暴走族に人気のバイク車種15選!旧車から、おなじみのバイクまで族車を紹介

暴走族に人気のバイク車種15選!旧車から、おなじみのバイクまで族車を紹介

暴走族・旧車會が乗っているバイク「族車」「族単」

出典元:https://bikeshop-zero.com/bike.php?bike_id=780

暴走族が乗っている「族車」や旧車會が乗るバイクは、主にネイキッドバイクをベースにカスタムが施され、三段シートやロケットカウル、ピヨピヨバイザーなど外観のカスタムの他に、直管マフラーなど外観や音の派手さが特徴のバイクです。
また、2021年現在週間少年マガジンで連載中の「東京卍リベンジャーズ」が鬼滅の刃などに並んで人気となった影響もあり、作中で登場するバブ(Honda CB250T)やゴキの愛称でも呼ばれるスズキ・GS400Eなどが再注目されています。
「東京卍リベンジャーズ」は26歳の主人公が、不良だった中学時代にタイムリープ(時間移動)し、暴走族の抗争に巻き込まれ、命を落としたかつての恋人を救うべく奔走して未来を変えていく物語で、数々の族車が登場する漫画です。
主人公や暴走族チームの総長が乗るCB250T、壱番隊の隊長・副隊長が乗るGS400Eはすでに販売終了からかなりの年数が経っていることもあり、現在では旧車としてかなりの高額で市場取引がされています。
暴走族や旧車會で好まれるバイクはCB250TやGS400Eなどの他に、どのような車種が使われているのでしょうか。
族車や旧車會でよく乗られている車種を15種類ご紹介していきます。

族車のベースになる人気バイク車種15選

暴走族の族車や旧車會で人気の車種を、国産4メーカーの中から全部で15種類ご紹介していきます。
ご紹介する車種の中には、話題となっている漫画「東京卍リベンジャーズ」でも登場するものも多く、作中で登場するバイクはどんなキャラが乗っているのかも合わせてご紹介です。
また、中には1970年代に販売開始された車種もあり、それら車種の多くは旧車の部類となっていますが、年々タマ数も少なくなっている影響もあり、中古車での販売価格が100万を軽く超えるモデルもあります。
車種によっては、市場で買えるタイミングを逃すと次はいつ市場に出てくるのか分からないので、求めているなら前向きに購入検討したほうがよさそうです。

1.400cc カワサキ ゼファー400

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/4/80_1

「東京卍會」の副総長でドラケンと呼ばれている龍宮寺 堅(りゅうぐうじ けん)が乗っているのが、カワサキ・ゼファー400のカスタムマシンです。
ゼファー400はレーサーレプリカブームの真っ只中である1989年4月に登場し、レーサーレプリカのブームに乗っからない層を中心に莫大な人気を集め、ネイキッドブームの立役者として後に知られるようになりました。

400ccクラスの馬力規制では上限が59psに対し、ゼファー400は46psとかなり控えめのスペックですが、手を施すことで化けるエンジンとして、カスタムのベース車両としても人気があり、数多くのカスタムパーツも販売されています。

● エンジン型式:空冷直列4気筒
● エンジン出力:46ps
● 車重:202kg
● 中古車販売価格:50万~300万前後

2.400cc ホンダ CBX400F

出典元:https://www.autoby.jp/_ct/17363060

1981年11月に登場したホンダ CBX400Fは、当時の新設計4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載した先進のスポーツモデルとして世に送り出されました。
混合気の圧縮率を高め高出力を生み出すエンジンに、ショックにかかる負荷に応じて減衰力が変動する「プログレッシブ・リンケージ・サスペンション」、世界初のインボードディスクブレーキなどが搭載されるなど、ホンダの技術が惜しみなく投入されています。
族車や旧車會を中心に今でも根強い人気を誇るモデルで、「東京卍會」の前参番隊隊長で通称パーちんと呼ばれている林田 春樹(はやしだ はるき)の愛車もCBX400Fです。
2021年9月現在、人気の高さなどからショップでの中古車販売価格も200万を超え、中には700万ほどの値が付いているものもある「超プレミアム」なバイクとなっています。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:48ps
● 車重:189kg
● 中古車販売価格:240万~720万前後

