バイクのウインカー交換の手順!注意点からおすすめウインカーまで徹底解説

バイクのウインカー交換の手順!注意点からおすすめウインカーまで徹底解説
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バイクのウインカー交換をする理由は?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/82%A4-6241835/

バイクのカスタムで、手軽にできて人気なのがウインカー交換ですが、ウインカー交換にはどのような交換理由があるのでしょうか。

バイクのウインカー交換には、以下のような理由があります。

  1. 見た目を変えるため
  2. LEDに交換するため
  3. 故障や破損ついでに社外のものに交換するため

理由1.見た目を変えるため

バイクのウインカーを変えると、見た目の印象も変わります。

バイクの車体に対し、ウインカーが占める面積の割合は小さく思えますが、左右に曲がる際やハザードの役割があるウインカーは、周囲からの視認性が高いです。

そのため、ウインカーの面積が小さくとも交換するとバイクの見た目も変わり、ドレスアップの効果もあります。

理由2.LEDに交換するため

ウインカーバルブを従来のハロゲンからLEDに交換すると、消費電力が下がり光量も増します。

またLEDは、ハロゲンよりも寿命が伸びる(ハロゲンのようにフィラメントが切れない)ので、切れによる交換頻度も減り、消費電力が少なくて光量が増す上に長寿命なのが特徴です。

理由3.破損ついでに社外のものに交換するため

バイクの転倒でウインカーを破損したり、経年によりウインカーの根本が折れたりするなど、ウインカーが破損し交換ついでに社外のウインカーにする、LEDのものにするという理由も挙げられます。

ウインカーが破損し、せっかく新品を買うのだから、デザインの異なるウインカーやLEDのものに交換するという理由も多いです。

バイクのウインカー交換は保安基準を満たしているか要確認

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/84-4925687/

ウインカーに限らず、バイクでパーツ交換を行う際は保安基準に合致している、または規定されている範囲内に収まっていなければなりません。

では、保安基準とはどういったことなのでしょうか。

保安基準とは?

保安基準とは、安全と公害対策の面から道路交通法で定められている基準のことで、違反していると取り締まりの対象です。

ウインカーやヘッドライト、タイヤにマフラーなど、バイクのあらゆるパーツに基準の規定がなされています。

ウインカーの保安基準

保安基準によるバイクのウインカーの規定は、取り付け位置と発光時の色、点滅の状態に加え、汚損や損傷がないことと定められています。

取り付け位置は、地上2.3m以下の位置で左右対象であること、フロントは左右のウインカーの最も内縁が240mm以上離れていること、リアは発光面の中心が左右で150mm以上離れていることが基準です。

また、ウインカーの内側方向が20°、外側80°の範囲内のどの方向から見ても確認できる必要もあります。

取り付け高さ 地上2.3m以内で左右対称
フロント ウインカーの最も内側の部分が左右で240mm以上離れていること
リア 発光面の中心が左右で150mm以上離れていること
確認方向 内側:20°、外側80°の範囲内から確認できること

点滅は1分当たり60~120回で点滅すること、一定間隔で規則正しく点滅することで、点滅の周期が変わるのは違反です。

保安基準に違反するとどうなるの?

保安基準に違反したままの状態だと、整備不良として250cc超のバイクは車検が受けられず、警察の取り締まりを受けると違反となります。

保安基準違反の加点は、50cc未満は1点の反則金5,000円、50cc以上は違反加点1点の反則金が6,000円です。

また、道路交通法に違反し、改造の度が過ぎていると判断された場合は、より罰の重い「不正改造」の取り締まりを受けることもあります。

参照元:警察庁「交通違反の点数一覧表」

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/tensu.html

より罰の重い不正改造

道路交通法に適合しない範囲で改造を行った場合、不正改造として6ヶ月以下の懲役または、30万円以下の罰金が課されます。

不正改造で取り締まりを受けると「不正改造車ステッカー」が貼られて整備命令が出され、15日以内に法律で定められている範囲内で整備を済ませ、陸運支局でチェックを受けなければなりません。

万が一整備命令に従わない(整備して陸運支局でチェックしてもらわない)と、ナンバープレートの没収となり、6ヶ月間の使用停止となります。

バイクのウインカー交換に必要な物

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バイクのウインカー交換は、パーツ交換の中で比較的簡単にできる部類ですが、交換に必要な物はどのようなものなのでしょうか。

