バイクのガソリンの種類はレギュラーとハイオクどっち?正解と理由、気になる疑問についても解説

バイクに給油するガソリンは「レギュラー」か「ハイオク」の2種類

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バイクのガソリンは、通常「レギュラー」と「ハイオク」のどちらかで、一部の高性能なバイクや輸入バイクを除き、ほとんどのバイクはレギュラーを入れます。
どちらのガソリンを入れるかの判断は、バイクの取扱説明書に指定燃料として記載されているので、指定燃料を確認のうえ、レギュラーかハイオクを入れましょう。
レギュラーとハイオクの違い
ガソリンの種類 | レギュラー | ハイオク |
オクタン価 | 89以上 | 96以上 |
価格 | 1Lあたり170円前後 (2024年12月現在) |
1Lあたり185円前後 (2024年12月現在) |
指定バイク | 一般的なバイク | スポーツ系など高性能バイクや輸入バイク |
ガソリンのレギュラーとハイオクの違いは「オクタン価」で、日本産業規格(JIS規格)によって、オクタン価が89以上のガソリンをレギュラー、96以上のガソリンをハイオクと定められています。
オクタン価はガソリンのノッキング(異常燃焼)の起こりにくさを現す数値で、高いほうがよりノッキングを起こしにくく、レギュラーよりハイオクの方がノッキングを起こしにくいです。
また、ほとんどのハイオクにはエンジン内を洗浄する「洗浄剤」が含まれており、1Lあたりの値段も10円~15円程度、レギュラーよりハイオクの方が高くなっています。
ハイオクの方がバイクの性能が良くなるか・ハイパワーになるのか
レギュラーが指定されているバイクにハイオクを入れても、性能の向上やパワーアップは期待できません。
それぞれのガソリンに対応したエンジン設計になっており、一般的にハイオクが指定されているのは輸入バイクや高性能な大型バイクなどです。
ハイオクには洗浄剤が含まれているものが多いですが、レギュラーよりも値段が高くランニングコストが上がるので、レギュラー指定のバイクにはレギュラーを入れるのが無難でしょう。
ガソリンの種類で燃費が変わるのか
レギュラーとハイオクで燃費が変わらない場合がほとんどです。
わずかに燃費性能が向上することもありますが、レギュラーとハイオクの価格差が1Lあたり10円~15円ほどあるので、価格差をカバーできるだけの燃費性能の向上にはなりません。
洗浄剤が含まれているハイオクも多いので、エンジン内部は綺麗になりますが、価格差を考えるとレギュラー指定のバイクには、レギュラーを入れるのが無難です。
バイクに使ってはいけない燃料
燃料にはさまざまな種類がありますが、バイクで使用できないのが「軽油」「灯油」で、誤った燃料を入れるとエンジンの故障につながります。
レギュラー指定のバイクにハイオクを入れても問題はありませんが、軽油はディーゼルエンジン用の燃料でガソリンよりも沸点が高く、ガソリンエンジンのバイクに入れても動きません。
バイクの場合は少ないですが、自動車の場合に軽自動車だからと軽油を入れる事故が毎年発生しており、エンジンが故障するケースも発生しています。
また灯油は石油ストーブやファンヒーターなど、暖を取る機器に使う燃料で、バイクに入れるとエンジンがかからなくなるトラブルになるため、給油の際は必ず取扱説明書に記載されたガソリン(レギュラーかハイオク)を入れましょう。
誤った燃料を入れてしまった場合の対処方法
誤った燃料を入れると、エンジンが掛からなくなったり、エンジンが掛かって走行できたとしても、すぐに停止したりします。
燃料の誤りに気がついたら周りの交通の邪魔にならない場所や、安全な場所で即エンジンを停止させ、バイクショップに引き取り要請をしましょう。
動かすと燃料がエンジンの中を周り、余計にエンジンにダメージが出ることがあるので、エンジンを停止させ、救援を求めるのが無難です。
自分の車種のエンジンに合ったガソリンを入れよう

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乗っているバイクに適した燃料を入れる必要がありますが、入れる燃料はバイクの取扱説明書やバイクメーカーの公式サイトでも確認できます。
生産終了となっている車種は、公式サイトの掲載を終了していることがあるので、その場合はバイクの取扱説明書で確認するとよいでしょう。
取扱説明書で種類を確認する
バイクの使用燃料は、バイクの取扱説明書に記載されているほか、バイクメーカーが提供する取扱説明書のダウンロードサイトからも、取扱説明書の情報が入手できます。
メーカーによってPDF形式でのダウンロードが可能となっているほか、検索で該当バイクの取扱説明書が閲覧できるので、取扱説明書を紛失していても使用燃料の確認が可能です。
また、メーカーが発行する取扱説明書が欲しい方は、メーカーのショップで注文することもできるので、必要に応じて利用すると良いでしょう。
メーカーの公式サイトで種類を確認する
生産されているバイクなら、バイクメーカーの公式サイトに掲載されているスペックに、使用するガソリンの種類が記載されています。
生産終了後も数年程度は公式サイトで確認できますが、生産終了から年数が経っている車種は、公式サイトでの掲載が終了している場合も。
公式サイトで確認できない場合は、取扱説明書で確認するか、先述のメーカーによる取扱説明書のページから確認しましょう。
スタンドのスタッフに尋ねるのはNG?
燃料はガソリンスタンドで補給するので、ガソリンを取り扱うプロでもある「ガソリンスタンドのスタッフに入れる燃料を尋ねればいいのでは」?と思う方がいるかも知れません。
たいていのバイクはレギュラーが指定燃料ですが、輸入バイクや高性能なバイクはハイオクが指定されていることもあり、どのバイクがハイオク指定になっているのかまで細かく把握できているスタンドのスタッフはほとんどいません。
以上の理由から、より確実に指定燃料を知るためには、バイクの取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認をするのが確実です。
バイクのガソリンに関するFAQ

