自転車の「鬼ハンドル」「カマハン」のやり方を解説!鬼ハンチャリは北関東で流行してる?

自転車の「鬼ハンドル」「カマハン」のやり方を解説!鬼ハンチャリは北関東で流行してる?

自転車を「鬼ハンドル」や「カマハン」に改造したいと思っても、難しそうでどんな風にしたらいいのかわからないのが普通ですが、実は案外簡単に改造ができます。

そこで、どのように鬼ハンやカマハンを作るのか、また、実際に鬼ハンやカマハンは北関東で流行しているのかという検証から、鬼ハンに対するSNSでの評判まで調べてみました。

自転車の鬼ハンの作り方!意外とやり方は簡単で改チャリに

引用:https://www.pakutaso.com/20181040302post-18261.html

鬼ハンという言葉を知ったばかりの人は、何の略語か気になっているのではないでしょうか。

引用:https://livedoor.blogimg.jp/byby_bicycle007/imgs/9/b/9b13e845.jpg

鬼ハンとは、「鬼ハンドル」の略語で、自転車のハンドル部分が鬼の角のように上に上がった形になっていることから名づけられました。

引用:https://img-www5.hp-ez.com/img/kitenma/a_216104_0.jpg

よく一緒に用いられる単語に「カマハン」というのがありますが、こちらは「カマキリハンドル」の略語で、カマキリの足のように直角に曲がっていることから名づけられました。

鬼ハンも、カマハンも、ハンドルを改造した自転車でよく用いられる表現ですが、違いはハンドルが上を向いていれば鬼ハン、グリップの位置が高く、中央を向いていればカマハンです。

自転車を鬼ハンにするメリットはとにかく「カッコいい」こと!

通常の自転車は形がどれも一定で、面白みがなく個性に欠けます。そんな普通を嫌がった中高校生たちが有名オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソンのような形に憧れて、カスタマイズしたのが鬼ハンです。

そのメリットは何といっても「普通ではない」ハンドルの形で、暴走族やヤンキーの間では「かっこいい」とされて流行っていましたが、今ではヤンキーではなく普通の地方の高校生でも、周りがやっているとやる傾向にあります。

その他にも、鬼ハンは通常のハンドルよりもグリップ位置が上にくることから、座高が高く、サドルを下げなければハンドルを持ち辛かった人には位置がちょうどいい、というメリットがあります。

鬼ハンが流行ってるのは北関東だけじゃない!?

鬼ハンと言えば、2016年3月に、北関東で鬼ハンが流行っている、というツイートが話題になりました。

 

このツイートは1万件以上リツイートされ、「昔やっていた」「懐かしい」などの反響を呼びました。

「東京では鬼ハンの自転車は全く走っておらず、恥ずかしかった」という内容ですが、実際に北関東でどれくらい鬼ハンが流行っていたのか調べてみました。

 

 

 

このように、群馬や茨城、埼玉の目撃情報が多く、確かに北関東では噂通り、鬼ハンは中高校生の間で比較的ポピュラーなもののようです。

しかしSNSを調べてみると、「福岡県と熊本県の県境にいるんだけど…鬼ハンのチャリおった」や「秋田の高校生の鬼ハン率は異常」などという、北関東以外でも見かけたという目撃情報があり、他の地域でも改チャリして鬼ハンにすることは流行っているようです。

意外と簡単!自転車の鬼ハンとカマハンの作り方

通常の自転車からは考えられないような形をしていることから、鬼ハンを作ることは難しいとされていますが、実は案外簡単にできます。

道具も六角レンチだけでできる、簡単な鬼ハンの作り方を紹介いたします。

①ハンドルの付け根に六角レンチを入れるネジ部分があるので回します。
(六角レンチのミリ数は6ミリから10ミリ程度と自転車によって幅があるので注意しましょう)

②ハンドルがゆるんだら、好きな角度にします。

③角度が決まったら、再度ネジを締めます。スピードメーターやベルなどの装飾品は、ネジがあるのでそちらもゆるめて、手が届く範囲のところに持っていって締めます。
(ネジは固く締めないと、運転している途中で取れてしまう可能性もあるので、緩めたときより固めに締めてください)

このように3ステップでできますし、必要なものは六角レンチだけですので、費用もあまりかからずに作ることができます。

ただし、鬼ハンと似ているカマハンの作り方は、鬼ハンよりやや複雑です。

②までは鬼ハンと同じ作り方ですが、ハンドルの材質がアルミかスチールかにより、2通りの方法があります。

スチールの場合、ハンドルのネジをゆるめたら、そのままハンドルを取り出し、ハンドルの中に砂を詰め、外から熱して曲げます。

アルミの場合は、鉄パイプをハンドルに挟んで、力任せに曲げるのが主流です。

ただし、どちらも力や熱を加えることによって、ハンドルのパイプがもろくなり強度が落ち折れる原因となってしまいますので、加工する際には自転車業者など専門店に相談する方がいいでしょう。

