キックスタートバイクのやり方とコツ!エンジンがかからない場合の原因と対処法も
【手順】バイクのキックスタート基本のやり方とコツ
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バイクに乗る前に押さえておきたいのがキックスタートですが、キックスタートは以下の手順で行います。
手順1.キーをONにしエンジンのコンディションを整える
手順2.キックレバーを踏み込みエンジンを始動させる
現在ではキックスタートのみのバイクはほとんど見かけませんが、セルとキックスタートの両方が付いたモデルもあり、手順を押さえておけばセルが回らなくなっても安心です。
手順1.キーをONにしエンジンのコンディションを整える
キックスタートは、まずバイクにまたがってキーをONにし、エンジンが始動できる状態にします。
気温の低い日は、チョークを引いて(旧車に多いキャブレター車の場合)燃料を濃くしておき、燃料コックがONになっているかも確認しておきましょう。
エンジンを始動させるコンディションにできたら、車体の右側にあるキックペダルを出してキックスタートの準備に入ります。
手順2.キックレバーを踏み込みエンジンを始動させる
エンジン始動の準備が整ったらキックレバーを出して頂点まで移動させ、右足でキックレバーを下に踏み込みます。
うまく行けば一発でエンジンが始動しますが、エンジンがかからなかった場合は、もう一度キックレバーを頂点まで移動させたあと、下まで踏み込みましょう。
バイクによっては、キックスタートを補助する「デコンプレバー」が備わっているモデルもあり、デコンプを使ったキックスタートになります。
補足.デコンプレバーが備わったバイクの始動方法
デコンプレバーとは、キックスタートで踏み降ろすときの抵抗を軽減させる機構のことで、排気量の大きなエンジンに備わっていることが多いです。
デコンプレバーのあるバイクは、キーがOFFの状態でデコンプレバーを引いたまま、キックレバーを何度か踏み込みましょう。
キックが重くなってきたらデコンプレバーを離し、キーをONにして再びキックを行えば、エンジン始動ができます。
キックスタートとセルスタート(セルスターター)の違い
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バイクのエンジン始動方法には、おもにキックスタートとセルスタートの2種類があります。
キックスタートの仕組みとそれぞれのスタート方法の違いについて解説していきますので、知識として参考にしてみてください。
キックスタートバイクの仕組み
バイクのエンジンを始動させるにはクランクを回す必要がありますが、クランクを回すための動力がキックスタートです。
キックスタートが付いているバイクは、キックペダルを踏み降ろすことで、クランクに回転力を与え、エンジンが始動します。
キックスタートとセルスタートとの違い
キックスタートとセルスタートの違いは、始動までのプロセスです。
キックスタートは、自分の力を使ってキックペダルを踏み降ろしてエンジンを始動しますが、セルスタートは電気の力でモーターを回しエンジンを始動させるので、バッテリーも必要になります。
エンジン始動の労力も違い、キックスタートはキックペダルを踏み降ろす労力が必要ですが、セルモーターはセルボタンを押すだけなので、キックペダルのような労力が必要ありません。
緊急手段としての押しがけ
セルスターターでもキックスターターも使えなくなった場合、緊急用のエンジン始動方法として「押しがけ」があります。
押しがけができるバイクは、基本的にキャブレターを搭載したバイクで、インジェクションを搭載したバイクは押しがけができません。
キャブレター車に乗っている方は、万が一に備えて押しがけをマスターしておくのもおすすめです。
キックスタートバイクのメリット
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キックスタートは始動に少々労力が必要ですが、シンプルな構造ゆえのセルスタートにはないメリットがあります。
キックスタートのメリットは、主に以下の点です。
- バッテリーにかかる負荷の軽減
- メカニズムがシンプルなので故障のリスクが少ない
- アナログのかっこよさ
メリット1.バッテリーにかかる負荷の軽減
キックスタートは、バッテリー上がりなどバッテリーが不調でもエンジンがかけられる点がメリットです。
始動時にバッテリーを使わないので、セルスタートのバイクに比べ、バッテリーへの負担も少なくて済みます。
そのため、バッテリー上がりも起こしにくく、万が一バッテリー上がりを起こしたとしてもエンジン始動できるのが、キックスタートの大きなメリットです。
メリット2.メカニズムがシンプルなので故障のリスクが少ない
キックスタートは構造がシンプルなので故障しづらく、メンテナンスも簡単に行えます。
セルスタートの場合は、セルモーターや電力を供給するバッテリーなどが必要ですが、キックスターターのバイクは、バッテリーがなくても始動するシンプルな構造です。
メリット3.アナログのかっこよさ
キックスタートは旧車や2スト車に付いているスタート方式なので、アナログ感のあるかっこよさがあります。
バイクはもともとアナログな乗り物でもあり、人力でエンジンを始動するアナログ感に渋さも感じるでしょう。
キックスタートバイクのデメリット
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キックスタートには、以下のようなデメリットもあります。
- 始動に手間がかかるので面倒
- ケッチン(キックバック)が怖い
こちらも順番に解説していきます。
デメリット1.始動に手間がかかるので面倒
キックスタートにはアナログ感ならではのかっこよさがある反面、ボタンを押すだけでエンジンが始動するセルスタートに比べると、非効率的で面倒に思う部分もあります。
慣れていないとなかなかうまくキックスタートできないこともあり、セルスタートに比べ、面倒な点がデメリットです。
デメリット2.ケッチン(キックバック)が怖い
