バイクのブレーキレバーは初心者でも簡単に交換可能!折れた場合やカスタムしたい場合の交換手順を解説

バイクのレバーを自分で修理・交換する場合の手順

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/BC-6288958/
バイクを転倒させると曲がったり折れたりしやすいブレーキレバーですが、自分で交換する場合、以下の手順に沿って作業を行えば交換できます。
- 必要な道具を揃える
- ブレーキレバーを取り外す
- 清掃してグリスを塗布する
- 外した時と逆の手順で取り付ける
- 取り付け後は動作確認を行う
手順ごとに、より詳しく見ていきましょう。
手順1.必要な道具を揃える
まずはブレーキ交換に必要な工具類やケミカル類、効果用のブレーキレバーを揃える必要があります。
ブレーキレバー交換に必要な工具は、ブレーキレバーの固定ナットを外すレンチ、ピボットボルトに合うマイナスドライバーなど工具のほか、パーツクリーナーやグリスが必要です。
ツーリングなど長時間乗る場合は、交換するブレーキレバーは握る時に疲れにくい形状や、自分の手に合ったものを選ぶと、長時間のライディングによる疲労をおさえられます。

引用元:https://bikeman.jp/products/kre-4972444030201
潤滑剤として多くの方が使用している、CRC5-56を販売する呉工業の「高浸透パーツクリーナー」は、速乾性と浸透力の高いパーツクリーナーです。
速乾性のパーツクリーナーがあれば、パーツクリーナーが乾くまで作業を中断させる必要がなく、スムーズにブレーキ交換が行えます。
- 容量:420ml
- 販売価格(税込):671円
手順2.ブレーキレバーを取り外す
ブレーキレバーは、固定用ナットとピボットボルトで固定されているので、それらを取り外すとブレーキレバーが取れます。
ブレーキレバーを固定しているナットにレンチをかけ、反時計回りにレンチを回していくとナットが緩んでくるので、まずはブレーキレバーの固定用ナットを取り外しましょう。
固定用ナットが外れたら、マイナスドライバーでピボットボルトの頭を反時計回りに回して緩め、ピボットボルトを取り外せば、ブレーキレバーも取り外せます。
手順3.清掃してグリスを塗布する
ブレーキレバーが取り外せたら、ブレーキレバーが取り付いていた場所の周辺を、パーツクリーナーで洗浄していきます。
直接ブレーキレバーのあたりにパーツクリーナーを吹き付けると、ブレーキやフロントフォーク回りまでパーツクリーナーが飛び散ることがあるので、ウエスに吹きかけて洗浄していきましょう。
ブレーキレバー周辺の洗浄が終わったら、部品に損傷はないかを確認したのち、問題がなければブレーキレバーの可動部にグリスを塗布していきます。

引用元:https://bikeman.jp/products/kre-4972444010678
呉工業「シリコングリースメイト ペースト」は、ブレーキ可動部などブレーキ周辺や、各種ケーブル、ワイヤーの潤滑剤として使えます。
チューブタイプで必要量だけ使え、ペースト状となっているので垂直面でも垂れてこないので、使い勝手が良いです。
- 容量:50ml
- 販売価格(税込):987円
手順4.外した時と逆の手順で取り付ける
ブレーキレバー周辺の洗浄と可動部へのグリスアップが終わったら、取り外した手順とは逆の手順で、ブレーキレバーを組み込んでいきます。
ブレーキレバーにワイヤーをはめ込み(ワイヤー式の場合)、ピボットボルトで固定し、固定用ナットを締め込んでいきましょう。
固定用のナットだけ締めようとすると、ピボットボルトと供回してしまうので、ピボットボルトの頭をマイナスドライバーで固定しながら、レンチで固定ナットを締め込んでいきます。
手順5.取り付け後は動作確認を行う
ブレーキレバーの交換が終わったら、ブレーキを数回握ってみて、引っ掛かりなどなくスムーズに稼働するか、しっかり確認をしましょう。
可動部からはみ出しているグリスがあれば、ウエスで綺麗に拭き取っておきます。
もしブレーキレバーの動作がスムーズでない場合は、グリス不足の可能性があるので、もう一度取り外してグリスアップを行いましょう。
バイクのブレーキレバーを交換するタイミング・理由

