フルカウルバイクの特徴って?意味や歴史、メリット・デメリットや排気量別おすすめバイクまで

フルカウルバイクの特徴って?意味や歴史、メリット・デメリットや排気量別おすすめバイクまで

フルカウルバイクとは

引用:https://pixabay.com/ja/illustrations/%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%90%e3%82%a4-%e8%87%aa%e8%bb%a2%e8%bb%8a-%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%af-569865/

フルカウルバイクとは、バイクのフロント部分にカウルを取り付けたバイクのことを指します。
ちなみにカウルとは、もともと航空機のエンジンを覆うカバーのことで、走行風を整流するために造られた構造のことだそう。
それがオートバイにも流用され、空気抵抗を減らす、運転手を走行風から守るなどの役割を果たしています。
英語では「cowl(カウル)」と表記され、「cowling(カウリング)」とも呼ばれるようです。

フルカウルバイクの歴史

海外ではおよそ100年前、1920年代にはバイクにカウルが取り付けられ始めたそうです。
1950年代には、ロードレースの世界で大型のカウルを装着したバイクが登場。1970年代になると、ストリートバイクにも徐々にカウルを取り付けるケースが増えてきたそう。
海外では1976年にBMWが発売したR100RS(ツアラー)が、世界初のフルカウル装備市販車と言われています。
ただ、70年代の日本ではカウル付きのバイクは認可されていなかったようです。それゆえに、カウル付きのバイクは当時多くのバイカーの憧れだったとか。
そんな中、1982年に国内初のカウル付きバイクが遂に発売。そこからはカウル付きバイクが続々と誕生していきます。
フルカウルバイクとして、国内初となったのは1983年に発売したホンダのRG250ガンマと言われていますが、ガンマはレーサーレプリカでスーパースポーツに近い形状。
ツアラータイプのフルカウル車体が国内で初めて発売されたのは、1982年YAMAHAのXJ750Dのようです。

フルカウルとスーパースポーツはどう違う?

引用:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%b9%e3%83%bc%e3%83%91%e3%83%bc-%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%af-%e3%83%a2%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%84-930715/
フルカウルという言葉は、車体がカウルに覆われているバイクの総称となるため、スーパースポーツももちろん該当するでしょう。
フルカウルに関してよく話題に上がる一つとして、「ツアラーとスーパースポーツの違い」があると思います。
バイクに詳しい人が見ると一目瞭然のようですが、初心者がパッと見ただけでは難しいですね。
 スーパースポーツ:ハイパワーで俊敏、ガンガン走る
 ツアラー:防風性があり、長距離を疲れにくい乗車姿勢でゆったり走る。
くらいで覚えておいて、あとはメーカーのくくりで判断するのがベストです。

フルカウルバイクのメリット

フルカウルバイクに関しては賛否両論ありますが、まずはフルカウルのメリットについて見てみましょう。

空気抵抗を減らす防風性

冒頭少し触れましたが、もともとカウルは走行風を整流するための構造。
走行時の空気抵抗を減らすため、速度も上げやすく高速道路などでも走りやすいです。
また、身体に受ける風を減らすことで疲労も少なくなります。

降雨や虫などから体を守れる

真っ向から雨を受けるバイクですから、カウルがあることで身体が濡れる面積を多少減らすことができます。
また、前面から飛んでくる虫やゴミなどからも身体を守ってくれますね。

見た目がスポーティでかっこいい

これは完全に好みの問題にはなりますが、カウル付きバイクはスポーティな見た目になります。
スーパースポーツの車体が好みの方は、この見た目だけでもメリットになるでしょう。

フルカウルバイクのデメリット

次に、フルカウルのデメリットについてもお伝えしたいと思います。

横風が強いと影響を受けやすい

前面からの風には強いフルカウルですが、弱点は横風になります。
カウルが付いているぶん、横風を受けやすくなってしまうため、ツアラーのようなどっしりとした車体であれば特に問題は無いですが、軽い250ccなどは影響が大きくなってしまいます。

転倒ダメージが大きい

バイクに乗っている以上、軽微なキズから接触・転倒など大なり小なりの事態は避けられません。
その際、傷ついてしまったカウルの交換が必要になると思いますが、この修理費が結構かかってしまいます。
修理費はバイクの種類によって変わってきますが、およそ数万円と言われています。

整備性が悪い

色々なパーツがカウルに隠されているぶん、整備の際には基本的にカウルを外すところから始まります。
オイル交換すら、カウルを外すところから始めなければいけません。
慣れてしまえば大丈夫と言われますが、バイク正面のアッパーカウルの着脱には、ミラーやウィンカーなど付属部品も着脱が必要になるため、整備に時間がかかります。

フルカウルバイクに似合う服装は?

