バイクに錆が発生する主な原因
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金属はその性質上、錆とは切っても切れない関係ですが、バイクは多数の金属パーツで構成されているので、洗車などのメンテナンスを怠ると錆が発生しやすいです。
バイクに錆が発生する主な原因は、「金属が使われているから」「雨で濡れたままにしているから」というメンテナンスに関わることから、日本の多湿な気候の影響を受けやすい点も挙げられます。
原因1.金属が使われているから
バイクに錆が発生する原因は、あちこちに金属が使われているからで、金属は水分や酸素と科学反応を起こすので、錆は発生しやすいです。
また海近くの風(潮風)は、微量の塩分が風(潮風)の中に含まれており、塩分は水分を集めたり金属と結びついて化学反応を起こしたりするので、錆を発生させさらに促進する性質があります。
海近くを長時間走行したり、付近で生活をしていたりする場合は、こまめに洗車をするなどの錆対策が必要です。
原因2.雨で濡れたままにしているから
雨の後などバイクが濡れたまま放置していると、錆が発生しやすくなります。
錆は酸化することで発生しますが、特に鉄の表面が水や酸素に触れると酸化するので、濡れたまま放置していると錆が発生しやすいです。
特に雨の日が多く湿度の高い梅雨時期は錆が発生しやすく、走行後はタオルなどで水分を拭き取るなど、濡れたままで放置しないことが重要になります。
原因3.日本の気候の影響を受けやすいから
日本は湿気が高めの気候なので、バイクに錆が発生しやすいです。
湿度は空気中の水蒸気が多ければ多いほど高くなり、水蒸気は水分と酸素で構成されているため、湿度が高いと錆が出やすくなります。
特に湿度が高くジメジメしやすい上、雨が降る日も多くなる梅雨時期は、1年で最も錆が発生しやすい時期です。
メッキにも錆が発生
一般的にメッキパーツは耐食性が高いので錆に強いとされていますが、錆が発生することがあります。
メッキの表面には微細な穴が開いており、その穴から水分や酸素などが侵入し、内部(素材)より錆が発生するのです。
素材で発生した錆がやがてメッキに広がり、錆が表面化してきて確認できるようになります。
バイクにできた錆を取る方法
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梅雨の時期や水に濡れたままにしていると発生しやすい錆ですが、もしバイクに錆が発生してしまったらどう対処すればよいのでしょうか。
バイクの錆を落とす方法には、主に以下の3つがあります。
- 研磨剤で落とす
- 薬剤・ケミカル剤で落とす
- 金属たわしを使う
対処方法1.研磨剤で落とす
バイクに発生した錆は、研磨剤を使えば削り落とすことが可能です。
研磨剤は液体タイプやクリームタイプが一般的で、ウエスや使い古しのタオルなどに適量を付け、磨きながら錆を落としていきます。
錆が小さければ小さいほど研磨剤を使う範囲も狭くて済み、素材への影響も少なくなりますが、範囲の大きな錆を研磨する際は素材も削るおそれがありますので、様子を見ながら少しずつ研磨していきましょう。
対処方法2.薬剤・ケミカル剤で落とす
研磨剤でも落ちにくい錆は、薬剤・ケミカル剤を使うと、化学薬品が錆に反応して落とせることがあります。
なかなか落ちにくい錆も、薬品が錆を溶かしたりはがしやすくしたりしてくれ、それほど力を入れて磨かなくても錆が落ちやすいケースも多いです。
また、研磨剤と違い錆にのみ反応して落としやすくするので、素材(金属)を削ったり炒めたりすることもありません。
対処方法3.金属たわしを使う
比較的軽微な錆に対しては、金属製のたわしを使い、錆をこすって少しずつ削り落としていく方法もあります。
ただし金属素材にも細かな傷が入りやすく、力を入れてこすり続けると素材に細かな傷が入り、その傷から錆が発生することがあるので、使用には注意が必要です。
