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バイクの運転中にイヤホンは違法?違反にならないための使用法、選び方を解説

バイクの運転中にイヤホンは違法?違反にならないための使用法、選び方を解説

バイク走行中のイヤホン使用は違法?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/b3-4334557/

バイク走行中のイヤホンは、外部の音が聞こえづらくなるので違法となり「警察官の取り締まりの対象になる」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、バイク走行中のイヤホンは違法ではありませんが、使い方によっては警察官から厳重注意を受けたり、最悪の場合は反則キップ(反則加点なし、反則金:6,000円前後)を切られたりすることがあります。

なぜ違法ではないのに、違反キップを切られる可能性があるのでしょうか。

道路交通法では禁止する法律は無い

道路交通に関する法律を定めている道路交通法(道交法)には、走行中のイヤホン使用を禁止する条文がないため、バイク走行中のイヤホン使用は違法ではありません。

このことが「バイク走行中のイヤホンは違法ではない」ということの根拠ですが、使い方を誤ると、道交法の「安全運転義務違反」になる場合があり、違反キップを切られることがあります。

道交法には「走行時は周りの動きに合わせ、適切で安全に運転を行う義務(安全運転義務)」が定められているため、周囲の音が聞こえないような音量でイヤホンを使用していると、取り締りの対象となることがあるのです。

また、各都道府県で定めている交通規則によって、バイク走行時のイヤホン使用が制限されている場合もあり、バイクを運転する都道府県が定める交通規則にも従う必要があります。

交通規則は各都道府県によって異なる

各都道府県(自治体)で定めている交通規則で、バイク走行時のイヤホン使用に関する規則や罰則が定められていることがありますが、規則の内容は各都道府県によって異なっています。

例えば東京都の規則では、「安全な運転に必要な音や声が聞こえないような状態で運転しないこと」と定められていますし、神奈川県の規則でも、「安全運転に影響が出るような音量でのイヤホンの使用をしないこと」と定められています。

また、音の大きさ(db:デシベル)が何デシベル以上で違反、という明確な基準はありませんので、どの程度の音量によって違反とするかどうかの判断は、取り締まる警察官の判断によって変わることも。

もしも違反した場合罰金(反則金)はあるの?

道交法の安全運転義務違反や、各都道府県の交通規則に違反した場合、反則キップ(青色キップ)によって違反の反則金が課されることが多いです。

罰則は各都道府県の規則によって異なっており、一例として神奈川県では、イヤホンの使用に関する規則に違反した場合、「反則金6,000円で反則点数(点数加点)は無し」と定められています。

道交法や各都道府県の規則では、バイク走行中のイヤホン使用を禁止はしていませんが、周囲の交通や緊急車両の音がしっかり聞き取れるよう、音量に注意しながら使用しないと反則の対象となり注意が必要です。

バイクでイヤホンを使う際の注意点

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バイクでイヤホンを使用する際、注意しておきたいポイントは以下の通りです。

• 周囲の音がしっかり聞こえること
• 遮音性の高いイヤホンは避けて選ぶ
• 走行中に流れている音楽に耳を傾けすぎない
• 有線の場合はコードがバタついたり絡まったりしないよう配線

周囲の音が聞こえづらいような音量でイヤホンを使用していると、道交法の安全運転義務違反や、各都道府県の交通規則違反となるので、警察官による交通取締りや違反処罰の対象となります。

さらに遮音性の高いイヤホン(カナル型など)は外部の音が聞こえづらいため、使用は避けたほうがいいですし、適切な音量でも走行中に音楽に耳を傾けすぎるのは、バイクの動作が遅れやすくなるため危険です。

また、有線のイヤホンを使用する場合は、コードが風でバタついたりどこかに引っかかったりすると大変危険ですので、コードがバタつかないよう配線方法にも気を配る必要があります。

これらのことに注意しながら、安全にイヤホンを使いながらバイク走行中の音楽を楽しみましょう。

バイク用イヤホンの選び方

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こちらの項では、バイク走行中に使用できるイヤホンの選び方について紹介していますので、バイクに乗りながら音楽も楽しみたい方は、ぜひイヤホン選びの際の参考にしてみてください。

完全ワイヤレスかネックバンドタイプ

バイク走行時に使えるイヤホンで人気のあるタイプが、「完全ワイヤレスタイプ」と「ネックバンドタイプ」で、完全ワイヤレスタイプはデバイス(スマホなど)と接続するコードが無く、ネックバンドタイプは首に固定して使用するタイプです。

