バイクの廃車費用はいくらかかる?排気量別の手続き方法や料金相場を徹底解説

バイクの廃車費用はいくらかかる?排気量別の手続き方法や料金相場を徹底解説

バイクの廃車には2通りある

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8a-1283299/

バイクに乗らなくなった場合、または、他人に譲渡する際に必要なのが廃車手続きですが、手続き後のバイクの取り扱いに応じて、2通りの方法があります。

他人に譲渡するときや、長期間乗らずに保管する場合の「一時抹消登録」、もうそのバイクに乗ることがなく、スクラップ処分や部品取り車として扱う場合は「永久抹消登録」の2通りです。

一時抹消登録

一時抹消登録手続きは、バイクを売る場合や家族や友人などにバイクを譲渡する場合、しばらくバイクに乗らないで保管する場合に行う廃車手続きです。

自分や譲渡先の人が今後バイクに乗る場合に取る手続きで、名義変更は一時抹消登録を行っておかないと手続きができないため、名義変更の前に必ず行っておく必要があります。

ちなみに廃車手続きは、ナンバープレートを返還し、自動車税の納付義務を免れるための手続きで、手続きを行わないと自動車税の納付書が毎年届くことになるため、バイクを手放す際や一時的に乗らない場合は忘れずに手続きをしましょう。

永久抹消登録

永久抹消登録は、もうバイクに乗ることがない場合に行う手続きで、事故や経年で故障が多くなりスクラップする場合や、部品取り車として扱う場合に必要な手続きです。

永久抹消登録をした後、解体やスクラップ証明書を陸運支局に提出しなければならず、ナンバープレートの発付を行ってもらえなくなるので、再登録ができなくなります。

一度永久抹消登録をしてしまうと公道の走行が不可能となるため、今後少しでも乗る可能性がある場合は一時抹消登録をし、保管をしながらその後の様子を見るのが良いでしょう。

バイクの処分・廃車手続きの流れ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8f-925806/

バイクを売買や譲渡で手放す際や、スクラップなど処分手続きを行う際は、以下の流れで廃車手続きを行っていきます。

1. 手続きの準備
2. 役所・陸運窓口で必要書類に記入
3. 必要書類を揃え窓口で申請
4. 廃車証明書を受け取り手続き終了

廃車手続きは、バイクの排気量によって手続き場所や費用が異なり、原付(排気量125cc以下)は区市町村役場、250cc~の中型・大型バイクは陸運支局で行います。

1.手続きの準備

廃車手続きに必要な書類などを揃え、ナンバープレートを外して、一緒に持参して手続きを行います。

ナンバープレートは、10mmのメガネレンチかスパナ(100円均一の物でOK)、No.3のプラスドライバー(差し込み側が大きなもの)で取り外せますが、ネジが錆びて固着している場合は無理に外そうとせず、錆取り剤などを使って様子を見ながら外しましょう。

また、バイクを譲渡する場合、自賠責も継続したまま引き渡す場合は、ナンバーに貼付されている自賠責シールも再利用しますので、剥がして保管しておきます。

2.役所・陸運窓口で必要書類に記入

バイクの廃車手続きは、125cc以下の場合はお住まいの市区町村役所、125cc以上は管轄の陸運支局と、排気量によって手続き場所が異なります。

手続き時間は役所の場合は、平日(月~金曜)の午前8:30~午後5:00まで、陸運の場合はおおむね平日の午前9:00~午後4:00となっていますが、場所により時間が異なるので手続き前に確認をしておきましょう。

原付の場合は、役所に備えられている廃車申告書に記入、125cc以上は陸運の窓口で軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(一時抹消登録の場合)または、軽自動車届出済証返納届出書(永久抹消登録の場合)に記入します。(webでもダウンロード可能)

3.必要書類を揃え窓口で申請

必要書類やナンバープレートを窓口で渡し、廃車手続きを行います。

手続費用は原付のみ無料、125cc~250cc以下の場合は330円~530円(書類代と廃車証明書発行手数料)、250cc以上は500円程度の費用が必要です。

標識交付証明書(原付)や軽自動車届出済証(125cc以上250cc以下)、車検証はバイクを登録した際に発行された書類で、万が一紛失している場合は役所で再発行してもらえます。

4.廃車証明書を受け取り手続き終了

廃車手続きが終わったら、廃車証明書が発行されますが、廃車証明書はバイクの再登録や処分証明を陸運に提出する際に必要となるので、紛失しないように保管しておきましょう。

売買や譲渡などで他人にバイクを渡すときには名義変更が必要で、名義変更の手続きに廃車証明書が必要となるため、渡した相手が名義変更手続きを行ってくれる場合は、バイクと共に渡します。

【排気量別】バイクの廃車の費用はいくらかかる?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/86-407186/

