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【徹底解説】バイクが動かなくなった!故障症状一覧と対策、修理にかかる費用やレッカーの手順まで

【徹底解説】バイクが動かなくなった!故障症状一覧と対策、修理にかかる費用やレッカーの手順まで

バイクが動かない!まず確認するべき3項目

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/88-1953342/

突然訪れるバイクの故障ですが、もしバイクが動かなくなってしまったら、まずは冷静になって以下のことを確認してみてください。

• ガス欠になっていないか?
• キルスイッチがオンになっていないか?
• サイドスタンドが出たままになっていないか?

ガス欠になっていないか?

バイクが動かなくなった場合、まずはガソリンの残量を確認し、リザーバータンクがある車種の場合は、リザーバーに切り替わっていないかも確認ポイントです。

キルスイッチがオンになっていないか?

キルスイッチ(エンジンストップスイッチ)は、スイッチ操作だけでエンジンを停止させられる赤色のスイッチで、オン(✕の位置)になっているとエンジンが始動できません。

転倒の際は接触などでスイッチがオンになることもあり、エンジンが始動できなくなった場合は、キルスイッチの位置を確認してみましょう。

サイドスタンドが出たままになっていないか?

サイドスタンドが出たままの状態でギアを入れると、安全装置が働きエンジンが停止する車種も多くあります。

バイクの故障症状一覧と対策

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/93-4187586/

バイクの故障症状には様々なものがありますが、こちらでは故障症状一覧と対策を網羅して
ありますので、バイクが不調になったらチェックしてみてください。

バイクのエンジンがかかりにくい

バイクのエンジンがかかりにくい場合は、以下のような原因が考えられます。

• バッテリーの劣化
• ガソリンに水が混入している
• キャブレターの詰まり
• エアクリーナーやマフラーの異常
• レギュレーターの故障

バッテリーの劣化

バッテリーが劣化していることで、バイクの始動に必要な電圧が作り出せなくなり、セルを回す力が足りずエンジンが始動できなくなることがあります。

使用年数が3年を経過しているバッテリーや、乗らない期間が多かったバイク、バッテリー上がりを経験しているバイクは、ショップでバッテリーチェックや交換しましょう。

ガソリンに水が混入している

ガソリンに水が混入していると、水だけが燃焼されずに残って詰まるなど、トラブル発生原因になることがあります。

水はガソリンタンク内の空気が冷やされることで発生するので、長期間乗らない場合はガソリンを満タンにし、空気のスペースを無くしておくのがおすすめです。

キャブレターの詰まり

キャブレター車は、錆や古いガソリンがキャブレター内に溜まって詰まり、エンジンがかからなくなることがあります。

3ヶ月以上乗っていないバイクを始動させる際は、一度中の燃料をすべて廃棄し、新しい燃料を入れた上で始動するとトラブルを防げます。

エアクリーナーやマフラーの異常

エアクリーナーに詰まりなどが発生していると、適切な空気をバイク内に取り込むことができず、始動が困難になったり、アイドリングの不調になったりすることがあります。

また、マフラーにカーボンが蓄積することで異常に熱を持ったり、排気ガスの経路をふさいだりして、エンジン不調や始動ができなくなることも。

エアクリーナーは消耗品で、一般的には走行距離5,000kmごとの交換が目安とされていますので、エンジンオイル同様に定期的に交換し、トラブルを事前に防ぎましょう。

レギュレーターの故障

レギュレーター(レギュレート・レクチファイア)の故障で、必要電力を安定して確保するのが難しくなり、エンジンがかかりにくくなることもあります。

バイクの発電はエンジンの回転数に依存しているので、回転数の高低に応じて発電量が異なりますが、回転数による差を無くし、一定の電力をバッテリーに供給し続けるのがレギュレーターの役割です。

レギュレーターが故障することで、電力の供給不足となることがあり、エンジンが掛かりにくい原因となります。

バイクのエンジンがかからない

続いては、バイクのエンジンがかからない原因について解説していきます。

エンジンがかからなくなった場合、以下が主な原因として考えられます。

• バッテリーが上がっている
• エンジンが焼き付いている
• バイクを長期間放置している
• ガソリンタンクの通気口を塞いでいる
• スパークプラグの異常
• 燃料ポンプが故障している
• メインヒューズが切れている
• キャブレターが故障している
• CDI/ECUコンピュータが故障している
• ジェネレーターが故障している
• スタータースイッチが故障している
• セルモーターが故障している
• レギュレーターが故障している
• インジェクターが故障している