実は普通に交換するだけだと、交換用のウインカーのほか工具類もほとんど必要としません。

ウインカー交換に必要な工具類

バイクのウインカー交換に必要な工具類は以下の通りです。

  • スクリュードライバー(+)
  • 10-12mmのスパナ

車種によってはモンキーレンチではスペースの確保が厳しく使えないこともあるので、スパナで揃えましょう。

また、ハロゲンからLEDに交換する場合は、消費電力の低下によってハイフラ化(激しく点滅)し保安基準違反となるので、ハイフラ化を防ぐためにリレーも必要です。

バイクのウインカー交換の手順

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こちらの項では、バイクのウインカーを自分で交換してみようと思っている方に向け、ウインカー交換の手順について解説しています。

ウインカー交換は必要な工具も少なく、パーツ交換の中では比較的簡単にできますが、無理に引っ張ると配線が断線するなどダメージを受けることがあるので、配線に無理な力が加わらないよう注意しましょう。

手順1-1.純正ウインカーを取り外す

まずは元々バイクに取り付いている純正ウインカーをバイクから取り外し、配線はギボシ端子の部分で離しますが、ネイキッドの場合はヘッドライトの中に収納されているので、まずはヘッドライトカバーを取り外しましょう。

純正ウインカーはステーや、カウル付きのバイクの場合はカウルに装着されており、ボルト1、2本程度で固定されている場合がほとんどなので、ボルトを外すとウインカー本体が取り外せます。

フロントのウインカーを取り外す際は比較的ボルトを回すスペースがありますが、リアウインカーの場合、狭い場所にボルトが装着されていることが多いため、ボルトに掛けやすい両口スパナが必要です。

手順1-2.ギボシ端子の取り扱い方

ギボシ端子とは、オス型とメス型から成る脱着が可能な接続端子のことで、ギボシ端子によって配線の接続・切り離しが簡単にできます。

ウインカーのギボシ端子の取り外し方は、オス・メス両方の端子を持ち軽く回しながら引き抜くと取り外せる他、固着して抜きにくい場合は、片方の端子をラジオペンチなどで挟み引き抜くとよいでしょう。

手で切り離す場合もラジオペンチなどを使って引き抜く場合も、配線を引っ張ると断線の原因となるので、必ず端子の根本を持つようにします。

手順2.ウインカーステーを装着する

ウインカーステーを装着しますが、できればウインカーの向きや角度が純正と同じになるよう、調整した上でステーを取り付けます。

ウインカーには高さや角度、認識できる範囲など細かく規定されており、規定に則していないと保安基準違反として取り締まりの対象となることも。

また、ウインカーの点灯が周りの交通から確認できないと事故につながることもあるので、ウインカーの配置が決まるステーの取り付けには、気を配りましょう。

手順3.新しいウインカーを取り付ける

ウインカーステーが装着できたら、新しいウインカーを取り付けます。

ウインカー交換で多いトラブルが、上手くギボシ端子が刺さっておらず、走行中の振動で断線したり、左右のウインカー配線を誤ったりということがあるので、注意して取り付けましょう。

ハロゲンからLEDに交換する場合には、リレー交換も必要となり、リレーを交換せずにそのまま使うとハイフラ(高速で点滅)となり保安基準違反になります。

手順4.ヘッドライトカバーを戻す

ウインカーの取り付けが終わったら、ネイキッドの場合はヘッドライトカバーを元に戻しましょう。

配線は左右に分かれるように収納しますが、配線に無理な力が加わらない程度に、ビニールテープでまとめるとスッキリ収まります。

また、ギボシ端子部にも防水用にビニールテープを巻いて保護するとよいでしょう。(ウインカーによっては保護ゴムが付属されています)

手順5.点灯確認をする

ヘッドライトカバーの装着(ネイキッドの場合)が終わったら、ウインカーがちゃんと点灯するか確認します。

また、バイクから5mほど離れ、左右の位置がバランスよく配置されているかも確認しましょう。

バイクのウインカーカスタムはLEDがトレンド

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バイクのウインカーは、メーカーが発売する新型車を中心にLEDがトレンドになっています。