3.400cc ヤマハ XJ400

出典元:https://bikeman.jp/bikemodel/16827

ヤマハ XJ400はペケジェーの愛称でも知られており、1980年6月に販売開始されたコンパクトな空冷直列4気筒エンジン搭載のバイクです。
XJ400は、人気爆発のカワサキ・Z400FXに対抗する形でヤマハ初のDOHC4気筒モデルとして市場投入され、750ccにも匹敵するような堂々たる体格をした400ccとなっています。
エンジンは軽量でスリム、コンパクトをコンセプトにセルモーターやジェネレーターの位置を工夫することで、ワンランク下のエンジンサイズを実現したモデルです。

● エンジン型式:空冷直列4気筒
● エンジン出力:45ps
● 車重:193kg
● 中古車販売価格:180万~300万前後

4.250cc ホンダ CB250T(バブ)

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/166_2

「東京卍リベンジャーズ」で主人公の花垣 武道(はながき タケミチ)と、暴走族チーム「東京卍會」の総長である無敵のマイキーこと佐野 万次郎が乗っているのがバブの愛称で知られるCB250Tです。
バブは先に販売されていたCB400T(ホーク2)の250ccモデルとして、1977年に販売が開始されました。
高出力を生む超ショートストローク型の空冷並列2気筒エンジンを搭載し、排気音が「バブー」と聞こえることからバブの愛称で知られています。
販売から1年ほどでホイールやガソリンタンク形状、リアサスを変更した2代目モデルとなり、その後も細かな仕様変更を受けながらヨーロピアンなスタイルのCB250N、トリプルディスクブレーキを搭載したスーパーホークなど、派生モデルも生み出すに至りました。

● エンジン型式:空冷並列2気筒
● エンジン出力:26ps
● 車重:180ps
● 中古車販売価格:65万~130万前後

5.400cc カワサキ Z400FX

出典元:https://bikeman.jp/bikemodel/16265

カワサキ Z400FXは1979年に販売開始され、クラス初のDOHC並列4気筒を搭載したモデルです。
兄貴分のZ1、Z2にも匹敵するような堂々たる体格で、1976年に販売終了となったCB400フォアの穴を埋める中型クラスのモデルとして、爆発的な売れ行きを記録しました。
東京リベンジャーズでは、東京卍會で前の参番隊副隊長、後に現参番隊隊長代理となり、ぺーやんと呼ばれている林 良平(はやし りょうへい)が駆るバイクがもZ400FXです。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:43ps
● 車重:189kg
● 中古車販売価格:350万~550万前後

6.400cc ホンダ CBR400F

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/5_17/

CBR400Fは1983年12月に登場し、回転数に応じてバルブが休止する「REV」を搭載したスポーティモデルです。
REVは高回転域で4本あるバルブ全部が動き、中速・低速域では2本のバルブが休止し、回転域に合わせて的確なパワーを生み出す機構になっており、低速から高回転までスムーズな加速を実現しています。
東京卍リベンジャーズで元「黒龍」の八代目総長であり、「天竺」初代総長でもあった黒川 イザナ(くろかわ イザナ)が乗っているのもCBR400Fです。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:58ps
● 車重:191kg
● 中古車販売価格:180万~420万前後

7.250cc スズキ GS250E(ザリ)

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/3/89_4/

スズキ・GS250Eは「ゴキ」や「ザリ」の愛称でも呼ばれている250ccクラスのバイクで、軽量で高出力なエンジンを搭載しながらも、価格が抑えられたコストパフォーマンスの優れるモデルでした。
GS250Eは、ガソリンタンクを上から見るとまるでゴキブリのようにも見えることから「ゴキ」の愛称で呼ばれていますが、モデルによってはザリガニのように見える「ザリ」もあります。
東京卍會の元一番隊隊長、場地 圭介(ばじ けいすけ)や、副隊長の松野 千冬(まつの ちふゆ)が乗っているのがスズキ GS250E(ゴキ)です。