ほかの錆取り方法にも共通することですが、金属たわしで錆落としをしたら、錆止め剤を塗って、新たな錆を発生させないよう対処も忘れずに行っておきましょう。
バイクの錆び取り剤の選び方
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バイクの錆び取り剤には様々なタイプがあり選ぶ際に迷いがちですが、以下の選び方を意識すれば最適な錆び取り剤が見つかるでしょう。
- 錆び取り剤のタイプから選ぶ
- 錆び・金属の種類から選ぶ
- 錆び防止効果のあるものを選ぶ
錆び取り剤のタイプから選ぶ
錆び取り剤には、主に4つのタイプがあります。
- クリームタイプ
- 液体タイプ
- 研磨タイプ
- スプレータイプ
- 消しゴムタイプ
錆び取り剤のタイプ別の特徴と、メリット・デメリットは以下の通りなので、それぞれの特徴を抑え、バイクの錆の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
タイプ1.クリームタイプ
クリームタイプの錆び取り剤は、クリームを錆に付着させ、錆を科学的に分解して錆を落とすタイプです。
クリームを付着させ、錆の規模によって適当な時間を置いた後に洗い流しますが、放置時間を調整することで効果の度合いも調整できます。
金属素材への影響がほとんどなく、進んだ錆も落としやすいのがメリットですが、隙間などスペースがあまりない場所への使用が難しい点がデメリットです。
タイプ2.液体タイプ
液体タイプは、クリームタイプよりも深く液剤が入り込むので、スペースがあまりない狭い場所への使用もできます。
錆に直接液剤を付着させると、化学反応によって錆を分解してくれ、比較的頑固な錆も落としやすいです。
メリットは狭いスペースでも使用でき、内部までしっかり液剤が浸透し易い点で、デメリットは液剤が垂れやすいこと、奥まで浸透させた場合は念入りな洗い流しが必要なので、使用後にやや手間がかかる点になります。
タイプ3.研磨タイプ
研磨剤の効果により、錆を磨き落とすタイプの錆び取り剤で、ワックスのように固形タイプや液体タイプがあります。
薬剤を錆に付着させ、磨いて錆を落としていきますが、錆の内部まで薬剤が浸透していかないので、比較的軽い錆向きです。
メリットは安価で入手しやすく、薬剤を錆に付着させたらすぐに磨き落としていけるので時間効率が良い点で、薬剤が浸透しないので錆を落とすには労力が必要なのがデメリットになります。
タイプ4.スプレータイプ
スプレータイプは手軽に錆取りを行いたい方におすすめで、錆に薬剤を吹きかけ、5分~10分程度時間を置いてから水を掛けると錆が落ちていきます。
メリットは手が入り込めない場所へも吹きかけることができる手軽さと、放置したら水を掛けるだけで錆が落ちるので、手間がかからない点です。
液体タイプに比べるとやや錆の落ちが悪いのがデメリットですが、何度か作業を繰り返すことで錆が落ちていくこともあります。
タイプ5.消しゴムタイプ
米粒ほどまでの大きさの錆なら、消しゴムタイプの錆取りで錆が落とせる可能性があります。
小さな範囲の錆落としでも、研磨タイプなら周辺を傷つけやすいですが、消しゴムタイプなら周辺を傷つけにくく、手軽に落とせるので便利です。
メリットは周辺に傷がつきにくいこと、デメリットはあまり大きな錆には向かない点が挙げられます。
錆び・金属の種類から選ぶ
タイプから錆び取り剤を選ぶ方法以外にも、錆や金属など素材の種類から錆び取り剤を選ぶ方法もあります。
錆にも種類があり、素材によっても発生する錆の種類が異なり、錆び取り剤が錆の種類に適合しているのか確認が必要です。
錆には鉄に発生する赤錆や黒錆のほかに、アルミなどに発生する白錆、真ちゅうなどに発生する青錆があり、錆び取り剤が落としたい錆に合致しているのかを確認しましょう。
錆び防止効果のあるものを選ぶ
錆を落としても再び錆が発生することがあるので、錆落としと錆止め効果のあるものを選ぶのもおすすめです。
特に研磨タイプの錆落としや金属たわしで錆を落とすと、周辺の素材にも細かな傷が入りやすく、その傷から錆が発生します。
