バイクの無料引き取りは本当に安全?怪しい業者の見極め方と注意点

バイクの無料引き取りは本当に安全?怪しい業者の見極め方と注意点

バイクの無料引き取りは本当に無料なのか?

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バイクの無料引き取りは、本当に無料で引き取ってもらえる場合と、追加費用が発生する場合があります。

バイクの年式や状態などにより、無料か追加費用が必要になるか変わるケースが多いため、どのようなケースだと無料で引き取ってもらえるか見ていきましょう。

本当に無料のケース

本当に無料で引き取ってもらえる場合は、以下のような状態のバイクです。

  • 年式が比較的新しい
  • 人気の車種・ジャンル(スクーターや大型バイクなど)
  • 不具合がなく実走行でき、見た目の状態も良いバイク

年式が比較的新しいバイクや、人気の車種(原付一種・二種、大型バイクなど)など、再販できる可能性のあるバイクや、パーツが利用できるバイクは無料で引き取ってもらえる可能性が高いです。

また、特に不具合な箇所がなく走行が可能で、目立った傷や色褪せなどがない場合も、再販できるので無料で引き取ってもらえるほか、状態によっては買い取りをしてくれることがあります。

指定引取所や信頼できるバイク専門業者の無料回収サービス

指定引取所や、信頼できる大手バイク専門回収業者など、無料でバイクを引き取ってくれるサービスを利用すれば無料でバイクの処分ができます。

全国に約160か所ある「指定引取所」なら自分でバイクを持ち込めば、無料引き取りを行ってもらえますが、持ち込む前に廃車手続きを行っておく必要があり、バイクを自分で持ち込まないといけません。

持ち込みが大変な場合は、信頼できる大手の回収業者に引き取りを依頼すると無料で引き取ってもらえる可能性があるほか、廃車などの手続きも行ってもらえます。

買取り業者に査定依頼するのもオススメ

無料で引き取ってもらおうと思っているバイクがまだ走れる状態で、年式も10年以内なら、買取専門店などで買取査定を出してもらうのがオススメです。

無料で買取査定を出してくれる業者も多く、買取査定額が付いた場合は買取代金が手に入るので、無料で引き取ってもらうよりもお得です。

査定額がつかなかった場合でも、そのまま引き取ってくれる業者もあるので、バイクを処分する手段の一つとして、検討してみると良いでしょう。

無料では済まない(追加費用が発生する)ケース

業者によってはバイクの査定見積もりや引き取り手数料は無料、それら以外に出張費や処分手数料が発生すると言われ、請求される完全無料ではないケースがあります。

また、不動車やパーツが欠損している、全体的にサビだらけなど、状態が悪すぎるバイクも処分費用が請求されるケースも。

トラブルに発展することもあるので、バイク引き取りの前に、完全に無料なのか(費用が1円も発生しないのか)をしっかり確認をした上で、利用するサービスを選ぶとよいでしょう。

違法業者・悪徳業者

無料で引き取りとうたいながら、「出張手数料」「査定手数料」などと名目を付けて、不当に費用を請求してくる「無料では引き取らない」悪徳業者も中にはあります。(処分手数料:5万円、出張費用:3万円などと請求)

悪徳業者と取り引きを行うと、無料で引き取ってくれたとしても、名義変更手続きを行ってくれず、後日税金の請求や違反行為の請求がくることがあるので、注意が必要です。

悪質な業者と関わらないためには、悪質業者の手口を知っておく必要があるので、次の章で詐欺や違法業者の手口を解説してあるので、そちらも参考にしてみてください。

怪しい詐欺や違法業者の可能性は?


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ほとんどの業者は真っ当な業者ですが、中には無料と言いながら、高額請求をしてくる悪質な違法業者も存在します。

悪質な業者の手口を知っておけば、詐欺や不当請求などの被害に遭わずに済むので、無料でバイクを引き取ってもらう前に、悪質な業者の手口を押さえておきましょう。

詐欺や違法業者の手口①

悪質な違法業者や詐欺を行う者は、「無料」と言いながら出張費や運搬費などの名目で、引き取る際に高額な費用を請求してくるケースも多いです。

例えば、「このバイクは不動車なので処分費が3万円かかる」「出張して引き取りに来たから実費として2万円発生する」など、無料引き取りとうたいながら、様々な名目を付けて費用を取ろうとしてきます。

対策として、引き取りに関して「完全に無料なのか」を事前に確認するとともに、引き取りの前に必ず書面で契約書を交わし、契約書以外の費用は一切発生しない旨を確認しましょう。