バッテリーが上がっている

セル付きのバイクのバッテリーが上がっていると、セルモーターを回すことができず、エンジンがかからなくなります。

エンジンが焼き付いている

オーバーヒートなどによりエンジンが焼き付いていると、ピストンが固着して動かなくなっているので、エンジンがかからなくなります。

エンジンの焼き付きには修理が必要で、軽度の場合は一部パーツの交換で済みますが、焼き付きがひどい場合は、エンジンのオーバーホールや交換が必要となり、修理費用もより高額です。

バイクを長期間放置している

バイクを長期間放置していると、中のガソリンやオイルなどが劣化したり錆が発生したりして、エンジンがかからなくなります。

長期間放置した後に始動させる場合は、まずガソリンやオイルをすべて新しいものに交換した上で、エンジン始動に入りましょう。

ガソリンタンクの通気口を塞いでいる

ガソリンタンクの通気口が塞がっていると、燃焼のためのガソリンを吸い上げる力が奪われ、エンジンに燃料供給が難しくなるので、エンジンがかからなくなります。

スパークプラグの異常

スパークプラグに異常があると、適切な火花を飛ばすことができなくなり、エンジンがかからなくなることがあります。

発火部を見ることでプラグの状態が分かり、適切な火花を飛ばせているプラグは、プラグの発火部がこんがりきつね色になっていますので、点検してみましょう。

燃料ポンプが故障している

燃料ポンプが故障していると、燃焼に必要なガソリンをエンジンに供給することができなくなり、エンジンがかからない原因となります。

メインヒューズが切れている

ヒューズは、バイクに過度な電圧がかからないよう抑止する役割のパーツで、メインヒューズが切れているとイグニッションが作動しなくなり、エンジンがかからなくなります。

メインヒューズが切れているなら、新しいものに交換しましょう。

キャブレターが故障している

キャブレター搭載車は、キャブレターが故障しているとエンジンに燃料の供給ができなくなり、エンジンがかからなくなります。

よくあるトラブルの原因として、キャブレターに水や錆が混入したり、古いガソリンが入り込んだりすることがあり、長期間乗っていなかった場合に起こりがちです。

CDI/ECUコンピュータが故障している

CDI/ECUコンピュータは、点火をコントロールしたり、バイクの各部位から送られてくるセンサーをもとにバイクの制御をしたりするもので、異常があると適切な制御ができずエンジンがかからなくなります。

ショップに点検をしてもらい、故障しているようなら交換が必要です。

ジェネレーターが故障している

ジェネレーターはバイクの発電を担っているパーツで、故障すると発電が上手くいかず、セルモーターが回らない、ヘッドライトが暗くなる、エンストしやすくなるなどの症状が現れます。

ジェネレーターを分解し、錆などを除去することで症状が改善されることがありますが、破損・汚損が酷いと交換するしかないことも。

スタータースイッチが故障している

スタータースイッチとは、エンジンを始動させるために使うスイッチ(セル)のことで、故障すると通電しなくなりエンジンも始動できません。

接触不良によりスイッチが作動しない場合は、接触不良の原因となっている錆や汚損を除去することで改善する場合があります。

セルモーターが故障している

セルモーターに不良があると、エンジンを始動ができなくなくなったり、始動する際のモーター力が弱々しかったりします。

サイドスタンドが出ている、ギアが入っていると安全装置が働いてセルが回らないことがありますし、キルスイッチがONになっていてもセルが回りませんので、セルが回らない場合は一度それらをチェックしてみてください。

