台風からバイクを守る!転倒・防水対策から台風通過後のチェック項目まで徹底解説!

台風からバイクを守る!転倒・防水対策から台風通過後のチェック項目まで徹底解説!

毎年来る台風からバイクを守りたい!

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毎年夏から秋にかけてやって来る台風ですが、強い風や雨を伴う台風は、屋外に駐車しているバイクにとっては天敵です。

台風時のバイク保管方法や、「風速が何メートルほどでバイクが転倒する?」「台風の時にバイクにしておくべき対策ってどんなこと?」「風速がどのくらいでバイクは倒れるの?」など、台風時におけるバイクへの対策、知識について解説をしています。

ぜひ当記事を参考に、台風時に必要なバイクへの対策を行い、愛車を台風から守ってください。

 

バイクの転倒対策10選

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台風が来た際、「強風でバイクが転倒してしまうのでは」と、不安になる方も多いでしょう。

台風に対する一番の対抗策は、「屋根のある屋内に駐車する」ですが、生活環境によって屋内駐車は厳しいかもしれません。

そこでこの項では、屋外駐車をしたバイクを台風から守る方法について、10の方法を紹介していきます。

 

1. バイクカバーは外す

台風など強風の際は、バイクカバーは外しておきましょう。

バイクカバーによって表面積が増え、より大きな風の力を受けることになることで、転倒のリスクが高くなります。

どうしてもカバーをしたい場合は、ロープでカバーをしっかり縛り、バタつかないようにして、できるだけ表面積を減らしておきましょう。

また、強風でカバーが煽られることで、バイクがカバーの裏地で擦られ表面に無数の傷がつきます。

バイクに柔らかな毛布などをかけ、その上からバイクカバーをかけることで、カバーによる擦り傷からバイクを守ってくれます。

 

2. ギアは1速に入れておく

マニュアルのバイクなら、ギアを1速に入れておくことで、バイク車体が前後に動くのを防いでくれます。

ニュートラルのままだと、バイクが簡単に前後に動き、サイドスタンドが外れることで転倒しやすいです。

ギアを1速に入れておくことで、サイドスタンドが外れるほど前後に動かなくなります。

転倒防止のため、マニュアルのバイクは忘れずに、ギアを1速に入れておくようにしましょう。

 

3. サイドスタンドを使う

バイクには主に、サイドスタンドとセンタースタンドがありますが、台風の際に転倒しにくいのがサイドスタンドです。

センタースタンドを使うと、車体が安定しているように思えるかもしれませんが、後輪が浮いた状態になっています。

後輪が浮くことで地面と接している部分が減り、バイクの重心も上がるため、軽い力でも容易に転倒しやすいです。

台風の際にはセンタースタンドではなく、サイドスタンドを使うようにしましょう。

 

4. フロントブレーキをロックする

強風でバイクが前後に動き、サイドスタンドが外れることで、転倒につながるケースも多いです。

フロントブレーキをロックしておくことで、バイクが前後に動くのを抑え、サイドスタンドが外れるのを防いでくれます。

フロントブレーキのロックには、ロープなどでしっかり縛るか、ブレーキキーパーを使うと良いでしょう。

ブレーキキーパーは、価格も1,000円前後で売られているので、手に入れやすいです。

 

5. バイクを壁側によせる

バイクを壁に寄せて駐車すると、方側からの風を遮断できるので、転倒のリスクが軽減します。

強風に煽られたバイクは、右側(サイドスタンドとは逆側)に倒れやすいので、右側を壁にぴったり寄せて駐車すると良いです。

倒れかかっても壁が支えとなり、転倒も防ぎやすくなります。

壁に寄せて駐車する場合は、バイクが壁に接触した際に傷がつかないよう、クッション性のあるモノをバイクにくくりつけておくようにしましょう。

毛布などでもクッションの役目は果たしますが、できれば冬の掛けふとんくらいの厚みのあるものを用意すると、より安心です。

 

6. ロープなどで構造物に固定する

バイクが強風であおられ、転倒させないために、ロープなどでバイクと構造物を固定するのも転倒防止に有効です。

構造物とは、建物やコンクリートの支柱など、重量がある安定した物のことで、不動物とも言えます。

固定するのはロープのほか、運送業で多用されるラッシングベルトを用いることで、強風でも切れることなく安定して固定されるでしょう。

 