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/88-1953342/
ブレーキレバーを交換するタイミングは、ブレーキレバーが折れたり曲がったりしたときが代表的ですが、ほかにもレバーの動きが渋くなるなど、動作に問題が起きたときも交換するタイミングです。
ブレーキレバーを交換するタイミングについて、見ていきましょう。
<h3>ブレーキレバーが折れた</h3>
転倒や立ちごけなど、バイクが倒れたときにブレーキレバーが折れることはよくあります。
折れるとブレーキ操作がしづらくなるだけでなく、レバーの先端が尖って怪我の可能性も出てくるので、早めに交換をしましょう。
ブレーキレバーはてこの原理を利用して、小さな力で大きな効果が得られるようになっているので、修理を行ってもまた折れてしまいます。
ブレーキを正常に使えないと安全面も損なわれるので、ブレーキレバーが折れたら、できるだけ早く交換するようにしましょう。
ブレーキレバーが曲がった
転倒などの衝撃でブレーキレバーが折れるまで至らず、曲がったときも交換推奨です。
ブレーキレバーの曲がり具合にもよりますが、曲がると操作できる部分が短くなり、ブレーキを握るのに使える指の本数が少なくなって、正常なブレーキ操作ができなくなることがあります。
また、一度曲がったブレーキレバーを直しても剛性が損なわれたり、折れてしまったりすることがあるので、曲がったら安全面から早めに交換をしましょう。
その他、錆びや動きが悪くなったと感じたタイミング
ブレーキレバーを握ったときに引っかかり感があったり、動作が渋くなったりしたときも、ブレーキレバーの交換を考えましょう。
一度ブレーキレバーを取り外し、周囲をパーツクリーナーなどで清掃したあとグリスアップを行うと、改善されることもあります。
グリスアップをしてブレーキレバーを組み込んだあとは、はみ出たグリスを放置しておくと、ほこりや砂などが付着するリスクが高まるので、余計なグリスはしっかり拭き取っておきましょう。
自分好みにカスタムしたい
ブレーキレバーを自分好みにカスタムしたいときも、ブレーキレバーの交換時期です。
工場出荷時は、平均的な体格に合わせて設計されているので、必ずしも自分にとってしっくりくるとは限らず、カスタム品に交換することでより操作がしやすくなることもあります。
また、ドレスアップ効果のあるブレーキレバーもあるので、操作性や見た目の向上にもなるでしょう。
交換用ブレーキレバーの選び方

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/AF-2430193/
ブレーキレバーは純正品をはじめカスタマイズ用も数多く出ており、ブレーキレバーを交換するにあたって、どんなブレーキレバーがいいのか迷うこともあるでしょう。
そこでこちらの項では、ブレーキレバーの選び方について解説していきますので、交換を考えている方は参考にしてみてください。
純正品は適合する型番を確認
純正品や純正同等品のブレーキレバーに交換する場合は、ブレーキレバーに適合するバイクの型番を確認の上、購入しましょう。
バイクショップなどで購入すれば、ブレーキレバーの費用は1,500円~3,000円前後で、交換を依頼した際の工賃は、2,000円前後です。
自分で交換する場合はブレーキレバー費用のみ必要となるので、費用をおさえて交換できます。

引用元:https://bikeman.jp/products/kt-70-525-61230
車種によっては純正品のほかに、アフターパーツメーカーより純正同等品も販売されています。
KITACOの「ハンドルレバー 右側ブレーキレバー ブラック HR-23」は、ホンダ CBR250RR(MC51等)用の純正同等品ブレーキレバーです。
純正同等品なので、転倒時の折れや曲がりなど、欠損したときの交換時に加工をすることなく取り付けできます。
- 適合純正品番:53175-K64-N01
- 販売価格(税込):1,421円
素材で選ぶ
ブレーキレバーには純正品などで使われるアルミ製のほか、アルマイト処理製が一般的です。
アルマイトは、アルミの表面に電解処理を行い、酸化皮膜を作る加工が施された素材で、アルミよりも耐食性や耐摩耗性があります。
見た目も美しい加工が施されているアルマイト製やステンレス製もあり、高級感のアップでドレスアップ効果も高いです。