レギュレーターが故障している

レギュレーター(レギュレイト・レクチファイア)が故障すると、ヘッドライトやウインカーなど火灯類が点灯しなくなる、セルが回らなくなるなどの症状が出てきます。

バイクショップで比較的簡単にレギュレーターの故障が分かり、故障の際は交換となりますが、比較的容易に交換ができるパーツです。

インジェクターが故障している

インジェクターが故障している場合は、エンジンがかかりにくい、エンストしやすい、エンジンから異音がするなどの症状があります。

インジェクターはエンジンに燃料を供給するパーツで、カーボンやワニスなどが蓄積して目詰まりを起こしている場合も多いので、不調が現れたら洗浄してみると良いでしょう。

バイクのギアが入りにくい

バイクのギアが入りにくくなった場合、以下が疑われます。

• クラッチレバーやワイヤーが劣化している
• ミッションに不具合が起きている

クラッチレバーやワイヤーが劣化している

クラッチレバーやワイヤーが劣化することで、クラッチの動作がスムーズに行われなくなり、クラッチを切っているのに実際は切れておらず、ギアが入りにくくなります。

ワイヤーが伸びることでもクラッチが切れにくくなり、ギアが入りにくくなるので、ワイヤーの遊び調整や注油、交換を行うと良いでしょう。

ミッションに不具合が起きている

ギアの摩耗、クラッチの摩耗などミッション周りに不具合が起きている場合、ギアが入りにくくなったり、ミッションから異音が聞こえたりします。

オイルが劣化していることで、様々なトラブルに発展することがあるので、まずはオイルの交換を行って様子を見てみると良いでしょう。

バイクの燃費が悪い

バイクの燃費が悪くなったと感じる場合、以下が考えられます。

• タイヤの空気圧が適正ではない
• 社外品のマフラーを使用している
• タイヤの駆動系のパーツに異常がある

タイヤの空気圧が適正ではない

タイヤの空気圧が低いと、タイヤの接地面が増え、転がり抵抗を大きくするので燃費が悪くなります。

タイヤの空気圧をメーカーが定めている適正値にすることで、ガソリンスタンドなどで空気圧の点検を行いましょう。

社外品のマフラーを使用している

社外品のマフラーに交換することで排気効率が良くなり、これまでと同じ運転でも燃費が悪化することがあります。

対策は純正品に戻すか、アクセルの開け方を丁寧に行うなど、乗り方を見直してみるのも良いでしょう。

タイヤの駆動系のパーツに異常がある

ホイールベアリングやドライブチェーンなど、タイヤの駆動系パーツに異常があると、それらが抵抗となって燃費の悪化を生みます。

点検を行い、必要に応じて新しいものに交換すると改善されますが、チェーンの遊びは普段からこまめにチェックをしておくのがおすすめです。

バイクがオーバーヒートする

バイクのエンジン温度が高くなりすぎるとオーバーヒートを起こしますが、主な原因は以下があります。

• エンジンオイルが劣化している
• 冷却水系のトラブルが起きている
• 熱を逃しにくい状態になっている

エンジンオイルが劣化している


エンジンオイルが劣化すると、エンジンが潤滑に動かなくなり、エンジンへの負担が増えて異常加熱の原因となります。

オイルを定期的に交換し、季節に合わせてオイルの粘度にもこだわると良いでしょう。

冷却水系のトラブルが起きている

クーラントなど冷却水系に問題があると、エンジンをしっかり冷却することができなくなり、オーバーヒートに繋がります。

クーラントの量を点検し、減っているなら適正量まで補充しておきましょう。

熱を逃しにくい状態になっている

気温が高い日や長く渋滞にはまっている場合など、熱がこもりやすい環境が続くと、オーバーヒートを起こしやすいです。

特に空冷エンジンは走行中に受ける風でエンジンを冷やすので、渋滞が続く場合は、休憩を挟むなどして対応しましょう。

バイクのハンドルが揺れる

走行中にバイクのハンドルが揺れる(振動が起きる)場合は以下の原因が考えられます。

• タイヤの空気圧が低い
• ハンドルが歪んでいる
• ステムナットが緩んでいる
• ステムベアリングが摩耗している
• フロントフォークが曲がっている
• ディスクローターが変形している
• 前後のタイヤバランスが悪くなっている