錆落とし剤に錆止め効果のあるものを選ぶか、別途錆止め剤を使って錆が再び発生しないよう、予防策を取っておきましょう。
おすすめのバイクの錆び取り剤
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バイクの錆落としにおすすめの錆び取り剤を、6つご紹介していますので、発生した錆の大きさや位置、素材などに合わせて選んでみてください。
おすすめ1.KURE サビ取リ剤
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潤滑剤のCRC KURE5-56で有名なKURE(呉工業)の錆び取り剤は、ジェルタイプの錆び取り剤で、手軽に錆を落としたい方におすすめです。
錆に塗るだけで素早く浸透する特殊な浸透剤が配合されているので、頑固な錆も強力に分解してくれます。
ドロっとしたジェル(液体)タイプなので、垂直部分でも液垂れしにくく、素早く錆に反応し奥まで浸透する、使い勝手のよい錆び取り剤です。
・商品名:KURE サビ取リ剤
・値段(税込):998円
・使用可能な金属:鉄
・錆び取り剤のタイプ:ジェル(液体)
・錆防止効果の有無:無
おすすめ2.ICHINEN CHEMICALS サベスSP
引用元:https://bikeman.jp/products/ichi-000694
サベスSPは、錆の大きさや深さに応じてスプレーの後しばらく放置し、ウエスで拭き取るタイプの錆び取り剤です。
10分以上放置すると、錆を超えて素材にまで浸潤してしまうので、使用中はその場から離れず、早めに拭き取って様子を見ながら作業を進めていきましょう。
酷い錆は、予め金属ブラシなどであらかた錆を落とした上でサベスSPを使うと、より効果的です。
・商品名:ICHINEN CHEMICALS サベスSP
・値段(税込):2,099円
・使用可能な金属:鉄
・錆び取り剤のタイプ:スプレータイプ
・錆防止効果の有無:無
おすすめ3.HANASAKA ラストリムーバー 鉄/ステンレス専用 錆取り
引用元:https://bikeman.jp/products/hnag-hsg-rr-300
HANASAKA(花咲かG:榮技研)のラストリムーバーは、刷毛塗りタイプの液体錆び取り剤です。
錆がカサブタのようになっている場合は、最初にカサブタを落とせるだけ落とし、刷毛などでラストリムーバーを塗って少し放置した後(10分以内)、ウエスなどで拭き取ります。
本品の使用時には錆以外に液剤が付着しないよう、マスキングやウエスなどを当て、養生してから作業を進めましょう。
・商品名:HANASAKA ラストリムーバー
・値段(税込):2,682円
・使用可能な金属:鉄・ステンレス
・錆び取り剤のタイプ:液体タイプ(刷毛塗り)
・錆防止効果の有無:有
おすすめ4.Verity サビ取りお姉さん 環境対応型 バイクタンク錆除去剤
引用元:https://bikeman.jp/products/vrt-so
Verity(ベリティ)「サビ取りお姉さん」は、環境にも配慮されたガソリンタンク専用の錆び取り剤です。
ガソリンタンクの錆を簡単に落とせる液体タイプで、錆び取り剤の嫌なニオイもほとんどなく、中性なので手へも刺激がありません。
作業にはガソリンタンクの取り外しが必要で、火気厳禁で安全確認をしながらガソリンをしっかり排出した後本品を使います。
・商品名:Verity サビ取りお姉さん
・値段(税込):2,592円
・使用可能な金属:鉄
・錆び取り剤のタイプ:液体
・錆防止効果の有無:無
おすすめ5.ホルツ 補修用品 錆び取り剤
ホルツ「補修用品 錆び取り剤」は、ジェルタイプのドロっとした液体タイプの錆び取り剤で、垂直部分でも垂れにくく使いやすいです。
本品を錆に適量塗り、しばらく放置した後(10分以内)にウエスなどで拭き取って錆を落とします。
初期錆に効果を発揮しますが、深い錆や進行して広がった錆は、本品使用前にあらかた錆を磨き落とすなどの処置が必要です。
