オートバイのマフラー選び まとめ

オートバイのマフラー選び まとめ

バイク好きなら誰でも、その「音」にも拘るものではないでしょうか?
良い音で走りたいのなら、良いマフラーを使うべきです。
この記事ではマフラーの役割や良いマフラーとはどんなマフラーなのかなど、お話しさせていただきます。
もくじ
  • [マフラーの役割って?]
  • [マフラーの種類とその特徴(型・素材)]
  • [マフラーのオススメメーカー]
  • [オートバイ マフラーまとめ]

[マフラーの役割って?]

マフラーの大きな役割は、「消音」です。
高音・高圧である排ガスをそのまま大気に出すと、不快な爆音となってしまいます。

そこで、マフラーの内部の「サイレンサー」という消音機能のある構造を通すことで、その音を調整するのです。
サイレンサーのなかのグラスウールというガラス繊維で出来た吸音材が音波を吸収してくれます。なので、抜けの良いマフラーは大抵このグラスウールの交換も必要となってきます。また、マフラーの役割としては排ガスが出ていく際の勢いを利用して吸気の効率を良くしてくれるというのがあります。
排気・吸気の量が多くなる、効率があがると結果としてバイクのパワーアップにつながります。
しかし、単にパワーだけを見るのではなく、音の質や素材によってもその効果の内容は変わってきますので、次にマフラーの種類とその特徴をお話ししていきます。

[マフラーの種類とその特徴(型・素材)]

◎型
マフラーには大きく分けて「フルエキゾースト型」と「スリップオン型」の2つの種類があります。簡単に言えばマフラー全体を変えるか、サイレンサー部分のみを変えるか、といったイメージです。
それぞれの特徴について、まずお話しします。◯フルエキゾースト型

フルエキゾースト型(通称フルエキ)はスリップオン式と違いマフラー全体ですので、当然、スリップオン式よりも高価になります。
マフラー一式を変えることで、軽量化や見た目・体感の変化が大きくなり変えた!ということがより感じられるので、カスタム目的の人には特に定番&人気の型です。
ただし、マフラー一式を交換することによって燃調が崩れる場合があるので、ガソリンの方の調整が必要です。◯スリップオン式

スリップオン式最大の特徴はやはり、脱着が簡単(スリップオンという名前自体、脱着が楽ということからきています)で価格的にも気軽に交換することができる、という点です。
「軽量化や音・見た目を変えたい、けどマフラー全体を変えるのは大変そう……」
という人に向いています。
◎素材
次に、マフラーの素材の種類とその特徴です。
マフラーには主に、ステンレス・カーボン・チタン・スチール・アルミニウムの5つの素材が主流として使われています。(アルミニウムは数は少なめ)
どれも聞いたことがあるような、とても身近な素材ですね。
それぞれの特徴です。◯ステンレス
・サビに強い
・熱で焼けると味が出てくる(焼けたところは焼け取り剤で落とせる)
・比較的安価
・チタンやカーボンより重い
・金属音が表現されやすい

 

◯カーボン
・この中では最も軽量
・紫外線での劣化が早い
・カーボン繊維特有の模様がある
・転倒などの際、粘りがないため穴が開きやすい(割れやすい)
・強度(耐熱性・耐摩擦性)が強い
・加工に手間がかかるため高額
◯チタン
・熱・サビに強く軽量という、マフラー素材としては最も適した素材
・硬度の高さにより加工が難しいため高コスト
・焼け色の美しさは芸術レベル!
・甲高く乾いた音色

◯スチール(鉄)
・低音の響き
・加工しやすいのでデザインが豊富(補修もしやすい)
・この中では最も安価
・錆びやすい
・他の素材と比べて重たい
・ステンレスより強度が低い

◯アルミニウム
・丸く低く重たい音
・柔らかいので錆びても磨きやすい
・軽い
・焼けにくい、割れにくい

基本的に重さ・価格・音・焼け色・強度・劣化の早さが比較するポイントとなってきます。
例えばチタンは性能と見た目から憧れる人も多いですが、高額ゆえに手が届きにくくなっています。
スチール(鉄)は価格やデザイン性、なんといっても音が魅力ですが、強度や重さがネックとなります。
それぞれの長所と短所を比べて、自分に合った素材を選びましょう。

[マフラーのオススメメーカー]

良いマフラーとは、自分の好きな音と見た目を持っていて、且つコストパフォーマンスに優れ、性能の高いマフラーです。
人によって求めるマフラーや合うものは千差万別です。
そこで、今回はマフラーを取り扱っている人気のメーカーのなかも特にオススメの5社とその特徴をご紹介しますので、ぜひマフラー選びの参考にしてみてください。◯ヨシムラ
バイク好きなら誰もが知っているヨシムラですが、特にマフラーは自社製のものを総称して「サイクロン」と呼んでいて、高性能・高品質・各種レギュレーション対応をコンセプトにした拘りのマフラーが揃っています。
チタンのパイプに専門の職人が手曲げで一本一本焼き入れを施し世界にふたつとない美しい色を演出するファイヤースペックなどのサービスもあります。
日本を代表するマフラーメーカーです。
◯モリワキ

ヨシムラと肩を並べる(実際に歴史的にもヨシムラとモリワキには密接な関わりがあるそう)マフラーの名門ブランドが、モリワキです。
よく言われるのが、バイクがスズキならヨシムラ、ホンダならモリワキということです。
自分のバイクのメーカーに合わせて選ぶのも良いかもしれません。◯ビート
ビートのナサートといえば、マフラーのなかでも有名で人気のある商品です。
ビート製のものは音が大きめに設定されているのが特徴で、その澄んだ高い音色は大変人気があります。
取り扱っている商品の価格は高めですが、性能も良く、音とパワー両方の面で満足できるので価格に見合う、いや、それ以上の価値があります!◯SP忠男(スペシャルパーツ忠男)

 


創業者である鈴木忠男(通称忠さん)さんは全日本モトクロスチャンピオンライダーとして活躍していた超有名なライダーです。
目玉のマークが印象的なブランドですが、走ることを誰より愛する忠男さんが生み出してき拘り抜かれたマフラーは、走りをより気持ち良く楽しくしてくれます。
ホームページの商品紹介など見るだけでもワクワクしてくるので、気になった方はぜひそちらをチェックしてみてください。
幅広いラインナップで多くの人から愛されているので、きっと気に入るマフラーが見つかるはずです。

◯アクラポヴィッチ


ヨーロッパ最大級のマフラーメーカーとして、日本でも人気の高いメーカーです。
ハーレーやダビットソンを使っている方にはもちろんオススメですし、その他国産のバイクに対応するマフラーも取り揃えられています。
また、BMW製のオートバイなどには純正で採用されています。音は大きくても品があります。
ただし、海外のメーカーですので車検に通らない商品もあるので、注意と確認が必要です。

[オートバイのマフラーまとめ]

ここまで、バイクマフラーの特徴や選び方、メーカーなどについてお話しさせていただきました。

・マフラー全体を変えるのかサイレンサー部分だけ変えるのか
・焼け色や音、重さ、強度を比較してどの素材が自分に合うのか
・自分の好みや予算、バイクに合ったメーカーはどこなのか

が、マフラーを選ぶにあたって主に検討すべき点になります。
マフラーはバイクカスタムのなかでも基本となるパーツ。マフラー交換による走行中の体感や見た目の変化は、バイクの奥深い楽しさをたくさん教えてくれます。
ぜひ、自分にとって最高のマフラーを見つけてみてください。

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