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こちらの項では、バイクのガソリンに関する「よくある質問や疑問」と「回答」についてまとめてあります。
バイクのガソリンに関する疑問解決の一助となるので、こちらもチェックしてみてください。
ガソリンの種類を誤ってしまっても問題ないのか?
レギュラー指定のバイクにハイオクを入れても問題はありませんが、軽油や灯油などガソリンではない燃料を誤って入れてしまった場合は、エンジンが停止したり掛からなかったりします。
燃料の種類を誤った場合は速やかにエンジンを停止させ、燃料がエンジンの中を回らないようにする必要があります。
中の燃料を入れ替えないと走行できないので、エンジン始動前ならガソリンスタンドで誤った燃料を抜いてもらうか、バイクショップなどに修理点検を依頼し、燃料の入れ替えを行いましょう。
レギュラーとハイオクを入れ間違えた場合どうなる?
レギュラーが指定されているバイクにハイオクを入れても問題はありませんが、逆にハイオク指定のバイクにレギュラーを入れると、エンジンの吹け上がりが悪くなる場合もあります。
ハイオク指定のバイクにレギュラーを入れると異常燃焼の発生リスクが高まりますが、近年のバイクはコンピューター制御によって、燃料に合わせて点火時期を自動で変更するので、目に見える異常は現れにくいです。
壊れることはありませんが、メーカーが想定しているパワーが出ない場合も多く、古いバイクではコンピューターによる制御も行えないことから、エンジン不調の原因となることがあります。
ハイオク指定にレギュラーを入れても大丈夫?
ハイオク指定のバイクにレギュラーを入れてもエンジン停止など、故障することはありませんが、メーカーが指定するガソリンを入れるのが無難です。
ハイオク指定のバイクは、輸入バイクやスーパースポーツなど高性能なバイクに多いですが、ハイオクで性能が出るように設計されているため、レギュラーを入れると本来の性能が発揮できなくなります。
経済的な問題などで、ハイオクよりも安いレギュラーを入れたくなることもあるかも知れませんが、高性能なバイクは高圧縮になっているため、レギュラーより燃焼しにくいハイオク指定になっていることが多いです。
また、ハイオクには洗浄剤が添加されている場合も多いので、ハイオク指定のバイクは、エンジン本来の性能を発揮させ、内部を綺麗に洗浄してくれるハイオクを入れ続けるようにしましょう。
レギュラー指定にハイオクを入れたらメリットはある?
レギュラー指定のバイクにハイオクを入れるメリットはほとんどなく、レギュラー指定にハイオクを入れても、エンジンの出力がアップや、燃費の向上はありません。
ただ、ハイオクには洗浄剤が含まれていることが多く、レギュラーに比べるとエンジンの洗浄力が高いので、エンジン内部を洗浄するという点ではメリットです。
しかし、エンジンには燃焼などによる自浄効果があり、レギュラーにもハイオクほどでないもののエンジンの洗浄効果があるため、レギュラーとハイオクの価格差ほどのメリットは無いと言えるでしょう。
エンジンは高回転になればなるほど自浄作用が働くため、原付など高回転で走行するバイクは、普通バイクなどよりもエンジンの自浄作用が働きます。
ハイオクとレギュラーは混ぜて使ってもいい?
電子制御でエンジンの点火時期などをコントロールしているバイクは、ハイオクとレギュラーを混ぜても大丈夫ですが、キャブレター車など生産から年数が経っているバイクは、混ぜないほうが無難です。
レギュラー指定のバイクにハイオクを混ぜた場合、ハイオクに添加されているエンジン洗浄効果により、多少エンジンの洗浄が行われるものの、エンジン性能のアップや燃費性能の向上にはつながりません。
逆にハイオク指定のバイクにレギュラーを混ぜても、エンジンが停止するなど故障につながることはほぼありませんが、メーカーが設計時に想定しているエンジン性能まで引き出せなくなる可能性があります。
また、メーカーで指定されているガソリンを誤り、万が一故障につながった場合は、メーカー保証を受けられなくなることもあるので、混ぜずに指定されているガソリンを入れるのが無難です。
乗っているバイクのガソリンの種類がわからない場合は?
バイクに入れるガソリンの種類がわからない場合は、バイクの取扱説明書に記載されているので、取扱説明書で確認をしましょう。
もし取扱説明書を紛失してしまった場合は、バイクメーカーサイトで取扱説明書の閲覧やダウンロードができるので、そちらで確認できるほか、バイクショップで取扱説明書を注文できることもあります。(有料)
現在販売されているバイクなら、バイクメーカーの公式サイトで該当車種のスペックを確認すれば使用ガソリンが分かるので、公式サイトでの確認も可能です。
まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8A-500910/
バイクにはそれぞれ指定されているガソリンの種類があり、指定されているガソリンを入れて乗るのが無難です。
また、ガソリン以外にもガソリンスタンドで給油できる燃料に、軽油や灯油がありますが、それらの燃料をバイクに入れると動かなくなったり、故障の原因になったりします。
バイクの燃料の種類を知るには、取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認できますので、どんなガソリンを入れたらいいか分からない方は、取扱説明書で確認をしましょう。
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