LEDのウインカーは、従来のハロゲンに比べ様々なメリットがあり、今後もLED化の流れが進むでしょう。

ハロゲンよりも高寿命・消費電力も低

LEDはハロゲンよりも寿命が長く、消費電力も抑えられるほか、発光量も多く立ち上がりが早いです。

約30,000時間とも言われるLEDランプの寿命に対し、ハロゲンランプの寿命は600時間程度と言われ、その差は50倍もあります。

また、消費電力が少なくバッテリーへの負担も減るほか、ハロゲンよりも光量(ルーメン:lm)の数値も高く、点灯時の立ち上がりもハロゲンより早いです。

LEDウインカーはリレー交換でハイフラを防ぐ

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ハロゲンのウインカーをLEDに交換した場合、電球(バルブ)のみ交換するとハイフラ(ハイフラッシャー)状態となり、点滅と消灯が交互に素早く繰り返されることがあります。

本来は片方のウインカーが切れた場合に、残ったもうひとつのウインカーがハイフラ状態となり、ライダーにバルブ切れを知らせる機能です。

ハイフラ状態は車検に通らない

ハロゲンからLEDに交換すると消費電力が下がり、バイクがバルブの切れと誤認しハイフラ状態となります。

保安基準に、ウインカーは1分間に規則正しく60~120回点灯と点滅を繰り返すこととあり、ハイフラはその回数を大幅に超えるため、保安基準違反となり車検にも通りません。

ハロゲンからLEDに交換する場合、ハイフラを防ぐにはリレー交換が必要です。

リレー交換とは

リレー(ウインカーリレー)とは、ウインカーを一定間隔で点滅させるためのパーツです。

ハロゲンからLEDに交換した際はハイフラになるので、ウインカーリレーも合わせて交換しましょう。

LEDウインカーバルブには、ハイフラを防止する抵抗が内蔵されたものもあり、そのLEDを使えばリレー交換は不要です。

バイクのウインカーカスタムにおすすめの商品5選

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バイクのウインカー交換で、おすすめの商品を5つご紹介します。

ご紹介するのはすべてLEDで、ウインカー交換を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

おすすめ1.KIJIMA LED ウインカー&テールランプ Nano コンビランプ

引用元:https://bikeman.jp/products/kj-219-5180

KIJIMA「LED ウインカー&テールランプ Nano コンビランプ」は、LEDウインカーとテールランプまでセットになっており、ウインカーついでに他の灯火類もLED化したい方におすすめ。