ママチャリ・ロードバイクなども鬼ハンに改造?様々な鬼ハンチャリを紹介

鬼ハンと一言で言っても、すべてが同じものになるわけではありません。ハンドルの角度や高さ、ハンドルがどれだけ内側に曲がっているかという「絞り具合」を変えることで、様々な鬼ハンを作ることができます。

引用:https://pbs.twimg.com/media/DiJag1CVMAAFeLo.jpg

鬼ハンの改チャリはこのようなママチャリのハンドルを変えたものが一般的で、角度もまさに鬼の角のような斜め上向きで、鬼ハンの基準とも言える角度です。

引用:https://www.joynt-auto.com/data/joynt-auto/image/20170531_7b6e73.jpg

さらにハンドル部分に角度を付けた鬼ハンがこちらになります。

ほぼ180度に近く、通常の鬼ハンよりもブレーキが外側にあり、操作しづらくなっているので鬼ハンの角度としてはこれが限界でしょう。

引用:https://stat.ameba.jp/user_images/20121009/18/konann912/0a/ee/j/t02200165_0640048012228791130.jpg?caw=800

パイプ部分を伸ばしに伸ばすと、このような鬼ハンもできます。

こちらはグリップ部分を持つというよりも、電車のつり革のように「掴まる」という形になり、乗り心地はあまりよくなさそうです。

引用:https://stat.ameba.jp/user_images/20120822/12/baseba11kaito/77/40/j/o0480048012148999222.jpg?caw=800

こちらは、鬼ハンではなく、典型的なママチャリをカマハンに改造しているタイプです。
ハンドルをゆるく中央に寄せているセミ絞りではなく、思いっきりハンドルを中央に寄せている「鬼絞り」仕様のカマハンです。
通常の自転車よりもハンドルが近くになるので、座高が低い人にとっては持ちやすくなり、乗りやすくなる可能性があります。

また、ママチャリだけではなく、マウンテンバイクや電動自転車でもハンドルの構造は同じなので、鬼ハン・カマハンに改造できます。前傾姿勢にならずに済むので、街中をゆっくり走れますし、坂道も上りやすそうです。

鬼ハンに改造した自転車は違法になるの?

鬼ハンに改造した自転車は、公道を走っても法律上何も問題がないのでしょうか。
自転車に関する基準は、道路交通法施行規則の第二章の二に書かれており、当規則によると、自転車の車体、および構造は以下の基準を守らなければならないとされています。

・長さ190センチメートル、幅60センチメートルを超えないこと
・側車を付していないこと
・運転者席以外の乗車措置(幼児用座席を除く)を備えていないこと
・制動装置(ブレーキやハンドルなど)が走行中容易に操作できる位置にあること
・歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと

これらの条件を守っていれば、改造していても違反だとされる可能性は低いです。

つまり、鬼ハンやカマハンに改造するときは、ブレーキなどの制動装置が走行中容易に操作できる位置にあることを守りながら、歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部を作らないことが重要です。

ただし、違反しない改造であっても、事故を起こした際の修理費用が問題になります。
事故を起こした際、通常自転車保険などに入っている場合は修理費用が出ますが、改造部分に関しては「通常必要のないもの」とみなされ、修理費用が出ない可能性もあります。

また、逆に改造自転車で相手をケガさせるなどの事故を起こした場合は、賠償金額が高額になる可能性も考えられるため、万が一のことを考え、保険会社などに確認を取っておきましょう。

鬼ハン・カマハンの自転車はかっこいい?ださい?SNS上での評判を紹介

北関東や一部地域ではかっこいいとされている鬼ハン・カマハンですが、実際の評判はどうなのかをSNSで調べました。

 

 

 

 

鬼ハンというと改造自転車ということであまりいいイメージを持たれないようですが、自分なりに改造する自転車に対して、「かっこいい」と憧れを持っている人が、主に中高校生に多くいました。

また、中高校生より上の世代でも、昔鬼ハンや改造自転車を持っていたのか、肯定的な意見が多く見受けられましたが、中には否定的な意見もありました。

 

 

 

 

このように「ダサい」と否定的に捉えている人は、昔鬼ハンに改造していた、という年齢層の高い人が多いです。当時を振り返ってみると恥ずかしいと思うようですが、やはり自分が中高校生の時には改造をすることに対して抵抗がなく、女子でも一度は改造しているようです。

自転車の鬼ハンは一定数の人に今でも人気がある

いかがでしたでしょうか。「そういえば昔、自転車をオニハンにしていたな」「当時はカッコよく思えたな」など様々な意見があるかと思いますが、今でもなお、一定数の人には人気があるカスタムになっているようです。

年を重ねると共に、価値観が変わってくるものの、どの時代でも一種の王道カスタムとして存在しているため、鬼ハンのやり方が知りたい・完成形がどんな風になるのか知りたいといった際には、ぜひ参考にしてみてください。

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