それぞれのメリットは、完全ワイヤレスタイプはコードがないので、コードによる動きの制限がない点、ネックバンドタイプはネックバンド部にバッテリーを搭載しているので、長時間の使用ができる点になります。

またネックバンドタイプは、ネックからイヤホンまでのコード長が短いので、有線タイプの中で最もコードが絡まりにくいです。

ヘルメットで圧迫されたときに痛くない形状のもの

耳に直接差し込む形のイヤホンのほか、ヘルメットの耳にあたる部分に装着するスピーカータイプがありますが、どちらを使用する際にも、ヘルメットを装着した際に耳が痛くならないものを選びましょう。

特にフルフェイスを使う場合はもともと顔との密着率が高く、耳への圧迫も強くなる傾向にあるので、イヤホンの大きさや形状、ヘルメットのスペースなどを考慮した上で選ぶ必要があります。

防水性能・防塵性の高いものを選ぶ

バイクヘルメットを被って乗るため汗をかきやすく、雨により濡れやすい環境にあるので、防水性の高いものを選ぶと良いでしょう。

また、バイクは常に外にいる状態で走行しているので、砂埃などに強い防塵性の高いものを選ぶと、耐久性も高くおすすめです。

遮音性が高いカナル式やノイズキャンセリング機能は非推奨!

遮音性の高いカナル式は、遮音性が高いので音楽は聴きやすいですが、逆に外部の音が聞き取りにくくなるので、安全性を考慮しバイク用としてはおすすめできません。

また、ノイズキャンセリング機能が搭載されているものは機能を使わないのがおすすめですが、理由はノイズキャンセリング機能によって小さな音でも大きく修正されるため、外部の音が聞こえにくくなってしまうためです。

タイプ別!おすすめワイヤレスイヤホン

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こちらでは、イヤホンのタイプ別におすすめのモデルを紹介していきますので、ぜひイヤホン選びの際の参考にしてみてください。

また、バイクで音楽を聞く方法には大きく分けて、「バイクに設置したスピーカーから聞く方法」と、イヤホンやヘルメット内スピーカーなど「耳から直接音楽を聞く方法」の2通りがあります。

バイクにスピーカーを設置する方法は外部に音漏れがあるのに加え、設置できるバイクも限られますので、この記事では直接耳から聞く方法に絞って紹介しています。

【片耳用】ワイヤレスイヤホン

片耳用ワイヤレスイヤホンは、片耳にだけ挿して使うタイプのイヤホンなので、外部の音が極端に聞き取りにくくなることを防いでくれます。

1.エレコム LBT-HSC30MPBK

引用元:https://www.elecom.co.jp/products/LBT-HSC30MPBK.html

エレコムの「LBT-HSC30MPBK」は、極小サイズのワイヤレスイヤホンで、スマホと同じケーブルで充電ができる使い勝手のよいモデルです。

USB Type-Cポートを搭載したBluetoothモデルで、耳の形状に合わせて斜めに角度をつけたデザインで、密着感が高く装着時の違和感も押さえてくれます。

2.Pony Bluetooth ワイヤレス

 

Pony(旧:PLANTRONICS)のBluetooth ワイヤレスヘッドセットは、イヤホンとしても、ツーリングなどで他のライダーとの通信用としても使える、片耳タイプのワイヤレスイヤホンです。

クリアな音質に定評があり、フル充電(約90分)で受信のみなら約9日間、通話なら約7時間使用が可能、徹底したエルゴノミクスデザインで長時間でも快適に使えます。

3.Jabra 片耳イヤホン Talk 45

 

Jabra「Talk 45」は、クリアな音質で音楽も通話もでき、デュアルマイクテクノロジーとHD音声により、安定した音源が楽しめる片耳型イヤホンです。

スマホから音楽はもちろん、GPSガイド機能やポッドキャストをbluetoothワイヤレスで受信でき、フル充電で1日中楽しめます。

【骨伝導式】ワイヤレスイヤホン>

骨伝導式ワイヤレスは、頭蓋骨の振動で内耳を震わせ音を得る仕組みで、耳に差し込むのではなく耳に掛けるようにして装着するため、耳を塞ぐことによる外部音の遮断を防げます。

