オシャレ度抜群のイタリアンスクーター!人気老舗ブランドの解説から排気量別おすすめ車種まで

オシャレ度抜群のイタリアンスクーター!人気老舗ブランドの解説から排気量別おすすめ車種まで

イタリアのバイク事情

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/a2-4412533/

欧州(ヨーロッパ)に位置するイタリアには、ドゥカティ(DUCATI)をはじめ、アプリリア(aprilia)やベスパ(VESPA)などのバイクメーカーがあります。
乗用車になると、世界的に有名なフェラーリやランボルギーニなどもあるため、イタリアはF1やレース活動が盛んな国、といったイメージの方も多いのでは。
そんなイタリアにおけるバイク事情は、どのようになっているのでしょうか。
イタリアのバイク保有台数や、人気のあるバイクのクラス(排気量)から、イタリアのバイク事情を読み解いてみましょう。

イタリアのバイク保有台数

イタリアのバイク保有台数は、2018年度の統計で8,720,733台です。
2018年度・イタリアの総人口が約5,980万人ですので、約6.8人に1台の割合で、バイクを保有している計算になります。
日本と比較して見てみると、日本のバイク保有台数は2018年度で10,730,337台、人口が約1億2,670万人ですので、バイク保有割合は11.8人に1台です。
このことから、日本よりもイタリアのほうが、人口当たりのバイク保有率が高いことが分かります。
ちなみにイタリアバイクの年間生産台数は、2019年度で265,522台となっており、同年567,376台だった日本の半分程度の生産台数です。

参照元
イタリア人口推移:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E7%B5%B1%E8%A8%88
バイク生産台数:https://www.jama.or.jp/statistics/facts/world/index.html

イタリアで人気のバイククラス

イタリアで人気のあるバイクのクラス(排気量)は、600cc~1,000cc前後の、日本では大型バイクに分類されるクラスです。
地中海に飛び出た長靴のような形のイタリアは、周囲を海に囲まれ、国土には山間部が多い地形になっています。
そのため、山越えをするワインディングロードや、制限速度130Km/hの高速道路も張り巡らされており、トルクやパワーで有利な大型バイクに人気が集まっているのです。
ワインディングをメインで走るライダーは、車体の取り回し易さとパワーの兼ね合いから、600cc~800cc前後の車種を選ぶことも多くなっています。

イタリアではスクーターが市場の●%を占めている

アクセル操作だけで手軽に乗れるスクーターがイタリアでは人気で、イタリアにおけるバイク販売市場の6割程度を占めています。
スクーターで人気のクラスは300cc~400ccクラスで、日本で言う所のビッグスクーターです。
イタリアに限らず、欧州全土に渡って人気の高いスクーターのクラスは、300cc~400ccとなっています。

イタリアを代表するバイクメーカー

 

イタリアには日本とは比較にならないくらい、数多くのバイクメーカーがあります。
それらメーカーの中から代表的な所を紹介していきますので、気になるメーカーがあればぜひチェックしてみてください。

ドゥカティ

ドゥカティ(DUCATI)は、設立が1926年と約100年もの歴史を持つメーカーで、イタリアのボローニャに本社や生産拠点があります。
親会社はスーパーカーで高名なランボルギーニで、ランボルギーニの親会社がフォルクスワーゲン(ドイツ)の子会社AUDI(ドイツ)なので、DUCATIもフォルクスワーゲングループと言えるでしょう。
2気筒前側のシリンダーをぎりぎりまで開き、前輪に限りなく近づけたLツインなど、DUCATI独特の設計が特徴的です。
そんな設計面の独特さの他に、流線型の美しいデザインを持つモデルも多く、バイク界のフェラーリと言われることもあります。
DUCATIの主なモデルは、スーパーバイクのPANIGALE(パニガーレ)や、ネイキッドのMonster、モタードに位置するHypermotard 950などです。

アプリリア

アプリリア(apilia)は、自転車生産をルーツに持つ企業で、第二次世界大戦直後の1945年に設立されました。
1974年より本格的なモトクロッサーの生産に着手、1980年に入るとオンロードモデルも手掛け、ロードレースにおける125ccや250ccクラスで、圧倒的な速さを獲得します。

そんなレースで得た知識や経験を市販車に生かす、という精神で市販モデルも販売し、レースでの成績もあって、DUCATIやモト・グッツィに並ぶ知名度の企業へと成長しました。
しかし、財政難の問題でモト・グッツィなど傘下元を転々とし、最終的には2005年にBMWの傘下となっています。
主なラインナップはレーサーレプリカ、スーパースポーツモデルが中心で、RSV4やRS660などです。