タイヤの空気圧が低い

タイヤの空気圧があると、タイヤの弾力が損なわれ、路面のギャップにハンドルが取られやすくなったり、ハンドルの揺れを発生させたりします。

ガソリンスタンドなどで、空気圧が適正か点検しましょう。

ハンドルが歪んでいる

ハンドルが歪んでいると、ハンドルをまっすぐ保とうとしても、常に左右どちらかに曲がろうとする力が働き、揺れが発生します。

ハンドルを交換するか、軽い歪みならパイプなどを使って人力での修正もできますが、一度歪んだ金属を元に戻しても従来の耐久性には戻らないので、交換がおすすめです。

ステムナットが緩んでいる

ステムナットはハンドルの中央にある、フロントフォーク部位を固定するナットで、歪んでいるとがたつきによる振動や揺れを生み出します。

ハンドル操作に影響が出て危険ですので、早めにナットを締め直し、がたつきを直しましょう。

ステムベアリングが摩耗している

ステムベアリングは、ステムナットの中にあるハンドルを円滑に切れるようにする役割のパーツで、摩耗しているとがたつきや、ハンドルを切るときに抵抗を発生させるなどの症状が出てきます。

ステムベアリングへグリスアップで改善することもありますが、一時しのぎにしかならない場合もあるので、交換が望ましいです。

フロントフォークが曲がっている

フロントフォークが曲がっていると、ハンドルをまっすぐに保っても、左右どちらかに向かっていったり、段差などで強い振動を受けたりします。

事故や大きな段差を超えた場合など、フロントに強い衝撃を受けることで起きますが、曲がってしまった場合の修正は困難なので、新品への交換が必要です。

ディスクローターが変形している

ディスクローターが変形すると、ホイールが回転するときにディスクローターが擦れ、抵抗を生んでハンドルのがたつきの原因となることがあります。

フロントまわりに大きな衝撃を受けた場合や、ブレーキパッドの残量がほとんどない状態で長距離走行すると起こりやすく、変形してしまったら安全面も考慮し新品に交換しましょう。