外部への音漏れがしやすい点がありますが、耳の中に差し込むタイプに違和感を感じる方に特におすすめです。

1.cheero TouchBone 骨伝導 ワイヤレスイヤホン

 

cheero「TouchBone 骨伝導 ワイヤレスイヤホン」は、クアルコム製のQCC3003チップセットを搭載することで、高音質で低遅延性を実現しており、音楽を楽しむ際の音切れを防いでくれます。

Bluetooth5.0や、Apple製品でも使われている遅延防止・高音質なAACコーデックも搭載、汗や軽い雨にまで対応する「IPX5レベル」の防水性能等級も有したモデルです。

2.ROA HACRAY SeaHorse HR22325

 

ROA「HACRAY SeaHorse HR22325」は、ワイヤレスイヤホンでも最長クラスの、連続再生12時間が可能な骨伝導式で、水中での利用もできる(IP68対応)モデルです。

内蔵メモリに取り込める曲数も約2,400曲と多いので、毎日の通勤や通学での利用でも、飽きることなく音楽が楽しめます。

3.HIDISC HD-BCEX4BK

 

HIDISC「HD-BCEX4BK」は、大口径振動ユニットを使うことで、クリアな音質が楽しめる骨伝導式ワイヤレスイヤホンです。

汗にも強いIP56規格の防水性に、センサーに触れるだけで電源や再生、一時停止などの操作ができるタッチセンサーも搭載、軽量なので長時間の使用でも耳への負担を減らしてくれます。

【解放式】ワイヤレスイヤホン

続いては、耳を塞がずにイヤホンが装着できる「開放型ワイヤレスイヤホン」のおすすめを紹介していきます。

開放型は、耳の耳介に軽くはめる形で装着するタイプのイヤホンで、耳の穴にはめ込んで使うカナル型(密閉型)のように耳の穴を完全に塞がないので、外部の音も聞き取りやすいです。

1.JVCケンウッド HA-A8T-W 完全ワイヤレスイヤホン

 

オーディオ機器やスピーカーなどの生産で有名なJVCケンウッドの「HA-A8T-W」は、コンパクトながら耳にしっかりフィットする形状の開放型イヤホンです。

ドライバーユニットに高磁力ネオジウムマグネットを使うことで、より効率的に耳へクリアな音源を運んでくれます。

2.SONY LinkBuds WF-L900

 

SONYの「LinkBuds WF-L900」は、中央部に穴が空いた特徴的な設計の開放型ワイヤレスイヤホンで、周囲の音をしっかり聞きながら音楽が楽しめます。

クリアな音質で聞き取りやすく、軽量で圧迫感も少ないので、長時間の使用でも耳に不快感を覚えにくいです。

3.Oladance ウェアラブルステレオ ワイヤレス

 

ハイエンドオーディオ業界で、10年以上の経験者が集って設立したOladance(オーラダンス)のウェアラブルステレオ ワイヤレスは、音質にも拘る人におすすめのイヤホンです。

最先端のバイオダイヤフラムテクノロジーを搭載し、迫力のある臨場感あふれる音源が楽しめるほか、2022年にはドイツの権威あるレッド・ドット・デザイン賞も受賞しました。

ヘルメットに取り付けるスピーカータイプ

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続いては、ヘルメットに取り付けるスピーカータイプのおすすめを紹介していきます。

ヘルメットに取り付けるスピーカーには、大きく分けてヘルメット内部に取り付けるものと、外部に取り付けるものがありますので、スピーカータイプの装着を考えている方は、好みや使用環境に合わせてお選びください。

【ヘルメット内部に取り付ける】薄型スピーカー

ヘルメット内部に取り付ける薄型スピーカーを紹介していきます。

特にフルフェイスヘルメットの場合、ヘルメットのインナーが顔に圧迫しやすいので、選ぶ際には、ヘルメット内部に取り付けるスペースがあるかどうかも考慮しましょう。

1.SYGN HOUSE リペア ヘルメットスピーカーセット

 

B-COMで有名なSYGN HOUSE(サイン・ハウス)のヘルメットスピーカーセットは、パワフルな中低音が楽しめる、高磁力ネオジムマグネットを採用しています。

オプションも様々なものが用意されているので、自分の体型や使用環境に合わせてカスタマイズできる自由性の高いスピーカーです。

2.WINS JAPAN SoundTech2 Standard

 

