【裏ワザ】バイクのガス欠が起きた時はどうする?対処法やガス欠症状についても解説!

【裏ワザ】バイクのガス欠が起きた時はどうする?対処法やガス欠症状についても解説!

ガス欠?と思ったらまずはバイクを安全な場所へ

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ガス欠になったと思ったら、他の車やバイクと接触して事故にならないよう、まずはバイクを安全な場所に移動しましょう。

バイクよりも大切なのが自分の体なので、事故にならないよう、周囲に意識を向けながら速やかに安全な場所へ避難します。

ガソリンスタンドへ移動

一般道路でガス欠になった場合は、速やかに路側帯にバイクごと移動をし、巻き込み事故など二次被害が出ないようにしましょう。

近くにガソリンスタンドがある場合でバイクを押していけるようなら、安全を確保しながらバイクを押してガソリンスタンドまで向かいます。

ガソリンスタンドが近くにない場合

バイクを押していける距離にガソリンスタンドがない場合は、最寄りのガソリンスタンドに連絡をすればガソリン補給に来てくれることもあります。

スタッフの常駐人数が少ないセルフガソリンスタンドは、出張が難しいケースも多いですが、フルサービスを行っているガソリンスタンドなら、出張して補給に来てくれることも。

ガソリンスタンドを検索し、連絡を取って交渉をしてみましょう。

友人などに連絡を取る

近くに友人や家族がいて連絡が取れるなら、救援を要請してみましょう。

ガソリンスタンドでガソリンを購入し、バイクまで届けてもらう場合はガソリン専用の携行缶で運ぶ必要があります。

灯油を入れるポリタンクにガソリンを入れるのは禁止されていますし、携行缶にガソリンを入れる場合は、セルフスタンドでもスタッフが入れることになっているので、注意しましょう。

本当にガス欠?原因は違うところにある場合も

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ガス欠のような症状が現れた場合でも、実際には別の箇所に原因があり、ガス欠ではないケースがいくつかあります。

ガス欠に似た症状で、他に原因がある場合は以下の通りです。

  • ガソリンコックをONにしている
  • 液体ガスケットの異常
  • ホースの取り回しによるもの
  • 燃料キャップの空気穴詰まり
  • 燃料ポンプの故障

ガソリンコックをONにしている

インジェクションのバイクには付いていませんが、キャブ車にはガソリンの切り替えコックが付いています。

ON状態でガソリン残量がなくなったときに切り替えればリザーブ(予備タンク)になり、数Kmから10Km程度は走行可能です。

古めの車種は「ON/OFF」の2段階に切り替えられるモデルも多く、比較的新しいバイクは「ON・RES・PRI」の3段階で切り替えられるようになっており、RESの位置がリザーブになります。

液体ガスケットの異常

キャブレターやガソリンタンクを取り外して再装着した際、キャブレターの液体ガスケットがはみ出ていると、ガソリンをせき止めてガス欠症状になることがあります。

ガソリン残量が多い時はガソリンを押し出す力も強いのでガス欠症状が出にくいですが、ガソリンの残量が減ってくると押し出す圧力も下がるため、ガソリン症状になりやすいです。