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バイクに乗るときには、安全性を保ちつつもファッションにもこだわりたいですよね。
では、フルカウルバイクに乗るときのファッションはどんなものが似合うのでしょうか?
スーパースポーツに乗る場合、革ツナギなど本格的なレーシング系の服装がハマると思います。
が、なかなか普段使いは難しいと思うので、少し考えてみました。

スポーティ系

とにかくスポーティな感じで攻めたい!といった場合であれば、バイクファッションに強いメーカーが出している、レース感の出るようなデザインで揃えるのが良いでしょう。
ツーリングなど遠出をする場合には、こちらの方がおすすめかもしれません。

カジュアル系

街中で乗ることが多いのであれば、バイクから降りた際に浮かないカジュアル系ファッションがおすすめ。
ただ、スーパースポーツであれば少しピタッとしたような服装の方が合うと思うので、レザージャケットにスキニーなど、細身のスタイリングが良いでしょう。

排気量別!おすすめフルカウルバイク

フルカウルといっても、排気量別に色々な車体が存在します。
そこで今回は、おすすめ車種を排気量別にご紹介します。

【125cc】フルカウルバイク

125ccは現在ほぼ新車の販売が無いジャンルになっています。

SUZUKI(スズキ)│GSX-R125

引用:https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsxr125rlmm3/
現在唯一、国内メーカーで正規販売されている125ccクラス。
現行のフルカウルでは一番売れているモデルのため、中古車も多く手に入りやすい車体です。134kgと軽量なため、軽快な走りと取り回しのしやすさが魅力。

【250cc】フルカウルバイク

人気の高い250ccクラス。現行モデルの種類も豊富にあります。

HONDA(ホンダ)│ CBR250RR

引用:https://www.honda.co.jp/CBR250RR/type/

どこまでも走れそうなシャープなフォルムと、レーシーなカラーリングが魅力のボディ。
パフォーマンスを追求した2気筒エンジンで、突き抜けるような走りを実現。

SUZUKI(スズキ)│ GIXXER SF250

引用:https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx250frlm1/

2020年オイル冷却システムを新たに開発し、スズキの最新技術を投入したモデル。
セパレートハンドルを採用し、スポーティな走りと日常使いを両立しています。

KAWASAKI(カワサキ)│ Ninja 250

引用:https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja250/

250ccスポーツが人気になるきっかけを作ったと言われるNinjaの3世代目。
2018年に10周年を迎えフルモデルチェンジを行いました。

【400cc】フルカウルバイク

250ccよりパワフル、600ccクラスより扱いやすいのが魅力の400ccクラス。

YAMAHA(ヤマハ)│ YZF-R3

引用:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r3/color.html

2015年に発売されて以降、カラーチェンジなどモデル推移を行い、2019年にカウルデザインを一新。
ヤマハのレースマシンをイメージしたハンドルまわりで、ストリートからサーキットまで幅広い走りをこなします。

KAWASAKI(カワサキ)│ Ninja 400

引用:https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

400cc一番人気のニンジャ。令和2年排出ガス規制に適合した2023年モデルが発表されました。
ニンジャといえば特徴的なグリーンが目を惹きますが、新色のホワイトも魅力的。

HONDA(ホンダ)│ CBR400R

引用:https://www.honda.co.jp/CBR400R/type/

初代は1980年代後半に登場したものの、1988年に登場したCBR400RRの影響で姿を消したモデル。
2013年に再びラインナップに加わり、2016年のフルモデルチェンジを経て2022年のマイナーチェンジで令和2年排出ガス規定に適合。

【大型】フルカウルバイク

最後は401cc以上の大型フルカウルバイクをご紹介します。

SUZUKI(スズキ)│ GSX1300R HAYABUSA

引用:https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx1300rrqm3/

「究極のスポーツバイク」をコンセプトに生み出された隼(ハヤブサ)。もとは1999年に海外市場専用モデルとして登場し、2014年に国内正規販売へ。
2021年に3代目となる新型モデルが登場しました。

HONDA(ホンダ)│ VFR800F

引用:https://www.honda.co.jp/VFR800F/type/

「大人の気品を漂わせるスタイリング」をテーマにした、シャープでスポーティなボディが魅力。
ゆとりと安心感の走りをもたらすTCS(トラクション・コントロール・システム)を装備しています。

KAWASAKI(カワサキ)│ Ninja 1000SX

引用:https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja1000sx/

2022年7月に2023年モデルが発売となったニンジャ。ニンジャ1000としては4代目となります。
スポーティなライディングと、快適なツーリングが可能なスポーツツアラーです。

フルカウルバイクはダサい?

引用:https://pixabay.com/ja/illustrations/%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e4%ba%ba-%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b-%e7%9f%a5%e6%81%b5-%e5%bf%9c%e7%ad%94-1027594/

フルカウルバイクを検索すると、検索候補として上がってくるのが「フルカウルバイク ダサい」というワード。
今からフルカウルバイクを購入しようか検討しているのに、そんなものが目に飛び込んでくると気になってしまいます。
特に250ccは「スーパースポーツと言うな」「排気量が少ないからダサい」などと目にしますよね。
ですが、結論は「ダサいと思うかは人それぞれ、好きなバイクに乗ろう!」です。
バイクは立派な趣味、そして趣味は自己満足の世界です。他人の目を気にせず、自分がカッコイイと思うバイクに乗る!これが正解だと思います。

まとめ

フルカウルバイクについて歴史やメリット・デメリット、おすすめの車種について解説してきました。
この記事を読むことで、フルカウルバイクの魅力や車種選びなどぜひ参考にしてみてください。

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