ブームが終わっても乗りたい!積載力抜群でタンデムにおすすめのビッグスクーターを徹底解説

ブームが終わっても乗りたい!積載力抜群でタンデムにおすすめのビッグスクーターを徹底解説

ビッグスクーターについて知る

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/2913603

ビッグスクーターの元祖は、ホンダが1984年に発売したスペーシーおよび1986年に発売したフュージョンと言われています。
ただ、この頃はそこまで人気に火がつくことも無く、ブームとなるのはもう少し先の2000年代。
諸説ありますが、1995年ヤマハのマジェスティ250が発売されたことで、今までのスクーターのイメージを覆すようなスタイリッシュな車体が続々と誕生。
高速道路も走れる大きな車体とデザイン性の高さから、2000年代にはバイク業界を席巻する一大ブームを起こしました。

ビッグスクーターの定義

ビッグスクーターは、主に排気量250cc~650ccクラスのスクーターの総称となります。
ビッグスクーターと似た言葉で「大型スクーター」がありますが、大型スクーターは125cc以上のスクーターを指すのが通例で、ビッグスクーターの定義とは異なるため注意が必要です。

ビッグスクーターのブーム

少し先述しましたが、ビッグスクーターのブームは2000年代。もともとビッグスクーターはおじさま向けに開発された車種ということで、当初は若者には受けなかったようです。
それが、マジェスティの登場により一変。「大人のセダンバイク」というコンセプトのもとに造られた、おしゃれなボディが人気を呼びました。
その後10年ほど経った2000年代半ばに、タレントの所ジョージさんが初期型マジェスティのカスタムを始め、ストリート系ファッションの人々を中心にビッグスクーターをカスタムするブームが到来。
ただ、当初ブームの火付け役となった理由はファッション性でしたが、最終的なブームの理由は「利便性」。
スクーターはオートマチック車のため、ギアチェンジやクラッチの操作が必要なく、マニュアル車より扱いが簡単で難しい操作がいりません。
また、その車体の大きさと安定性から二人乗りでの遠出や、積載量の大きさから買い物に便利といった、使い勝手の良さで選ぶ層にも浸透したのが大きな理由のようです。

そんなビッグスクーターの大ブームも終焉を迎える時期がやってきます。
ビッグスクーターがブームになった理由は、ファッション性と利便性であったと述べましたが、もう一つの大きな理由は価格にもありました。
ブームの火付け役となったマジェスティが50万円台で、車を持てない若者でも持てる価格だったものが、ブーム後半には70万円を越え、バイト代だけでは買えなくなってしまった。
中古車を求める人が多くなり、その中古車も手に入らなくなったころ、新車の価格はさらに高騰。ブームが収束していったようです。

ビッグスクーターに必要な免許は?

ビッグスクーターの運転に必要な免許の種類ですが、乗りたい車種によって変わります。
排気量400cc以下であれば、普通二輪免許(AT含む)で大丈夫です。
排気量が401cc以上の大排気量ビッグスクーターになると、大型二輪免許(AT含む)が必要となります。
また、大型二輪免許(AT含む)の場合は、ほかの免許と違い18歳以上でないと取得できないため、注意してください。

バイクとスクーターの違いって?

本来の言葉の意味で捉えると、バイクとは「自動二輪車」全般を指すものなので、スクーターもバイクとなり、同じものです。
ですが、一般的になんとなく、「バイク=またがって乗る・マニュアル操作が必要」「スクーター=座って乗る・オートマ」といった意識があると思います。
便宜的に一旦、スクーター以外をバイクとしたとき、それぞれの特徴を解説すると以下のようになります。

バイクの特徴

バイクのエンジンは車体前方にあり、またがって乗るもので、ギアやクラッチなど両手足を使ったマニュアル操作が必要になります。

スクーターの特徴

一方スクーターのエンジンは座席下にあり、座って乗るため足は使いません。オートマチックなので、ギアの操作も必要ありません。

スクーターの最大排気量は?

スクーターで、世界最大の排気量となるのは、2013年に発売されたアプリリアの「SRV850 ABS-ATC」。
排気量839ccのビッグスクーターとなります。
国内メーカーでは、ホンダの「X-ADV」が745ccで現行モデルの最大排気量です。

最近のビッグスクーター事情

終焉を迎えたビッグスクーターですが、完全に無くなったわけではなく、今もメーカー各社が新型モデルを発表しています。
2022年7月にはヤマハが「TMAX560/テックマックス」を発売、ホンダが「X-ADV」のカラーバリエーションの変更モデルを発売しています。

ビッグスクーターのメリット

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/3484137

ビッグスクーターは250cc以上という定義づけがありますが、250cc以上であれば高速道路の走行が可能になります。
にもかかわらず、車検がないため維持費が安く済むところも大きなメリットでしょう。
また、AT車になるためギアやクラッチの操作が不要で、運転操作も行いやすいため、女性で大型バイクに憧れるといった人にもおすすめできます。