ガソリンタンクやキャブレターを取り外して再装着をした場合は、キャブレターの液体ガスケットが正常な位置にあるかを確認しましょう。

ホースの取り回しによるもの

ガソリンタンクからキャブレターがガソリンを送るホースの取り回しによって、ガス欠症状が起きることがあります。

ガソリンタンクからのホースが上に向かって伸びていると、重力の関係でガソリンがキャブに届きにくくなり、ガス欠症状が起こりやすいです。

ホースは重力に逆らわないよう上から下に向かわせ、スムーズにガソリンが流れるようにしましょう。

燃料キャップの空気穴詰まり

燃料キャップを新しいものに交換した場合、空気穴が閉じていてうまくガソリンが送り込まれず、ガス欠症状になることがあります。

新品の燃料キャップに交換した際は、空気穴がちゃんと開通しているのかを確認し、装着しましょう。

燃料ポンプの故障

燃料ポンプの故障により、ガソリンをタンクからうまく送り込めずにガス欠症状となることがあります。

燃料ポンプの動作音がしているのにエンジンがかからない場合は、燃料ポンプの故障が疑われます。

故障しているかどうかの判断は難しく、故障していた際は交換修理が必要になるので、燃料ポンプの故障が疑われる場合はショップに依頼して点検や修理をしてもらいましょう。

【裏ワザ】ガス欠を起こしてしまった時の対処法

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ガス欠を起こしてしまった場合、走行中なら路側帯に寄せるなどして、まずは事故につながらないようにすることが大切です。

自分の身やバイクの安全が確保できたら、次に必要なのがガソリンの確保になります。

対処法1.近くのガソリンスタンドまでバイクを押して歩く

ガス欠を起こした場合、近くにガソリンスタンドがあり、バイクを押していける状況ならガソリンスタンドまでバイクを押して行きましょう。

スマホやナビがある場合は、付近のガソリンスタンドの検索ができるので、現在位置とガソリンスタンドの距離を算出して、押していけるかどうかの判断をします。

バイクの車重が軽い方が押しやすいですが、ハンドルの位置も押しやすさに影響するため、セパハンよりもアップハンドルの方がバイクを押しやすいです。

対処法2.近くのガソリンスタンドから携行缶を借りる

バイクをガソリンスタンドまで押していくのが困難な場合は、徒歩でガソリンスタンドまで行き、携行缶を借りる手もあります。

携行缶にガソリンを入れすぎると重さで歩くのが厳しくなるので、携行缶に入れるガソリンの量は、ガソリンスタンドまで走行できる量に少し余裕を持たせた程度にしましょう。

給油が終わったあと携行缶をガソリンスタンドまで返却に行きますが、携行缶をガソリンタンクの上に乗せたり、カウルにくくりつけたりすると傷の原因になるので、面倒でも再び徒歩で返却に行くのがおすすめです。

対処法3.最終手段はレッカーで引き上げ

ガス欠で近くにガソリンスタンドがない場合や、高速道路など自動車専用道路で徒歩での移動が難しい場合は、JAFなどのロードサービスに依頼し、ガソリンスタンドまで運搬してもらう手もあります。

JAFに限らず、任意保険にもロードサービスが付与されている場合も多いので、状況に応じてレッカー引き上げを依頼すると良いでしょう。

【裏ワザ】バイクを前後に振る

最後の手段はバイクを前後に振って、バイクに残るわずかなガソリンを燃焼室に送り込むことで、数百メートル~1Km程度走行できることがあります。

原付など車重の軽いバイクは車体を左右に傾けると、少しの距離が走行できるようになることがありますが、車体を倒してしまわないよう注意が必要です。

ホースがあればガソリンを分けてもらうこともできる

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ホースがあれば、サイフォンの原理を使ってガソリンを分けてもらうこともできます。

ガソリンを取り扱う場合は引火の危険性があるので、必ず火の気のない場所で静電気や火花が発生しないよう注意しながら作業を行いましょう。

サイフォンの原理を利用した給油

他のバイクからガソリンを分けてもらうのに必要なアイテムは、長め(1m程度)のホース(耐油が望ましい)とガソリンを受ける容器(空き缶など)です。

ガソリンが高い位置から低い位置に流れる性質を利用し、ガソリンを吸い出します。(サイフォンの原理)

ホースを使った給油手順

ホースを使って他のバイクからガソリンの供給を受ける手順は以下のようになります。

  1. 供給元のバイクのガソリンタンクにホースを入れる
  2. つまむなどしてホースの口を塞ぎながら、ホースを少し抜く(ガソリンがホースに上がってくる程度に)
  3. ホースの先より下に容器を置く
  4. ホースの口からつまんだ指を離すとガソリンが容器に流れる
  5. 適量になったらホースの口を容器より上に移動させてガソリンを止める
  6. 容器に溜まったガソリンをガソリンタンクに移す