詐欺や違法業者の手口②

悪質な業者に引き取ってもらうと、廃車手続きなどの費用を支払っているのにも関わらず、廃車手続きを行ってもらえず、後に駐車違反の反則通知や税金の請求がくることがあります。

「廃車証明書」や「名義変更完了の確認書」をもらうか、不安な場合は多少手間がかかりますが、自分で廃車手続きを終えた上で、引き取りを行ってもらうのがオススメです。

そういった悪質な業者に引っかからないために、ネットなどで実際に利用した人の口コミや、消費者センターなどから悪質業者の認定を受けていないかなど、情報収集をした上で利用する業者を判断すると良いでしょう。

詐欺や違法業者の手口③

バイクを無料で引き取ってくれたものの、引き取った業者がバイクを「盗難車」として犯罪に利用するケースもあります。

バイクのナンバーを付け替え、車やバイク盗難の足として利用されたり、違法駐車を繰り返されたりして、違反通知や警察から突然連絡がくることも。

まともな業者は引き取りの前に契約書を交わすので、正式な引取証明を行わない業者には引き取ってもらわないようにし、過去の口コミや評価なども参考にすると良いでしょう。

口コミや評価などが掲載されていない、所在がハッキリしない業者は悪質な業者と見て、利用しないようにしましょう。

詐欺や違法業者の手口④

バイク無料回収をうたう不用品回収業者の中には、古物商許可を持たない無許可の業者がおり、無許可の業者は不法投棄や違法転売のリスクが高いです。

様々な理由を付けて費用を請求してくるケースも多く、中には高額な請求を行ってくる悪質な業者もあるので、運営者情報や古物商などの許可を得ているのかを公式ウェブサイトで確認の上、利用を検討するのが良いでしょう。

ただし、消費者センターから「トラブルの多い悪質な業者」の認定をされているにも関わらず、堂々とウェブサイトを運営し続けている業者も中にはあるので、ウェブサイトがあるというだけで判断はしないほうが良いです。

無料でバイクを引き取ってくれる正式な業者と悪質業者の見極め方

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「無料」とうたいながら処分費用を請求してくる、名義変更を行わないなど、違法行為を働く悪質な業者にひっかからないためには、正式な業者との違いを理解しておく必要があります。

正式な業者と悪質な業者の見分け方ができるよう、まずは正式なバイク引き取り業者の特徴について見ていきましょう。

正式な無料バイク引き取り業者の特徴

正式なバイク引き取り業者には、次のような特徴があります。

  1. 古物商許可を取得している
  2. 会社情報が明確で、実店舗や倉庫がある
  3. 引き取り後の手続きが明確
  4. 口コミ・評判が良い
  5. メーカーや自治体が運営する引取サービス

これらの条件を満たしていない業者は悪質な業者の可能性があるので、安易に引き取り依頼をしないようにしましょう。

それぞれの内容について、詳しく解説をしていきます。

1. 古物商許可を取得している

バイクの買い取りや回収業者は「古物商許可」が必要で、古物商許可を受けていない業者は正式な業者ではありません。

古物商許可を受けたら古物商許可番号が発行され、正式な業者なら公式ウェブサイトや店舗で明記されているので、確認をしましょう。(表記例:東京都公安委員会 第○○○○○○号)

古物商許可が必要にも関わらず許可を得ていない業者は、「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科される可能性があるので、許可を得ていない=違法性があるということになります。

2. 会社情報が明確で、実店舗や倉庫がある

所在地や電話番号、ウェブサイトがあるなど会社の情報が明確で、実店舗や倉庫があるかどうかも、正式な業者と悪質な業者を分けるチェックポイントになります。

公式サイトに「会社概要」が記載されているかを確認し、記載されている所在地をGoogleマップで検索をかけ、実際に存在するかどうかも確認しておきましょう。

会社概要が記載されていても、個人名義になっていたり、連絡先が携帯番号のみだったりする場合は正式な業者ではないので、引き取り依頼をしないよう要注意です。

3. 引き取り後の手続きが明確

正式な業者は、名義変更や廃車手続きを確実に行ってくれるほか、手続き完了後に「廃車証明書」を発行してくれます。

無料で引き取りとなっている場合、正式な業者は廃車手続きなどの費用も無料で行ってくれますが、悪質な業者は名目を付けて完全に無料で引き取らないケースが多いです。

引き取りの前に廃車手続きや名義変更の手続きはどうなるのか、完全に無料なのかを確認し、手続き完了後に廃車証明書を送ってくれるも確認した上で、内容をまとめた契約書を交わして依頼をしましょう。