前後のタイヤバランスが悪くなっている

前後のタイヤバランスが悪いと、高速での安定感が悪くなるほか、路面のギャップでも振動などハンドリングに影響が出ることもあります。

タイヤバランス調整を行うか、交換するなどして前後バランスを整えましょう。

バイクのブレーキが効きにくい

バイクのブレーキが効きにくくなった場合、以下が考えられます。

• ブレーキパッドが摩耗している
• キャリパーピストンが固着している
• マスターシリンダーがエアーを噛んでいる

ブレーキパッドが摩耗している

ブレーキパッドには使用範囲があり、その範囲(残量)を超えて摩耗していると、上手く制動させることができません。

また、ブレーキパッドの残量が限界を超えていると、常にブレーキをひきずったような金属音がしたり、ブレーキ時に振動を含む異音が聞こえたりします。

ブレーキパッドの残量は、パッド表面に溝で判断できますが、溝がなくなっていたり、消えかかっていたりする場合は新品に交換しましょう。

キャリパーピストンが固着している

キャリパーピストンが固着すると、ブレーキレバーを握っても動作反応が悪く、ブレーキが効きにくくなります。

改善には交換が必要となりますが、そのまま走行すると大変危険ですので、症状が現れたら早めに交換しましょう。

マスターシリンダーがエアーを噛んでいる

マスターシリンダーのブレーキフルードにエアー(空気・気泡)が噛むと、エアーがクッションとなってしまい、ブレーキが効きにくくなります。

ブレーキを握っても遊びがあるような感覚があったら、エアーが噛んでいる可能性が高く、改善にはエアー抜きが必要です。

バイクのシフトが入らない

バイクのシフトが入りにくくなった場合、以下が疑われます。

• クラッチの遊びが適正ではない
• シフトパーツの潤滑油が切れている
• クラッチワイヤーが伸びている

クラッチの遊びが適正ではない

クラッチの遊びが多すぎると、クラッチを切っても実際は切れていない状態となり、シフトが入りにくくなります。

クラッチレバーにあるアジャスターで調整するか、クラッチワイヤーの遊び調整で改善されますので、一度点検してみてください。

シフトパーツの潤滑油が切れている

ベアリングなどシフトパーツの潤滑油が切れていると、シフトがスムーズに入りにくくなりますので、グリスや潤滑剤で補充しましょう。

クラッチワイヤーが伸びている

クラッチワイヤーが伸びると、クラッチの遊び量が多くなり、クラッチが切れにくい状態となります。

クラッチワイヤーが伸びている場合はます遊び調整をしてみて、それでもまだ伸びているようなら新品に交換しましょう。

バイクのアイドリングが不安定

バイクのアイドリングが不安定になった場合、以下が疑われます。

• キルスイッチが故障している
• キャブレターの同調が適正ではない
• スパークプラグが劣化している
• 排気漏れを起こしている

キルスイッチが故障している

キルスイッチが故障すると、燃料噴射装置や点火系、イグニッションコイルへの信号が伝わりにくくなり、アイドリングが不安定になる原因になります。

接続部の接点が不安定になっている場合は、接点活性剤を注すことで改善されることがありますが、後々を考えて交換が望ましいです。

キャブレターの同調が適正ではない

キャブレター車は、キャブレターの同調や空燃比率が適正でないと、アイドリング不良に陥ることがあります。

社外マフラーに交換することで、空燃比率が変わりアイドリング不調に陥ることもありますので、キャブレターを点検し、調整すると良いでしょう。

スパークプラグが劣化している

スパークプラグが劣化していると、適切な火花を飛ばすことができず、アイドリング不調になることも多々あります。

スパークプラグは消耗品ですので、交換時期(5,000kmが目安)が来ていたり、汚損がひどかったりする場合は交換をしましょう。

排気漏れを起こしている

排気漏れが起きていると、アイドリングの原因となることがあります。

マフラーに破れなどが発生していないか、ガスケット付近から排気漏れが起きていないかを点検し、修理やガスケットの交換を行うと改善されます。

バイクが加速しない

バイクが加速しなくなった場合に考えられる原因は以下の通りです。

• ワイヤーの遊びが適正ではない
• チェーンの遊びが適正ではない
• スプロケットが劣化・破損している
• キャブレターが故障している

ワイヤーの遊びが適正ではない

アクセルワイヤーが伸びるなど、遊びが適正でないことで、アクセルを開けている量に対し、加速が比例しなくなります。

遊びを調整することで改善が見られますが、調整しても改善されない場合は、アクセルワイヤーの交換が必要です。

チェーンの遊びが適正ではない

チェーンがたるみすぎていると、アクセルを開けている割に加速しないということになるので、点検して遊びが多い場合は、遊びを適正な量に調整しましょう。

スプロケットが劣化・破損している

スプロケットが劣化や破損していると、チェーンとの噛み合いが悪くなり、加速力が損なわれることがあります。

新しいものに交換することで改善されますが、同時にチェーンも交換すると良いでしょう。

キャブレターが故障している

キャブレターが故障することで、適切な燃料がエンジンに供給されず、アクセルを開けているのに詰まったような加速になったり、アイドリングが不調になったりします。

キャブレターの調整や洗浄、オーバーホールにより改善されるでしょう。

バイクのエンジンから異音がする

エンジンから異音が聞こえるようになった場合、以下が原因として考えられます。

• エンジンオイルが少ない
• タペット(バルブリフター)が摩耗している
• ピストンリングが摩耗している
• クラッチが摩耗している
• カムチェーンが調節できていない