運転操作に快適な広々設計

ビッグスクーターの特徴と言えば、ソファのようなゆったり設計の座席。
タンデム部分との境目は背もたれのようになっているモデルも多く、まさに座って運転するためのシートです。
また、足元も通常のバイクとは違ってステップがあるため、どっしりと座る感覚で運転ができます。

積載力が高い

ビッグスクーターは座席の下が荷物入れになっていて、その積載量も魅力の一つ。
現行車種の中にはフルフェイスヘルメットが2個入るモデルもあります。
ヘルメットを被っている間はリュックなどカバン類を収納してもいいですし、ちょっとした買い物であれば十分収納できるでしょう。

ツーリングにも最適

通常のバイクで二人乗りをしようと思うと、後ろの人が乗り慣れていない場合はバランスをとるのが難しく、安定性が悪くなりがちです。
そのため、運転手・同乗者ともに疲弊してしまいますし、なかなかツーリングは難しいところ。
ですが、ビッグスクーターなら大きなシートで安定性があるため、走行が楽でツーリングにもピッタリです。
二人乗り(タンデム)でも、十分ツーリングを楽しめるでしょう。

ビッグスクーターのデメリット

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/3392355

メリットが多いビッグスクーターですが、ほんの少しデメリットもあります。

車体が大きく取り回しが大変

とにかく車体が大きいため、中には重量が200キロを超える車種もあります。
重心が後ろにある分、女性では押して歩くのも難しいでしょう。そうなるとエンジンはかけたまま動かすことになるため、少し扱いが難しいのではないでしょうか。
ただ、この重量感が走行時の安定感を生むため、取り回しはとにかく慣れるしかなさそうです。

バイク置き場を見つけるのが大変

こちらも車体の大きさゆえのデメリットとなりますが、なかなか停める場所が見つからないといった問題があります。
125ccを超える場合、駐輪場ではなく駐車場へ停めることになりますが、場所によっては駐輪場へ案内されることもあるでしょう。
まだまだバイク専用の駐車場が少ないため、出先でトラブルにならないよう、事前に駐車場情報の確認などが必要になりそうです。

排気量別!おすすめビッグスクーター現行モデル

ブームは終わったけれど、今だからこそ乗りたい…!
そんな方へ、排気量別におすすめのビッグスクーター現行モデルをご紹介します。

【250cc】ビッグスクーター

HONDA(ホンダ)| FORZA(フォルツァ)

引用:https://www.honda.co.jp/FORZA/type/

フォルツァは2000年春に初代モデルが発売され、以降さまざまなバリエーションが登場。
2016年の生産終了を経て、2018年7月に再び登場しました。
洗練された大人向けのデザインと、安定した走行性が魅力となっています。

YAMAHA(ヤマハ)| MAJESTY(マジェスティ)

引用:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/majesty-s/color.html

1995年に初代モデルが発売され、ビッグスクーターブームの火付け役とも言われているマジェスティ。
2020年モデルは2018年発売モデルのカラーチェンジとして発売されました。
鋭い眼光を見せるフロント、スタイリッシュなメーターパネルなど、とことんスポーティなデザインが魅力です。

YAMAHA(ヤマハ)| XMAX250

引用:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/xmax/color.html

2022年9月にNEWカラーが発売となったXMAX。都会的で上質感のあるデザインやカラーリングは、街乗りでも目を惹きそう。
250ccスクーターの中では179kgと比較的取り回しやすいボディも魅力的です。

【400cc】ビッグスクーター

SUZUKI(スズキ)| BURGMAN400(バーグマン400)

引用:https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/an400am3/

バーグマンは、1998年に発売され20年間愛されてきたスカイウェイブ400がフルモデルチェンジしたニューモデル。
シャープながら優雅さも感じるスタイリッシュなデザインで、街乗りから郊外へのツーリングまでさまざまなシーンに映えそうです。

【401cc~】大排気量ビッグスクーター

HONDA(ホンダ)| X-ADV(エックス・エーディーブイ)

引用:https://www.honda.co.jp/X-ADV/type/

2021年にフルモデルチェンジを果たし、2022年にカラーバリエーションの変更を行ったX-ADV。
シャープでエッジの効いたメカニカルなデザインは、都会的な印象をもたらします。

YAMAHA(ヤマハ)| TMAX560

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/tmax/color.html

「オートマチックでスーパースポーツのエキサイトメントを味わう」という思想のもと、2020年にシリーズ20年目を迎えたTMAX。
2022モデルでスタイリングが一新され、より引き締まったデザインへと進化。上質さとスポーティな雰囲気を兼ね備えた、魅力ある車体になっています。

まとめ

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/22087500

ビッグスクーターについて定義や特徴、ブームに至った歴史やおすすめ車種まで解説してきました。
一時期の大ブームから落ち着いてきたものの、手軽さやスマートさから根強い人気のあるビッグスクーター。もし魅力を感じているなら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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