● エンジン型式:空冷並列2気筒
● エンジン出力:29ps
● 車重:175kg
● 中古車販売価格:80万~95万前後

8.400cc ヤマハ XJR400

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/2/82_1/

ヤマハ・XJR400は1993年3月に販売開始されたネイキッドで、数々の派生モデルを生みながら2007年までの14年間販売が続けられたロングセールモデルです。
エンジンには空冷並列4気筒が搭載され、もともとスポーティな乗り味のネイキッドでしたが、翌年にオーリンズ製のリアショックが搭載されたXJR400Sが追加。
1995年には足回りを中心に見直しされ、スポーツ性能が増した上位モデルのXJR400Rが登場しました。
最終モデルとなった1996年モデルでは、シートに衝撃吸収性の良い「ワイラックス」が使われ、優れた足回りの衝撃吸収製を補助する形で、より乗り心地が良く扱いやすい熟成モデルです。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:53ps
● 車重:178kg
● 中古車販売価格:45万~350万前後

9.400cc カワサキ Z400GP

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/4/73_39/

カワサキ・Z400GPは、Z400FXの流れを汲む形で1982年に発売されたネイキッドタイプのスポーツバイクです。
高圧縮化されることで48psを出力する空冷4気筒DOHCエンジンや、6速ミッションを搭載し、ユニ・トラックサスペンション、イコライザーチューブが備わったフロントフォークなどカワサキの技術が惜しみなく投入されていました。
フロントにはダブルディスクブレーキが装備され、レースではライバルよりも頭ひとつ抜ける活躍を果たしたモデルでもあります。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:48ps
● 車重:200kg
● 中古車販売価格:120万~250万前後

10.380cc スズキ GT380

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/3/31_6/

スズキ・GT380は、ロードスポーツモデルとして1972年に販売開始されました。
販売当時は350ccが主流でしたが、同じスズキのCT250の2気筒エンジンをベースに1気筒増やすことで、3気筒の380ccという排気量になっています。
空冷の冷却効果を高めるため、シリンダーヘッド付近の空気の流速を増す「ラムエアシステム」が搭載されるなど、当時のスズキ先進技術が投入されたモデルです。

● エンジン型式:空冷並列3気筒
● エンジン出力:38ps
● 車重:183kg
● 中古車販売価格:150万~450万前後

11.400cc スズキ GSX400F

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/3/29_2/

1984年4月にデビューしたスズキ・GSX400Fは、カワサキが1979年に発売して爆発的な人気を集めていたZ400FXに追従する形で販売されました。
GSX400Fは、スズキ初の4スト4気筒エンジンを搭載する中型クラスのスポーツモデルで、4バルブを搭載した4気筒モデルとして、ライバルよりも抜きん出た技術を証明したモデルでもあります。
東京卍會の弐番隊隊長である三ツ谷 隆(みつや たかし)が乗っているのがGSX400Fです。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:45ps
● 車重:195kg
● 中古車販売価格:150万前後

12.400cc カワサキ KH400

出典元:https://bikeman.jp/bikemodel/16254

無敵のマイキーやドラケンこと龍宮寺 堅などと共に、東京卍會創設者の一人っである「羽宮 一虎(はねみや かずとら)」が乗っているのがケッチの愛称で知られるカワサキ・KH400です。
KH400は1975年12月に販売開始され、それ以前に販売されていた400SS MACH IIが名称変更となって登場したモデルでもあります。
細かなモデルチェンジを繰り返しながら1979年モデルが最終モデルとなり、1982年まで約3年販売されていました。
KH400では最高出力が抑えられたことで、以前のモデルのような過激さは失われ扱いやすい仕様になったもののじゃじゃ馬の性格は残っており、やや乗り手を選ぶバイクです。

● エンジン型式:空冷2スト並列3気筒
● エンジン出力:38ps
● 車重:162kg
● 中古車販売価格:ASK

13.750cc カワサキ 750RS(Z2)

出典元:https://funq.jp/riders-club/article/529699/

カワサキ・750RSは、Z2(ゼッツー)の愛称で知られる「バイクの中のバイク」とも言われる伝説的なモデルで、1973年から1975年まで販売されました。
1972年に米国で900ccのZ1が販売されてヒットしていましたが、日本国内でも販売をするには当時の排気量規制(750cc)に引っかかって販売できないため、ボアとストロークを見直して750cc(746cc)とした日本国内販売向けなのが750RS(Z2/ゼッツー)です。
Z750RSと表記されることもありますが、Zのつかない「750RS」が正式名称となっています。