エンジンオイルが少ない

エンジンオイルが少なくなっていたり、劣化による粘度不足になっていたりすると、エンジンから「カタカタ」などの異音が聞こえることがあります。

規定量までオイルがしっかり入っているかを確認、または交換を行いましょう。

タペット(バルブリフター)が摩耗している

カムシャフトとバルブの間にあるタペット(バルブリフター)が摩耗していると、「カチカチ」「カタカタ」などの異音が一定リズムで聞こえるようになります。

特にエンジンが冷えているときに発生しやすい異音で、改善には隙間(クリアランス)を調整するか、必要に応じて部品交換が必要です。

ピストンリングが摩耗している

ピストンリングが摩耗していると、「カラカラ」や「キリキリ」などの異音が聞こえることがあり、特に走行距離の多いバイクで起こりやすいです。

摩耗が進むと、オイルが燃焼室まで入り込む「オイル上がり」や爆発後のガスが漏れ出す「ガス抜け」が起きますが、改善にはピストンリングの交換が必要になります。

クラッチが摩耗している

クラッチが摩耗していると、半クラッチ時にジャダーと呼ばれる振動や、カタカタ音が発生することがあります。

走行中は常に操作する部位ですので、クラッチを点検し、クラッチの摩耗がひどい場合は早めに交換を行いましょう。

カムチェーンが調節できていない

カムチェーンはエンジンの回転(クランクの回転)を伝達し、バルブタイミングを合わせる重要なパーツで、カムテンショナーによってチェーンのテンションが保たれています。

カムチェーンの遊びが多いと回転数に加速が見合わない状態となるので、カムチェーンの調整を行い適正値にすることで、改善するでしょう。

バイクのエンジンから異臭がする

バイクのエンジンから異臭がする場合は、以下のような原因が考えられます。

• マフラーで何かが焦げている
• ブローバイガスが漏れている
• エンジンについたワックスが焦げている

マフラーで何かが焦げている

マフラーや排気管に何かが付着し焦げている場合、異臭がするようになりますので、マフラーが冷えているときに異臭の原因となっているものを取り除き、洗浄しておきましょう。

ブローバイガスが漏れている

ブローバイガスが通るブリザーホースなどの損傷により、ブローバイガスが漏れて異臭を感じることがあり、その際は漏れている部位を特定し、損傷部位の修理や交換が必要です。

エンジンについたワックスが焦げている

エンジンは高温となるため、ワックスなどが付着すると焦げて異臭となることがありますので、焦げているワックスをできるだけ取り除き、洗浄しましょう。

バイクのマフラーから白煙が出る

バイクのマフラーから白煙が出る場合、以下が考えられます。

• ただ水蒸気が出ているだけ
• オイル上がり・下がりを起こしている
• オーバーフローしている

ただ水蒸気が出ているだけ

水蒸気が出ている場合、特に気温が低いときは空気が冷やされることで、マフラー経路内の水分量も多くなり、エンジンを掛けると蒸発して白煙に見えることがあります。

オイル上がり・下がりを起こしている

オイル上がり・下がりは、オイルが燃焼室に入って燃えることで、症状としてアクセルを開けると白煙が出ます。

オイルが古く粘度が保たれていない場合や、ピストンリングの摩耗などが主な原因なので、オイル交換や走行距離が多いバイクは、ピストンリングの交換が必要です。

オーバーフローしている

オーバーフローとは、キャブレター車に起こる症状のことで、一時的にガソリンを保管するフロートチャンバーで溜めておくガソリンの規定量を超え、漏れ出してしまうことです。

分解して洗浄をするか、規定量になるよう調整が必要ですが、それでも改善されない場合はゴム系パーツの劣化が考えられ、劣化しているならそれらを交換する必要があります。

バイク故障の症状別!修理にかかる費用

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/bc-384740/

ここまでバイク故障の症状一覧をまとめて掲載してきましたが、では修理になった場合、それぞれ修理費用はどの程度になるのでしょうか。

バイク不調の症状別に費用一覧の目安をまとめてありますので、参考にしてみてください。

バイクのエンジンがかかりにくい時の修理費用

• バッテリーの点検・充電:1,000円~、交換:5,000円~
• キャブレターの点検:2,000円~、オーバーホール:8,000円前後~
• エアクリーナーの交換:2,000円~
• マフラーの交換:10,000円~

バイクのエンジンがかからない時の修理費用

• バッテリー充電:交換:
• エンジンオーバーホール:50,000円前後~
• スパークプラグ交換:3,000円~
• 燃料ポンプ交換:15,000円~
• メインヒューズ交換:1,000円~
• キャブレーターオーバーホール:8,000円~
• コンピュータ交換:35,000円~
• ジェネレータ交換:18,000円~

バイクのギアが入りにくい時の修理費用

• クラッチレバーやワイヤー交換:それぞれ2,000円~
• ミッションオーバーホール:100,000円前後~

バイクの燃費が悪い時の修理費用

• タイヤの空気圧点検:無料~1,000円前後
• マフラー交換:工賃のみ 3,000円~
• タイヤの駆動系のパーツ交換:5,000円~

バイクがオーバーヒートした時の修理費用

• エンジンオイル交換:2,000円~
• クーラントの交換:3,000円~

バイクのハンドルが揺れる時の修理費用

• ハンドル修正:2,500円~、交換:3,500円~
• ステムナット交換:3,000円~
• フロントフォーク修正:4,000円~、交換:15,000円~
• ディスクローター交換:12,000円~
• 前後のタイヤバランス調整:3,000円~