7. 重りを利用して固定する

バイクを固定できそうな建造物や壁などがない場合は、重りを利用する方法もあります。

重りにはコンクリートブロックやレンガなどが使われることも多いですが、他にも水を満タンに入れたポリタンク(20Lのもの)も有効です。

重りはバイクスタンド側で使用しますが、風の強さによっては重りごと動いてしまうこともあるので、注意しましょう。

 

8. スタンドの反対側にジャッキを入れる

バイク車体の右側にジャッキやリフトアップスタンドを入れ、支点を増やしてやることで、強風による転倒のリスクが軽減します。

サイドスタンドを使って駐車しているバイクは、車体を支えているのはサイドスタンドしかありません。

そこで、ジャッキやリフトアップスタンドを使い、支えの数を増やすことで駐車時の車体が安定し、転倒のリスクが軽減されます。

 

9. 可能であれば屋内に入れる

台風に最も効果的なのが、風を受けない屋内に駐車することですので、可能であれば屋内に駐輪するようにします。

原付きなど車体サイズが大きくない場合は、自宅の玄関などに入れることができるかもしれませんが、小型以上の車体サイズになると、屋内に駐車スペースの確保が難しいかもしれません。

その場合は、屋内に駐車スペースのある知人や友人に一時保管をお願いするか、屋内に駐車スペースのあるマンガ喫茶などを利用するのも手です。

 

10. ガレージ・コンテナなどを利用

台風の中、どうしてもバイクを屋外駐車しておきたくない場合は、「レンタルコンテナやガレージに駐車する」方法もあります。

バイクが駐車できるレンタルコンテナは、月単位での契約が主で、借りる場所や規模などにもよりますが、月1万円程度からレンタル可能です。

特に台風の多い時期(8月~10月頃)は、台風が来るたびにいつでも何度でも避難ができます。

 

【その他】ホテルなど施設の利用ついでに駐輪

都市部にある規模が大きめのホテルやデパートなどは、バイクの駐車スペースのある地下駐車場が用意されていること多いです。

時間や費用が許されるなら、施設を利用(宿泊や休憩、買い物など支払いが生じること)することで、台風の被害からバイクを守れます。

駐車だけ行うのは、営業妨害となることがありますので、必ず施設の利用が前提での駐車が必要になります。

施設のサービス利用に費用が必要ですが、台風でバイクが転倒してしまった場合、修理費用が万単位に及ぶこともしばしばです。

台風からバイクを守る避難方法として、施設を利用する際の駐車もあります。

 

雨水が入らないように防水処置をする

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バイクの台風対策として必要なのが強風への備えと、強い雨に対する備えです。

台風による雨は、強風により四方八方から激しく雨水が降り注ぎ、普段の雨では侵入しない場所にまで雨水が侵入する可能性があります。

そのため、雨水が入らないように防水処置を施す必要がありますが、水の侵入を抑えないといけない箇所が、マフラーとハンドル周り、ガソリンの給油口です。

 

マフラーの防水処置

マフラーはサイレンサー排気口から水が進入するので、排気口をガムテープなどで塞ぎます。

走行後にサイレンサーが熱を持っている状態でガムテープを使うと、熱で粘着のりが溶け、排気口に残りますので、冷めた状態で行いましょう。

 

ハンドルまわり・給油口の防水処置

スイッチや鍵穴は、水が進入することで錆が発生したり、接点不良となったりして動作に問題が生じることもあります。

ウィンカーやキルスイッチなど、スイッチが集中しているハンドルまわりは、ハンドルごとビニール袋を被せ、ガムテープなどで固定すると良いでしょう。

イグニションの鍵穴や給油口の鍵穴も、水が進入することで錆の発生原因となるので、ガムテープなどでしっかり塞ぎます。

 

バイクは地面側からの水はNG

自然の中を走るバイクは、雨の中の走行や駐車が前提なので、上からの雨水には強い設計になっています。

一方で、雨が地面からバイクに向かってくるということは無いので、地面側からの水は想定されていない場合が多いです。

そのため、エンジン上部やガソリンタンクの下などへは、水が入り込まないようにする必要があります。

高圧洗浄などでバイクを洗車する際も、特にエンジン上部付近には水がかからないようにしましょう。

 

台風でバイクが倒れたら保険は使えるの?