ホースの中にガソリンを吸い上げるのに少々コツがいりますが、ホースにガソリンを吸い上げられたら、あとはガソリンを受ける容器をホースより低い位置に置き、ホースの口を接続してガソリンを流すだけです。

吸い上げに口を使って行う方もいますが、ガソリンが口の中に入る危険性があるので、おすすめできません。

バイクのガス欠に関するFAQ

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バイクのガス欠に関して「よくある質問」と「回答」についてまとめてあります。

バイクを走らせる以上、全てのライダーがガス欠になる可能性がありますので、ぜひこちらの項も参考にしてみてください。

バイクのガス欠はエンジンに悪い?

ガス欠は直接的なエンジンへのダメージはあまりありませんが、燃料ポンプにダメージが出る可能性があります。

燃料ポンプはモーターとポンプで構成され、モーターの回転力でガソリンを吐き出していますが、ガス欠になると燃料ポンプのモーターが熱を持ちやすくなるためです。

ガソリンはエンジンのエネルギー源となるだけでなく、燃料ポンプの冷却や潤滑の役割も果たしているため、ガス欠により燃料ポンプの冷却や潤滑といった機能が損なわれ、熱を持ちやすくなります。

また、シリンダー内に直接燃料を吹く直噴エンジンのノズルも、ガソリンによって冷却されているので、ガス欠でノズルが冷却されることなく高温にさらされることとなり、ノズル故障の原因となることも。

ガス欠になるとあと何キロ走れる?

ガス欠になり、ガソリンタンクがメインからリザーブに切り替えてから走行できる距離は、車種によっても上下しますが、一般的には50Kmとされています。

バイクの取り扱い説明書にリザーブになった場合のガソリン残量が記載されているので、自分のバイクの燃費とガソリン残量から、予め走行可能距離を算出しておけば、リザーブになった場合でも慌てなくて済むでしょう。

高速道路のSAにあるガソリンスタンドは、ガス欠に合わせて平均して約50Km以内の間隔に設置されていると言われますが、ガソリンスタンドのあるSAの間隔が100Km以上ある地域もあるため、注意が必要です。

ガス欠になる予兆はどんな感じ?

ガス欠になる予兆は、アクセルを開けてもエンジンが吹け上がらなくなったり、吹け上がりに元気がなくなったりします。

それまで普通に走行できていたのに、アクセルを開けても「ボボボ・・」と詰まったような感じになったらガス欠の症状の可能性があるので、ガソリンタンクのコックをリザーブに切り替えましょう。

車種や走り方にもよりますが、リザーブに切り替えた後50Km前後の走行が可能です。

ガス欠になると罰金が発生するの?

高速道路でのガス欠は道路交通法違反となり、違反加点2点、反則金7,000円を課される可能性があります。(道路交通法:第75条の十「自動車の運転者の遵守事項」)

道路交通法第75条の十は要約すると「高速道路を運転しようとするときは、予め燃料や冷却水、オイルの状態を点検し、走行不能を防止する措置を講じなければならない。」と規定された条文です。

高速道路でのガス欠は道路交通法の違反となりますし、さらに悪質だと判断された場合は、3年以下の罰金または、5年以下の懲役になることもあるため、高速道路でのガス欠は注意が必要です。

参照元:道路交通法第75条の十「自動車の運転者の遵守事項」

まとめ

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バイクのガス欠について、ガス欠になった場合の対処法やガス欠に似た症状について解説してきました。

ガス欠になったらまずは身の安全を確保するとともに、バイクを路側帯などに移動させて、追突などの事故にならないように策を講じる必要があります。

安全を確保したら、「ガソリンスタンドまでバイクを押していく」「ロードサービスを呼ぶ」など、ガス欠場所や状況に応じてガソリンを補給する手段を考えましょう。

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