ベスパ

ベスパ(Vespa)は、スクーターをメインに生産するバイクメーカーです。
オードリ・ヘップバーン主演の映画「ローマの休日」で、王女役のヘップバーンがベスパに乗っていたことで、世界的に注目が集まりました。
ベスパの誕生は1946年で、航空機や鉄道の車両を生産していたピアジオによって開発が開始、現在に到るまで販売されています。
軽量で剛性の高いスチール・モノコック構造が採用されているほか、フロントにはタイヤの取り外しが容易な、片持ちフロントサスペンションが装備されるなど、独特な設計です。
クラシックな外観で女性にも人気が高く、主なラインナップにGTS300やSprint S 150、125 ABSなどがあります。

ランブレッタ

ランブレッタ(Lambretta)は、1947年に最初のモデルとなるスクーターを販売、世界で人気を博しましたが、労働問題で1970年代に一旦工場を閉鎖しました。
完成度が高く好評だったランブレッタのモデルは、工場閉鎖後に不法なコピーモデルが生み出されてしまう事態に。
悪質なコピー品も出回っており、歯止めをかけるべく、2017年には、ブランドの保有者とKSRグループとの共同出資により、見事復活を遂げました。
レトロな外観に、LCDディスプレイやLEDライトなどが採用され、伝統と現代のテクノロジーがうまく合わさったモデルに仕上がっています。
主なラインナップには、デザインが同じで排気量が異なるV50やV125、V250があり、V50とV250は4色、V125は5色のラインナップです。(2022年8月現在)

デルビ

デルビ(DELBI)は、スペインに拠点を持つバイクメーカーですが、現在ではイタリア・ピアジオ社の傘下となっているため、紹介します。
1922年に、スペイン・バルセロナ近郊で自転車店として創業、自転車生産で得た資金を元手に、1946年より自転車にエンジンを搭載したモデルの販売を開始しました。
1962年よりロードレースの世界選手権にも参戦、50ccクラスでチャンピオンを獲得するなど、輝かしい成績を残しています。
80年代には80ccクラスで3回、125ccで1回のシリーズチャンピオンを獲得するも、世界選手権より撤退、1999年にレース界に復帰しました。
2001年にイタリア・ピアジオに買収されたことにより、世界選手権への参加は、同じピアジオ傘下のアプリリアやジレラと同じマシンで戦っています。
デルピには、スクーターからトレイルバイク、ロードレーサー、モタードまで幅広いラインナップがあり、日本でも新車購入が可能です。

マラグーティ

マラグーティ(Malaguti)は、イタリア・ボローニャに拠点を置く、主にスクーターを生産しているメーカーです。
創業は1930年と古く長い歴史を持つメーカーですが、2022年現在ではランブレッタと同じオーストリアのKSRの傘下となっています。
創業当時は自転車メーカーとして活動していましたが、1955年よりバイク生産へと移りました。
スクーターの他、アドベンチャーやストリートファイトモデルがラインアップされています。

イタルジェット

他に類を見ないような、奇抜なデザインが特徴のイタルジェット(ITALJET)です。
1959年に、デザイナー兼設計者の「レオポルド・タルタリーニ」によって設立され、イタリア・ボローニャに生産拠点があります。
イタルジェットは、2003年に一度倒産していますが2005年に復活、日本ではエリア販売代理店を通じて購入可能です。(2022年8月現在)
主なラインナップはスクーターのほか、オフロード車もありますが、125cc~200ccの小・中排気量バイクが中心となっています。
代表的なモデルのドラッグスターは、トリレスフレームや、ハンドルと連動しないフロントサスペンションが装着され、足元付近にむき出しとなっており、一目でラッグスターと分かるデザインです。

ベネリ

創業が1911年と、100年以上の長い歴史を持つブランドがベネリ(Benelli)です。
もともとは整備工場として事業が開始されましたが、1921年より本格的なバイクの生産へと移り、バイクレースでの勝利など、数多くの実績を積み上げました。
世界大戦と突入した際には、軍用バイクの生産を余儀なくされましたが、戦争終了と同時に再び民間への生産に移行。
1950年には、250ccクラスでの世界チャンピオンを獲得しましたが、2005年に中国資本の傘下となります。
2016年、乗用車のVOLVOなどを傘下に持つ「GEELY」より資本提携を受け、現代のニーズに応えるブランドとして、新たな出発となりました。
主なラインナップジャンルは、ネイキッドやクラシカル、アドベンチャータイプで、小型~中型車の生産がメインになっています。

排気量別!イタリアンスクーター情報

続いては、イタリアメーカーのスクーターモデルを、排気量別に紹介していきます。
イタリアならではの、日本にはないようなおしゃれなデザインのモデルも多いので、気になったモデルがあったらぜひチェックしてみてください。