キックレバーを踏み下げてエンジンを始動する際、キックレバーが踏み下げた反動で戻り、足にヒットするケッチンと呼ばれるキックバックが起こることがあります。
金属のキックレバーが足に跳ね返ってくるので、当たりどころによってはとても痛い思いをする、キックスタートならではのデメリットです。
特にキックスタートに慣れていないとキックの加減が分からず、ケッチンを起こしやすくなり、キックスタートに恐怖感を覚えることもあります。
キックスタートがかからない原因と対処法
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キックスタートでエンジンがうまくかからない場合、いくつかの原因が考えられます。
もし何度もキックスタートに挑戦してもエンジンがかからない場合は、これらの原因をチェックしてみてください。
1.点火プラグの劣化
点火プラグが劣化していたり、かぶってしまったりして点火プラグに不具合が生じている場合、キックスタートでエンジンがかからないことがあります。
点火プラグに不具合がある場合、エンジンに正常な火花を飛ばすことができず、キックスタートをしてもエンジンが始動しないことも。
バイクのプラグは3,000Km~5,000Km程度での交換が望ましく、交換時期を超えている場合はプラグを点検し、先端の焼色や濡れがないかを確認したり、新品に交換したりしてみましょう。
2.キャブレターの汚れ・詰まり
キャブレターが汚れていると目詰まりを起こし、エンジンに本来の燃料供給ができなくなり、キックスタートをしてもエンジンが始動しないことがあります。
また、1年以上バイクを動かしていない場合は、ガソリンタンクの錆や埃などが燃料に混じったり、燃料の劣化が進んだりしてエンジンが始動しないことも。
2008年以降に発売されているバイクはインジェクション車ばかりですが、2008年よりも前に販売されているバイクは、キャブレター車の可能性があります。
3.燃料供給の不良
燃料を組み上げてインジェクションやキャブレターに送る、燃料ポンプなどに不具合があると、エンジンに燃料の供給ができず始動しないことも。
長期間バイクに乗っていない場合も、燃料の劣化や燃料の中に錆や埃などが混じり、燃料の経路が目詰まりを起こして、エンジンに燃料供給ができない場合もあります。
4.エンジンオイルの不足
エンジンオイルが不足しているとエンジンが油膜切れとなり、エンジン内部が傷だらけになるほか、最悪の場合エンジンの焼付きにつながり、エンジンが焼付いているとキックスタートが動かないこともあります。
2ストバイクの場合、エンジンオイルは燃料と一緒に燃焼されるため、2ストオイルの定期的な補充が必要となり、補充を怠るとエンジンの焼付きにつながるのでオイル切れに注意しましょう。
キックスタート付きバイクのおすすめ車種
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キックスタートが付いたバイクのおすすめ車種を紹介していきますが、特におすすめなのが、原付免許で乗れて燃費も良いHONDA「スーパーカブ50」です。
スーパーカブ50は、キックスタートとセルスタートの2種類が備わっており、バッテリー上がりの場合はキックスタートでエンジン始動できます。
燃費がWMTCモード値で69.4km/Lと圧倒的なパフォーマンスの高さで、経済的にも優しいです。
■HONDA スーパーカブ50
- エンジン型式:4スト空冷単気筒
- 排気量:49cc
- 最高出力:3.7ps
- 最大トルク:3.8N・m
- 寸法(全長×全幅×全高):1,860×695×1,040(mm)
- 車重:96Kg
- 新車販売価格(税込):247,000円
- 中古市場価格:8万円~45万円前後
5.HONDA TACT
スクータタイプでキックスタートとセルスタートを備えているのが、HONDA「TACT」です。
eSPエンジンを搭載したモデルにはアイドリングストップ機能を備え、バッテリーが弱った状態ではアイドリングストップを行い、バッテリーの保護に努めてくれます。
クラシカルさのあるデザインで、後輪ブレーキ(左手)を握ると、自動で前輪にも程よいブレーキ配分を行って車体の安定化を図る、コンビブレーキが標準装備のスクーターです。
- エンジン型式:4スト空冷単気筒
- 排気量:49cc
- 最高出力:4.5ps
- 最大トルク:4.1N・m
- 寸法(全長×全幅×全高):1,675×670×1,035(mm)
- 車重:79Kg
- 新車販売価格(税込):192,500円
- 中古市場価格:4万円~30万円前後
6.HONDA NSR250R
1980年代のレーサーレプリカ全盛期の火付け役ともなった、HONDA「NSR250R」にはセルスタートが備わっておらず、キックスタートのみの硬派な仕様です。
NSR250Rには、スタンダードモデルの「R」、乾式クラッチが装着された「SE」、SEをベースに特殊なペイントやマグテックホイールが採用された、「SP」があります。
2ストなので、4ストのキックスタートに比べキックスタートが軽く、車体も軽量で2ストならではの圧倒的な加速力を持っており、今でも根強い人気のあるバイクです。
- エンジン型式:2スト水冷V型2気筒
- 排気量:249cc
- 最高出力:40ps
- 最大トルク:32.3N・m
- 寸法(全長×全幅×全高):1,970×650×1,045(mm)
- 車重:137Kg
- 中古市場価格:55万円~250万円前後
まとめ
引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A4-3532611/
バイクのキックスタートについて、エンジン始動の手順やセルスタートとの違いについて解説してきました。
年々キックスタートが備わったバイクの販売もされなくなってきつつありますが、バッテリーが上がっていてもエンジン始動できるなど、キックスタートならではのメリットがあります。
キックスタートを搭載したバイクも紹介していますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
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