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台風による被害がバイクに出た場合、加入している保険によって損害補償されるかどうかが変わります。

台風による被害は車両保険になりますが、台風にまで対応している車両保険もあれば、事故による損害のみ補償する車両保険など、補償内容が様々です。

台風への備えとして、一度加入している任意保険の補償内容を確認しておくと良いでしょう。

 

保険特約で台風に備える

通常の車両保険では、台風などの災害に対応していない保険でも、特約の設定が設けられている場合があります。

保険に加入したあとでも特約を付加できるので、台風への補償が車両保険だけでは心もとない場合は、特約も検討してみると良いでしょう。

 

バイクが倒れるのは風速何m?

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周囲に建物があるかないかなど、バイクの駐車環境にもよりますが、だいたい瞬間風速20~30m/sほどでバイクは転倒すると言われています。

気象庁では台風の強さを最大風速で分けており、33m/s未満が「台風」、33m/sからが「強い台風」、44m/sからは「非常に強い台風」、54m/s以上が「猛烈な台風」です。

最大風速33m/s未満は「強い」などの形容が付かず、ただ台風とだけ発表されますが、台風であってもバイクが転倒する危険性があります。

33m/sからの強い台風では、バイクが転倒するとされる範囲を超えているので、転倒対策が必須です。

 

台風の時、雨ざらしにしたくない…。バイクカバーはしない方がいい?

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台風の時、バイクカバーは雨などからバイクを守ってくれますが、外しておいたほうが賢明です。

バイクカバーをしていると表面積が増えるので、より大きな風を受けやすくなり、カバーをしない時よりも転倒のリスクが高まります。

台風の時は転倒を避けるため、バイクカバーはしないほうが良いでしょう。

 

台風の時バイクを倒しておくのはダメなの?

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台風の時はバイクを寝かせておけとたまに聞くかもしれませんが、倒しておかないほうが良いです。

その理由は、傷が付きやすくなることと、ガソリンなどの液体が漏れ出す恐れがあるからで、バッテリーも型によっては横倒しにできません。

バイクの中にはガソリンを始め、エンジンオイルやクーラントなど、様々な液体が使われていますが、液体には水平を保つという習性があります。

液体はわずかな隙間からも流れ出してくるので、トラブルを防ぐ意味でも、長時間寝かせておく状態は避けたほうが良いです。

 

エンジンガードを取り付けるという荒ワザ

バイクは4輪の自動車とは違い、支えがないと簡単に倒れてしまう乗り物です。

自然の力は人の予想を超える事もあるので、厳重に台風対策を行っても転倒してしまうこともあります。

そのため、最悪転倒してしまう場合を想定し、エンジンガードなどで致命傷を避けるという方法も。

カウリングのあるバイクはできませんが、ネイキッド系に取り付けることで、台風のみならず普段乗っている時の転倒保険にもなります。

 

台風後にはバイクチェックを忘れずに!

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バイクが転倒していない場合でも、どこからかモノが飛んできてバイクに接触している場合もあります。

強い風雨にさらされていることで、バイクの内部に雨が侵入していることも考えられますので、台風が通過し、風が収まったらバイクの状態チェックを行いましょう。

 

特に海に近い場合は洗車を

海から2キロ前後にバイクを停めている方は、台風が過ぎ去ったあと早めに洗車をして方が良いです。

台風の巻き上げにより、海水が風で飛んでいたり、雨水に混じっていたりする可能性があり、そのまま放置しておくと錆の原因にもなります。

海の近くでなくとも、強風により埃や砂などが飛んできているので、早めの洗車がおすすめです。

 

まとめ

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台風時における、バイクの駐車方法について解説をしてきました。

強い雨風により、バイクが転倒したり、内部まで雨水が侵入しやすかったりするので、台風が来る前にしっかりと対策を行う必要があります。

今回はバイクの転倒を防ぐ方法をはじめ、台風で保険が下りるのか、風速がどのくらいでバイクは転倒するのかなど、台風にまつわる内容も満載です。

台風の到来に備えて実行できそうな対策を行い、愛車を台風から守ってください。

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