引用元:https://bikeman.jp/products/wwd-6815-0205
トルクワンレーシング「ベンジェンス ブレーキレバー」は、カラフルで見た目が美しいステンレス製のブレーキレバーです。
高級感のあるブレーキレバーで、バイクのスタイルや好みに合わせて色を選び、ちょっとしたカスタムを楽しむこともできます。
万が一転倒して破損した場合を想定し、スペアとしてブラックのブレーキレバーが1本付属しているので安心です。
- 対応車種:KTM 250~500モデル
- 販売価格(税込):9,900円
調整機能があるものを選ぶ
ブレーキレバーには握り幅が調整できるものがあり、より自分の手の大きさや握りやすさに対応させることが可能です。
また、転倒の際に根本から倒れるように折れて、ブレーキレバーにダメージを与えないようにする機能を持ったものもあります。
自分の手に合わせられる調整機能が付いたブレーキレバーを選べば、よりブレーキ操作がしやすくなり、安全性も高まるのでオススメです。
長さやデザインなど好みで選ぶ
ブレーキレバーには純正タイプを始め、全長が短くなったショートタイプなど、長さが異なるものも販売されています。
また、デザインもブレーキレバーの幅が純正品よりも広くなり、握りやすくなっているものなど、種類がさまざまです。
自分に合う長さや幅、バイクに合わせたデザインのブレーキレバーを選ぶと、操作性がアップするとともに、見た目の印象も変わります。
バイクのブレーキレバー交換に関するFAQ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8A-2843341/
こちらでは、バイクのブレーキレバーに関する「よくある質問や疑問」と「回答」についてまとめてあります。
交換にかかる費用や時間など解説していますので、ブレーキレバーの交換を考えている方は、こちらも参考にしてみてください。
バイクのブレーキレバー交換にかかる費用は?
バイクのブレーキレバー交換を、バイクショップなどプロに依頼した場合、交換費用の目安は2,000円程度です。
取り外した際の洗浄や、新しいブレーキレバーを取り付けるときのグリスアップも含まれています。
自分で交換をするには工具に加えて洗浄用のパーツクリーナーやグリス、ウエスなどが必要になるので、一式揃えることを考えたら、自分と交換する場合と大差はないでしょう。
バイクのブレーキレバー交換にかかる時間は?
バイクのブレーキレバー交換は人によって時間が異なり、普段から自分でパーツ交換など工具を使った作業を行っている方は15分から20分程度で終わるでしょう。
あまり作業に慣れていない方が交換した場合は、30分から1時間程度見ておくとよいですが、バイクのパーツ交換の中で、それほど難易度が高くありません。
ただし、ブレーキは走行の安全性にも関わってくるので、交換が不安な方はバイクショップなど、プロに依頼しましょう。
交換時の注意点や失敗しないためのポイントはある?
ブレーキレバー交換時の注意点は、取り外したときに周辺の洗浄をしっかり行うことと、グリスアップを忘れないことです。
グリスアップを忘れると、ブレーキをかけた際にひっかかるような感覚になったり、コキコキと異音が出るようになったりします。
また、取り外したときとは逆の手順で、交換用ブレーキレバーを組み込んでいきますが、ボルトを締め付けすぎないよう、注意も必要です。
まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/AF-5880126/
バイクは転倒する乗り物なので、ブレーキレバーが折れたり曲がったりすることがしばしばあります。
ブレーキレバーが損傷していると、正常な動作ができなくなることがあるので、早めに交換するのがオススメです。
自分で交換する場合は、取り外し後の洗浄や、グリスアップを忘れないように行い、取り付け後は必ず動作確認を行いましょう。
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