【50cc】スクーター

排気量50ccクラスに当たる、イタリアメーカーのスクーターを紹介していきます。
普通自動車免許を持っていれば乗れるモデルですので、最も手軽なモデルと言えるでしょう。

1.ランブレッタ V50

引用元:https://motorists.jp/brand/lambretta/lineup/

ランブレッタ V50は、軽量かつ高剛性なスチール製モノコックフレームに、歴史あるランブレッタのデザインを踏襲したモデルです。
フェンダーの仕様が特殊で、ボディに固定されハンドルの動きに連動しないFIXフェンダーと、ハンドルに連動する可変式フェンダーのモデルがあり、購入の際に選択できます。

2.ベスパ LX50 2T

 

ベスパ LX50 2Tは、ベスパらしい丸目ヘッドライトが印象的な50ccスクーターです。
50ccながら、125ccクラスのエンジンも搭載できる、ゆったりしたボディーサイズになっています。
そのため、長時間のライディングでも疲労が蓄積しにくくなっており、通勤からちょっとした遠出までおすすめの1台です。
ベスパ全体にも言えますが、女性からの人気も高いスクーターになっています。

3.アプリリア SR 50 ピュアジェット

引用元:http://www.scs-tokyo.co.jp/aprilia/sr50r_purejet.htm

インジェクション仕様の2ストエンジンを搭載した、現在では珍しい2ストモデルがアプリリア SR 50 ピュアジェットです。
前後13インチのホイールに、190mmのディスクブレーキを装備し、2ストながらクリーンな排気と、低オイル消費が特徴となっています。
メーター周りには、オンボードコンピューターに、アナログタコメーターを備え、50ccながら多機能なスクーターです。

【125cc】スクーター

続いては、イタリアメーカーの125ccスクーターの紹介です。

1.ベスパ LX125i-GET

 

ベスパ LX125i-GETは、丸目のベスパらしいデザインをそのままに、現代のニーズに合わせた装備のスクーターです。
クラシカルで上質なデザインに、LEDヘッドライトやUSBソケットが装着され、通勤からちょっとした遠出まで、使い勝手のよいモデルとなっています。

2.イタルジェット ドラッグスター125

 

イタルジェット ドラッグスター125は、一目で他のスクーターとは違うと分かる奇抜なデザインが特徴です。
クロモリ製のトリレスフレームに、ハンドルと独立したフロントサスペンションにより、不快な振動がハンドルに伝わらない設計になっています。(特急取得済み)
125ccの他に、200ccもラインナップされており、エンジン出力が125ccの15psに対し、200ccは20psと高出力です。

3.ランブレッタ V125

引用元:https://motorists.jp/brand/lambretta/lineup/

ランブレッタ V125は、基本的なデザインは50ccのV50と同じですが、排気量が大きい分、ゆとりのある走りが楽しめます。
クラシカルなデザインに、ヘッドライトやウインカーなど火灯類がすべてLEDで、フロントボックスにはUSBソケットも搭載した、普段使いにも優しい実用的なモデルです。

【250cc】スクーター

中型クラスとなる、250ccクラスのイタリアスクーターの紹介です。

1.アプリリア スポーツシティ 250IE

 

スポーツシティ 250IEは、前後15インチホイールを装着した独特なモデルです。
22.5psを発生するピアジオ製エンジンを搭載し、250ccクラスならではのパワフルかつスムーズな走りが楽しめます。
車体サイズも比較的コンパクトで、取り回しのしやすさもポイントです。

2. マラグーティ パスワード 250

 

マラグーティのパスワード 250は、前後16インチのホイールを装備したモデルですが、フラットステップの採用により乗り降りがし易いです。
多機能な液晶ディスプレイを装備、デザインも含め上質で、ゆとりある走りが楽しめるスクーターになっています。

3. ピアジオ MP3 250FL

 

ピアジオ・MP3 250FLは、フロント2輪、リア1輪の3輪スクーターです。
前後14インチのホイールが装着、バイクのように車体全体を傾斜させながら旋回していきます。
前後1輪ずつのスクーターよりは転倒する可能性が低いものの、転倒リスクがゼロではないので、トライクのようにノーヘルメットでの走行は不可です。

まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/a1-334802/

イタリアの人口あたりの保有台数や主要バイクメーカーなど、イタリアのバイク事情について解説をしてきました。また、欧州全体でも人気の高いジャンルのスクーターについて、排気量別にイタリア産の紹介もしています。
欧州のデザインらしく、日本産のスクーターにはないデザインのモデルも多く、個性を出したい方におすすめです。中にはイタルデザインなど奇抜なデザインのスクーターもあり、個独特さが光ります。
気になるモデルがありましたらぜひチェックし、欧州のデザインや機能に触れてみてください。

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