4. 口コミ・評判が良い

GoogleレビューやX(旧:Twitter)、Yahoo!知恵袋などで、実際に利用して人の口コミなど評判を調べましょう。

調べ方は「業者名+口コミ」「業者名+評判」で検索し、過去に詐欺トラブルがないか、口コミの評判はどうなのかをよく確認しておくのがオススメです。

「無料で引き取ってもらえた」や「スムーズな手続きをしてもらえた」という口コミが多い業者は、安全性が高いと言えます。

5. メーカーや自治体が運営する引取サービス

国産4バイクメーカー公式のリサイクル制度を利用すれば、全国の指定引取窓口で、確実に無料でバイクの処分が可能です。

また、「二輪車リサイクルシステム」(日本自動車工業会)では、指定引取場所に持ち込めば、無料でバイクの処分ができます。

指定引取所に持ち込めない場合でも、指定の「廃棄二輪車取扱店」に持ち込めば、代わりに運搬や処分をしてくれる場合もあるので、バイクの処分を行いたい場合は、検討してみると良いでしょう。

自動車リサイクル促進センター

https://www.jarc.or.jp/motorcycle

悪質な無料バイク引取業者の特徴と見極め方

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A4-7737073/

無料とうたいながら実際は高額な費用を請求してくるなど、引き取り後にトラブルが発生するリスクが高い、悪質な無料バイク引取業者の見極め方を紹介していきます。

悪質な業者と関わると、場合によっては犯罪の片棒を担ぐ結果となることもあるので、しっかり見極めて関わらないようにしましょう。

1. 「無料」と言いながら後で料金を請求する

悪質な業者で多いトラブルが、無料とうたいながら後で様々な名目の費用を請求してくることで、引き取り前には無料と言われたのに、バイクを引き取る段になって「出張費」「引き上げ手数料」などの費用を請求してきます。

引き取りの前に「本当に無料なのか」確認をするとともに、完全に無料であることを明記した契約書を発行してもらった上で利用しましょう。

引き取りの前に費用について訪ねた際に、「無料と明言しない」「引き取りの作業を急かす」場合は、後にトラブルに発展する可能性が大です。

正式な業者なら、お互いが納得したうえで初めて取り引きを行うので、事前に無料と明言して契約書も発行してくれます。

2. 名義変更をしない(税金や違反通知が来る)

悪質な業者にバイクを引き取ってもらうと、名義変更を行わずにバイクを売却されることがあり、後に自動車税や違反通知などが来ることがあります。

名義変更手続きを行わないと、放置などによる違反や駐車違反、交通事故の責任が元の所有者のところに来ることも。

バイク引き取りの前に自分で廃車手続きを行うのが安全ですが、手続きを依頼する場合は、「廃車証明書」を発行してくれるかどうかを確認しましょう。

3. 公式サイト・会社情報がない

公式ウェブサイト自体存在しない場合や、あったとしても会社情報の記載がない、所在地や電話番号が不明確な場合、携帯番号になっている場合は利用しないようにしましょう。

所在地に業者が存在するかどうかは、Googleマップや企業情報サイトで確認が行えます。

口コミや評判の内容から「悪い」が目立つ業者はトラブルになる可能性が高く、そもそも口コミや評判が全くない業者は、事業者名を変えて転々としている可能性があるので注意しましょう。

全ての人が満足するモノやサービスは存在しないため、口コミが極端に良すぎる場合(やたらと満点ばかり)も一般的にはあり得ないので、そのまま信用しないほうが無難です。

4. 「今すぐ回収可能!」としつこく営業する

引き取りの内容や説明が曖昧で、「すぐに引き取りできます」と、引き取りを急かしてきたり、電話やLINEなどでしつこく連絡してきたりする業者は要注意です。

口コミや評判・業者の情報を確認し、業者を比較した上で、慎重に引き取ってもらう先を選ぶようにしましょう。

引き取りの前に必ず「完全無料で引き取ってもらえるのか」「廃車手続きはどうなるのか」を確認、書面を発行してもらった上で、慎重に引き取り依頼をするのが安全です。

5. 無断でバイクに触れる・勝手にバイクを積み込む

引き取りの説明が曖昧で、話が終わっていないうちから無断でバイクを動かしたり、エンジンをかけたりする場合や、急いでトラックなどにバイクを積み込もうとする業者は悪質で注意が必要です。

通常は取り引きの内容がまとまり、依頼主がその内容に同意して契約書を交わしてから初めてバイクの引き取りの話となるため、話が決まってもいないうちからバイクを動かすのは、まともな業者ではありません。

引き取りの説明を受けていない、話が決まっていないうちから無断でバイクのエンジンをかけたり、動かしたりする業者は悪質な業者の可能性が高いので、引き取りを進めずに断りましょう。

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