コンパクトなサイズながら視認性が良いのが特徴で、保安基準に適合している商品に付与される「Eマーク」も取得済みなので、車検にも対応しています。

  • 本体サイズ:9.8×9.8×14.2(mm)
  • 販売価格(税込):17,697円

おすすめ2.oberon LED 2WAYウインカー ブラック

引用元:https://bikeman.jp/products/od-ind-0008-k

oberon「LED 2WAYウインカー ブラック」は、個性的な形をしたウインカーで、質感の高いLEDを装着したい方におすすめです。

アルミ削り出しによるボディーは高級感があり、高輝度LEDを使っているため、コンパクトなサイズながら高い視認性を誇ります。

  • サイズ:68×28mm(ボディ部分)
  • 販売価格(税込):16,924円

おすすめ3.KIJIMA ウインカーランプ カウルウインカー #630 カウルタイプ

引用元:https://www.bikeman.jp/

KIJIMA「ウインカーランプ カウルウインカー #630 カウルタイプ」(角型)は、カウル付きバイクの汎用LEDウインカーです。

もともと人気の高いウインカーでしたが、従来の丸形から角型へリニューアルされ、バイクに合わせてクリア、アンバー、スモーク3種類のカラーから選べます。

  • 本体サイズ:68×28×20(mm)
  • 販売価格(税込):2,970円

おすすめ4.MFC PRO オートバイ汎用・高輝度LED・防水

引用元:https://amzn.to/3QuUzIy

MFC PRO「オートバイ汎用・高輝度LED・防水」は、スリムな横長のLEDウインカーを探している方におすすめ。

ネイキッドからカウル付きモデル、スクーターに至るまで様々なジャンルのバイクに似合う汎用性で、防水性能にも優れているので雨の日も安心です。

  • サイズ(mm):158×108× 54
  • 販売価格(税込):1,799円

おすすめ5.MERSHEART ヨーロピアンウインカー 砲弾型

引用元:https://amzn.to/3FNQNoR

ヨーロピアンタイプの砲弾型LEDウインカーで、安価な製品を探している方におすすめなのが、MERSHEART「ヨーロピアンウインカー 砲弾型」です。

おしゃれなデザインのコンパクトなウインカーで、スクーターからカウル付きツアラーまで幅広いジャンルのバイクに似合います。

  • サイズ(mm):直径約35×奥行58×高さ約75
  • 販売価格(税込):1,980円

お店にウインカー交換を依頼するときの料金相場

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/BC-5875913/

バイクのカスタムの中で、比較的簡単な部類に入るウインカー交換ですが、お店に交換依頼をすると料金がどのくらいになるのでしょうか。

ウインカーの購入から交換までバイクショップで依頼する場合と、ウインカーを自分で用意してショップに持ち込み、交換してもらう場合の交換料金の目安をお伝えします。

バイクショップに依頼する場合

バイクショップでウインカーを購入した上で、交換を依頼する場合の料金相場は、フロントのみの場合で2,000円~3,000円程度、前後4個を交換する場合は4,000円~7,000円程度です。

ハロゲンからLEDに交換した場合のリレー交換は、ウインカー交換費用に加え、2,000円ほどが相場になります。

ウインカーを持ち込みで依頼する場合

ウインカーやリレーを自分で用意し、ショップに持ち込んで交換してもらう場合、フロントのみで3,000円程度の工賃、前後交換の場合だと5,000円~8,000円程度です。

リレー交換は3,000円~で、ショップによってはショップでウインカーを購入した場合に比べ、1.5倍~2倍ほどの工賃となっていることもあります。

依頼の前に持ち込みとショップでウインカーを購入した場合の工賃を聞き、差額が大きいようならショップで購入したほうがトータルでの出費が抑えられることも。

バイクのウインカー交換に関するFAQ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/AF-552787/

こちらの項では、バイクのウインカー交換に関する「よくある疑問・質問」と「その回答」についてまとめてあります。

ウインカー交換を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ギボシ端子の外し方が分からない…

ギボシ端子の外し方は、両方の端子を持ち軽く回しながら引き抜くと取り外せます。

固く抜きにくいことも多く、その場合は片方の端子を手で、もう片方の端子をラジオペンチなどで挟んでまっすぐ引き抜くと外れやすいです。

注意点として、配線を引っ張ると断線につながる恐れがあるので、引き抜く時は端子を持つようにしましょう。

シーケンシャルウインカーは車検に通らない?

シーケンシャルウインカーは、ウインカーが水平になっている場合のみ認められ、車体の内側から外側に向かって点灯していく必要があります。

縦型のウインカーや斜めになっているウインカーでは車検に通らないので、シーケンシャルウインカーの装着を考えている方は、ウインカーが水平に取り付くかどうかの確認が必要です。

バイクのウインカーバルブの外し方は?

ウインカーバルブの取り外し方は、まずはウインカーレンズ(カバー)を固定しているネジを外し、レンズを取り外しましょう。

レンズの裏側にウインカーバルブがソケットとなって取り付いているので、反時計にソケットを回して引き抜き、ソケットに付いたバルブのお尻を押しつつ反時計周りで外れます。

バルブを取り付ける際の注意点として、指紋がバルブ表面につくと熱を持って切れやすくなることがあるので、新シバルブに交換の際は指紋が付かないようにしましょう。

ウインカーの配線は1本?2本?3本?

新しいウインカーからの配線が1本のみの場合は、ウインカー配線のプラスにつなぎ、ウインカーを金属部分につなぎます。

2本の場合は純正が付いていたように2本をそれぞれプラスとマイナスにつなげばOKで、3本ある場合はウインカーとポジション球が別れているタイプです。

ウインカーとポジションのプラスが1本ずつで合計2本、残り1本がマイナスとなっているので、プラスとマイナスを間違えないようにしてバイク側の配線につなげば作動します。

まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A1-8191149/

バイクのウインカー交換について、ウインカーを交換する理由や現在の主流であるLEDウインカーについての基礎知識から、交換の手順や注意点について解説してきました。

従来のハロゲンランプのウインカーからLEDウインカーに交換する際は、消費電力の低下により、ハイフラが起きるので、リレーの交換も必要になります。

ハイフラ状態だと保安基準違反として車検に通らず、そのまま公道を走行すると違反取り締まりの対象となるので、LEDのウインカーに交換する際は注意しましょう。

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