バイクのブレーキが効きにくい時の修理費用

• ブレーキパッド交換:7,000円~
• キャリパーオーバーホール:10,000円~
• マスターシリンダーエアー抜き:2,000円~
• ブレーキフルード交換:4,000円~

バイクのシフトが入らない時の修理費用

• クラッチレバーやワイヤー交換:それぞれ2,000円~
• ミッションの点検:15,000円~、オーバーホール:100,000円前後~

バイクのアイドリングが不安定な時の修理費用

• キルスイッチ修理:3,000円~
• キャブレター調整:5,000円~
• スパークプラグ交換:3,000円~
• 排気漏れ改善:5,000円~

バイクが加速しない時の修理費用

• アクセルワイヤーの遊び調整:1,000円~
• アクセルワイヤー交換:3,000円~
• チェーンの遊び調整:1,500円~
• スプロケット交換:4,000円~
• キャブレーターオーバーホール:8,000円~

バイクのエンジンから異音がする時の修理費用

• エンジンオイル交換:3,000円~
• タペット調整:3,000円~
• ピストンリング交換:15,000円~
• クラッチ交換:15,000円~
• カムチェーン調節:3,000円~

バイクのエンジンから異臭がする時の修理費用

• マフラー交換:10,000円~
• ブリザーホース交換:10,000円~

バイクのマフラーから白煙がでる時の修理費用

• オイル交換:2,000円~
• ピストンリングの交換:15,000円~

走行中にバイクが故障した時の対処法

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/80-410165/

バイクの故障は時と場所を選ばず、突然故障に見舞われることがあります。

一般道で故障した場合と、高速道路などの自動車専用道路で故障した場合の対処法について解説していますので、万が一の備えとしてお役立てください。

一般道で故障した場合

一般道路で動かなくなった場合、可能ならばハザードランプ(非常点滅表示灯)を点灯させ、路側帯などほかの交通の邪魔にならない場所へ押して移動します。

バイク後方に三角板停止表示機材(三角板)を立て、JAFなどのロードサービスや、バイクショップにバイクの運搬を要請しましょう。

高速道路で故障した場合

高速道路で動かなくなってしまった場合は、ハザードランプを点灯させバイクを路側帯に移動させますが、後続車に跳ねられたり急ハンドルを切らせたりすることのないよう、最善の注意を払いながら行動しましょう。

バイクを路側帯に移動させたら、後続車に気を配りながらバイク後方に三角板を立て、JAFなどのロードサービスや、バイクショップに救援要請を出します。

もし、自分に向かって後続車が突っ込んで来そうな場合は、無理してバイクを動かそうとせず、まずは速やかに退避し自分の身の安全を確保してください。

故障したバイクをレッカー移動させる際の手順

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バイクが故障してしまいレッカー移動を依頼する場合、まずはバイクを路側帯や空き地など、できる限り他の交通や歩行者の邪魔にならない場所に移動させ、レッカー業者やJAFなどロードサービスに連絡しましょう。

連絡の際に、車種と故障のおおよその症状、現在いる位置を正確に連絡し来てくれるのを待ちますが、周辺の目印となりそうな建物を伝えるとより確実です。

レッカー先は自宅かバイクショップなど整備工場の指定した先まで搬送してくれますが、搬送距離に応じて実費が必要な場合もあります。

まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/b8-2619494/

この記事では、バイクの不調を感じたときや、故障したときのチェックとなるよう、症状別に起こり得る原因をまとめてあります。

バイクがトラブルに見舞われると、慌てたり焦ったりしやすくなりますが、まずは冷静になった上でトラブルの原因をしっかり究明していきましょう。

また、故障の場合は修理費用がいくらになるのか不安も出てきやすいので、症状別に修理費用の目安もまとめてありますので、バイクがトラブルに陥ったら、そちらも参考にしてみてください。

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