面においても大幅に改良されていて、より強固で快適になっています。

 

発売当初からゼファーシリーズの異端児として物議を醸したゼファーカイは2009年まで続くロングセラーとなりました。

[4. 本物のバイク乗りにこそ愛されるバイク]

ゼファーは熟練工にしか出せないカラー、空冷4気筒の音の良さ、フォルムの美しさなどによってバイク乗りたちの間では今もなお漢のバイクとして別格の人気シリーズとなっています。
初代の400以降、90年には小柄で軽く小回りが効くゼファー750、92年にはゼファーシリーズで最も排気量が大きくトルクの高いゼファー1100と排気量シリーズを増やしていきました。今では玉数が少なくなっているゼファーシリーズですが、歴史やそのシリーズが時代に与えた影響など見ても、別格の存在です。
馬力や壊れにくさで強化されたゼファーカイが登場しましたが、初代の方を未だに熱愛しているコアなファンも少なくありません。
その人気の奥深さは、バイクの奥深さともいえそうです。
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