・商品名:ホルツ 補修用品 錆び取り剤
・値段(税込):807円
・使用可能な金属:鉄(焼き入れ、鏡面、特殊加工は使用不可)
・錆び取り剤のタイプ:液体(ジェル)タイプ
・錆防止効果の有無:無
バイクをサビから守るメンテナンス方法
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金属パーツの使用が多く、パーツが露出しているバイクは錆が発生しやすいですが、気をつけるポイントを抑えておけば、錆の発生を防げ、発生しても軽微なものにできます。
バイクを錆から守るメンテナンス方法は、以下の通りです。
- メンテナンスに防錆剤を使用する
- 雨に濡れたままにしない
- 屋内駐車場に保管する
メンテナンスに防錆剤を使用する
こまめに洗車をして汚れを落とし、定期的に防錆剤を塗布すれば、錆の発生が抑えられます。
防錆剤単体のほかに、洗車用シャンプーに防錆効果が付与された商品もあるので、必要に応じて使用するのもよいでしょう。
雨に濡れたままにしない
水分が鉄の表面に残ったまま放置しておくと、鉄を酸化させて錆が発生するので、雨天走行後は水滴を拭き取って錆の発生を抑えましょう。
特に雨天時に海近くを走行したり、駐車したりしている場合は雨に海の塩分が含まれているので、こまめな洗車と防錆対策も必要です。
屋内駐車場に保管する
屋内駐車場にバイクを保管すれば、雨風やホコリなどの影響が少なくて済むので、屋外で駐車している場合に比べ、錆の発生を抑えられます。
特に雨は水滴がバイクの細部にまで入り込み、錆の発生原因にもなるので、屋内で保管する場合でも濡れたままにしておかないようにしましょう。
バイクの錆び取りに関するFAQ
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バイクの錆に関する「よくある質問・疑問」と「回答」についてまとめてみました。
錆の発生で困っている方や、錆が出るのを防ぎたい方はぜひ参考にしてみてください。
<h3>バイクに雨の日乗った後のサビ対策はどうすればいい?</h3>
雨の日にバイクに乗った場合、錆の発生を防ぐには洗車をして水分をしっかり拭き取り、乾燥させる必要があります。
まずはバイクを水洗いし、雨で濡れた部分をすべて洗い流した後、水分をしっかり拭き取りますが、手の入らない部分は水滴も残りやすいので、使える環境であればエアーガンなどで水滴を吹き飛ばしましょう。
またチェーンは錆が発生しやすく、雨やホコリが付着し汚れやすいので、ホコリを落としてオイルを注入するなど、定期的なメンテナンスが必要です。
メッキがサビるのはなぜ?
メッキは表面に無数の微細な穴があいており、その穴から水や油分などが侵入し、下地のメッキや素材の鉄などに到達して錆の発生を生みます。
下地や素材で発生した錆がやがてメッキへと移って広がり、目に見える錆として現れてくるのが、メッキに錆が発生するメカニズムです。
メッキの錆には酢酸を使った洗浄や、メッキの種類に合わせた専用のクリーナーで落とせます。
100均のサビ取りは実際にバイクメンテに使える?
100均で販売される錆び取り剤も、赤錆に対してはしっかり効果を発揮してくれるものもあります。
ただし頑固な錆は落としきれないことも多く、事前にある程度磨くなりして錆を落としたから使用するか、別の方法での錆落としが必要です。
軽微な赤錆は、100均の商品とは言えしっかり落としてくれるものもあるので、試してみるのもよいでしょう。
まとめ
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バイクに錆が発生する原因やその対処方法、錆の落とし方まで解説してきました。
多くの金属パーツが使用されむき出しになっている上、雨天の中を走行したり駐車していたりするバイクは、錆の発生を生みやすいです。
錆の発生を抑えるには、雨の後はしっかりきれいな水で洗い流し、水分が付着したままにしておかないことが重要になります。