● エンジン型式:空冷並列4気筒
● エンジン出力:69ps
● 車重:255kg
● 中古車販売価格:350万~1,000万前後

14.400cc スズキ インパルス400

出典元:https://www.bikebros.co.jp/catalog/3/82_1/

スズキ・インパルス400は、1994年2月に販売開始されたシンプルなデザインを追求した正統派なネイキッドモデルです。
最高出力53psを発生する水冷直列4気筒エンジンを搭載し、販売開始から4ヶ月後の1994年6月にはビキニカウルを装備した「タイプS」がラインアップ入りしました。
1999年にマイナーチェンジが行われ、フロントブレーキにブレンボ製の4ポットキャリパーが搭載、より高いストッピング性能を持つスポーツモデルとなりましたが、すぐにスズキのラインアップから姿を消すことに。
2004年に復活を果たすものの、2008年には完全に生産終了となりましたが、最終モデルでは同じインパルスの名が冠された「GSX400FSインパルス」をモチーフとした限定カラーのスペシャルエディションが販売されました。

● エンジン型式:水冷直列4気筒
● エンジン出力:53ps
● 車重:197kg
● 中古車販売価格:60万~140万前後

15.250cc ヤマハ RZ250

出典元:https://www.autoby.jp/_ct/17464844

東京卍會の肆(四)番隊隊長・河田 ナホヤ(かわた なほや)が乗っているのが2スト250ccのヤマハ・RZ250です。
RZ250は1980年に販売開始されましたが、販売当時の時代背景はオイルショックの後で、地球環境に配慮する排ガス規制が欧米から始まっていたため、ヤマハは最後の2ストモデルとなるとして世に送り出しました。
レースの世界で得た技術を結集し、軽量な車体にシャープで回頭製の良い優れたハンドリングを持つバイクとして大人気を博したことで、消えかかっていた2ストの灯を大きなものにする形となった、2ストの命運を決めたと言っても過言ではないモデルです。

● エンジン型式:水冷2スト並列2気筒
● エンジン出力:35ps
● 車重:139kg
● 中古車販売価格:130万~350万前後

みんなの族車カスタムバイクを参考に、自分仕様のバイクを作り上げよう

こちらではカスタマイズされたバイクをご紹介しています。
族車と呼ばれるバイクに興味のある方や、これから自分の愛車をカスタムしたいと思っている方はぜひご参考にどうぞ。

1.400cc ヤマハ XJR400


日章旗カラーでド派手な印象のXJR400で、排気管の黄色が特徴的ですね。

2.250cc ホンダ CB250T


シートが特徴的なバブ(CB250T)で、ゴールドやレッドのカラーリングが旧車っぽさをうまく残しつつアクセントを付けています。

3.400cc スズキ GS400E


ロケットカウルや三段シート、その他細部まで赤に統一されたGS400Eです。

4.400cc カワサキ ゼファー400


黄色がとてもインパクトのあるゼファー400で、タンクやサイドカウルのファイアーパターンが硬派な印象を与えますね。

5.400cc ホンダ CBX400F

 

三段シート、風防、絞りハンドルと様々なカスタムがバランスよくまとまっていて、街中で見かけるとつい話しかけてしまいたくなるようなカスタムです。

6.400cc スズキ GSX400F


スズキらしいトリコロールカラーのGSX400Fで、カラーリングの効果か綺麗な車体の効果か旧車っぽさが感じられません。

7.400cc スズキ インパルス400


ホワイトとブルーでうまくまとまったインパルス400で、ゴールドのホイールが良いインパクトを与えてくれます。

8.750cc カワサキ Z2

出典元:https://ameblo.jp/mistyfamily/entry-11945994222.html

個性的なカラーリングで、ロケットカウルからテールカウルまで見事な一体感があり、かっこよくもどこか優しい雰囲気ですね。

まとめ

出典元:https://tantora.jp/nologin/tantora-champ/article/sample0206

族車や旧車會のカスタムのベースとして人気のある車種を15種類ご紹介してきました。
すでに旧車となっている車種も多く、カワサキのZ2(750RS)など中には百万を軽く超える値段で取引されているものもあり、なかなか手軽に手が出しにくくなっている面もあります。
また、人気マンガ「東京卍リベンジャーズ」でも今回ご紹介したようなバイクが数々登場しているので、特に旧車や族車が好きな方はそちらも楽しめるでしょう。

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