WINS JAPAN(ウインズ)のSoundTech2 Standardは、背面に配置されたバスレフにより、どっしりとした低音が楽しめるスピーカーです。

取外しができるコネクターを採用しているので、内装が脱着できないヘルメットにも装着が可能で、コード巻き取り機も付いているので、片付けもコンパクトに収まります。

3.DAYTONA ヘルメットスピーカー HDS10

 

バイク用品販売の大手DAYTONAのHDS10は、サイズがΦ40mm、厚み約10mmと、やや大きめサイズから生まれる重厚感のあるサウンドが特徴です。

強磁力マグネットの採用により迫力のある中低音が楽しめますが、少し厚めになっているので、取り付けにはヘルメット内部(耳の部位)に10mmほど確保できるか確認しましょう。

【ヘルメット外部に取り付ける】スピーカー

続いては、ヘルメットの外部に取り付けるタイプのスピーカーを紹介していきます。

ヘルメットそのものを振動させることで、ヘルメット自体をスピーカーにしてしまうなど新発想の製品もあり、次世代のスピーカーが欲しい方や、ヘルメット内部への取り付けが厳しい方におすすめです。

1.株式会社あおごち addSound

 

addSoundはヘルメットに外部(後頭部)に取り付けることで、ヘルメットそのものをスピーカーに変えてしまう、新発想の外部取り付けスピーカーです。

使用時間は気温や風力にもよりますが、無風状態で時速40Km/hの走行で約18時間、高速道路での100Km/hでは約6時間となっており、IPX5相当の防水性能も備えています。

2.Kickstarter Domio Pro

引用元:https://www.rakunew.com/items/80331

Domio Proは、アメリカで2019年に設立されたKickstarterより発売されている外付けタイプのスピーカーで、アメリカでは発売以前から話題に上がり、人気を博したスピーカーです。

微小な振動をヘルメットの内部に伝えることで、ヘルメット内部で反響するように音が伝わる仕組みで、サラウンドのような音楽を楽しみながらバイク走行ができます。

バイク用イヤホンに関するFAQ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/b3-7392299/

この項では、バイクイヤホンに関するよくある質問と、回答をまとめてみました。

片耳だけイヤホンをするのは違法?

片耳だけイヤホンをするのは違反ではありません。

しかし、片耳であっても周囲の音が聞こえないくらいの音量でイヤホンを使っていると、安全運転義務違反や各都道府県の交通規則違反として、警察官の取り締まり対象になることがあります。

バイクに乗りながらナビを聞くのにイヤホンするのも違反になる?

ナビを聞くためにイヤホンをしてバイクに乗っても違反にはなりません。

どのような形態であっても、周りの音が聞こえなくなるような音量で聞くと、取り締まりの対象となるので、使用する際は音量に注意しましょう。

フルフェイスでおすすめのイヤホンはある?

フルフェイスでおすすめのイヤホンは、ワイヤレスタイプのイヤホンです。

コードがあるタイプだと、フルフェイスの脱着もひと手間増えますし、配線の仕方によっては走行時の風圧でコードがバタつくこともあり、危険な面があります。

耳をふさがない骨伝導式か開放式で、自分の好みや都合に合ったものを選ぶと良いですが、イヤホンを装着している感覚が苦手な方は、スピーカーの内側に装着するスピーカータイプがおすすめです。

骨伝導イヤホンの取り締まりは?

骨伝導イヤホンもバイク走行中の使用は禁止されていませんが、周囲の音が聞こえないような音量で聞きながらの走行は取り締まりの対象となります。

骨伝導イヤホンで音漏れするのはなぜ?

骨伝導イヤホンは、こめかみ周りの骨を振動させることで視覚神経に音を伝えていきます。

耳の穴に差し込むタイプのイヤホンとは違い、イヤホンからの出音を耳でふさがないため、音漏れがしやすいです。

まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/85-6058744/

バイクに乗りながらイヤホンを使用することについて、法律的に違反ではありませんが、使い方を誤ると警察官の取り締まりの対象になります。

周囲の音が聞こえないくらいの音量だと、取り締まりの対象になるだけでなく、周囲の交通や人の発見に気づくのが遅れ、最悪の場合事故につながることも。

バイク走行時のイヤホンは使い方を誤ると危険ですので、正しく使い安全で快適な運転につなげましょう。

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