この項では、バイクを廃車にする場合の手続き費用がいくらになるのかを、排気量別に解説しています。

原付バイク(125cc以下)の廃車手続きと費用

廃車に必要な書類などは以下です。

• 標識交付証明書(車検証のようなもの)
• ナンバープレート
• 身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
• 印鑑(シャチハタ不可、認印OK)
• 廃車申告書

廃車申告書は手続きを行う市区町村役場の窓口に置いてあるほか、お住まいの市区町村役場のwebサイトからもダウンロードができます。

必要書類などをもれなく揃え、住まいの市町村役所の窓口で廃車手続きの申請を行い、無事手続きが終われば廃車証明書が発行されますので、受け取って手続き完了です。

軽二輪車(126~250cc)の廃車手続きと費用

軽二輪車(126~250cc)の廃車に必要な書類などは以下です。

• 軽自動車届出済証
• ナンバープレート
• 身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
• 印鑑(シャチハタ不可、認印OK)
• 軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(一時抹消登録の場合)
• 軽自動車届出済証返納届出書(永久抹消登録の場合)
• 手続費用:330円~530円(排気量による)

役所で廃車手続きを行う場合は、窓口にある廃車申告書に必要事項を記入、陸運の窓口にある、軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(一時抹消登録の場合)か、軽自動車届出済証返納届出書(永久抹消登録の場合)に記入します。

軽自動車届出済証返納証明書交付申請書と、軽自動車届出済証返納届出書は陸運の窓口にあるほか、国土交通省のwebサイトからもダウンロードできます。

軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(OCRシート 軽二輪第5号様式)
https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/am/touroku/ocr/to-ocr-keinirin05.pdf

軽自動車届出済証返納届出書
https://www.mlit.go.jp/common/001381493.pdf

必要書類などをもれなく窓口に提出し、廃車手続きが終わると廃車証明書(発行手数料300円~500円程度)を受け取り、廃車手続き完了です。

中型~大型バイク(250cc以上)の廃車手続きと費用

中型・大型バイク(250cc以上)の廃車に必要な書類などは以下です。

• 自動車検査証(車検証)
• ナンバープレート
• 身分証明書(運転免許証、パスポートなど
• 印鑑(シャチハタ不可、認印OK)
• 抹消登録申請書
• 手続費用:500円前後

中型・大型バイク(250cc以上)の廃車手続きは、管轄の陸運支局で行います。
抹消登録申請書は陸運支局の窓口に備えられているほか、国交省のwebサイトからもダウンロード可能です。

必要書類一式を揃えて陸運支局の窓口に提出し、問題がなければ廃車証明書(発行手数料500程度、場所により変動)が発行されます。

バイクは無料で処分できる?5つの処分方法と費用

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/a4-6241835/

バイクの廃車手続きには、原付(125cc以下)は無料、125cc以上は500円前後の手数料が発生しますが、無料で処分してくれる所があります。

また、廃車手続きは平日しか行えない上、手続きに向かう時間や労力も必要になってきますので、時間がない方や労力を使いたくない方はぜひ参考にしてみてください。

指定引取場所

指定取引所とは、バイクや乗用車のリサイクルを推進する「自動車リサイクル促進センター」が指定する、バイクや乗用車を無料で引き取ってくれる事業者のことです。

リサイクル活動の中で、国内のバイクメーカー4社と、BMWやDUCATIなどの輸入事業者が協力して二輪車リサイクルシステムを立ち上げ、参加企業のバイクが引き取りの対象となっています。

二輪車リサイクルシステム参加事業者
• HONDA
• YAMAHA
• SUZUKI
• KAWASAKI
• bimota
• BMW
• DUCATI
• ハーレー・ダビッドソン

引き取りには条件があり、フレームやエンジン、ガソリンタンク、ハンドル、前輪・後輪が一体となっている必要があります。(パーツのみの持ち込みは不可)

指定取引所は全国47都道府県にあり、引き取り対象車両かどうかは持ち込もうと思っている事業者に電話で確認できますし、参加事業者の販売する電動バイクなら、引き取りの対象です。

全国指定取引所検索
https://www.jarc.or.jp/motorcycle/reception/

廃棄二輪車取扱店

廃棄二輪車取扱店は、国内のバイクメーカー4社と輸入事業者が主導で運営される「二輪車リサイクルシステム」のリサイクル指定先で、廃棄処分となるバイクの持ち込みを受け付けている事業者のことです。

日本全国に廃棄二輪車取扱店があり、二輪車リサイクルシステムの参加事業者が日本国内で販売した車両であれば、リサイクルマークの有無を問わず、無料で引き取ってくれます。

なお、廃棄時における廃車手続き(永久登録抹消手続き)は、廃棄二輪車取扱店でも行ってもらえますが、実費・手数料が必要です。

全国廃棄二輪車取扱店 検索

top

 

バイク処分専門業者

バイク処分専門業者とは、事故車や不動車などバイクの走行が難しくなり、処分を考えている車両を無料で回収や買い取りを行ってくれる業者のことです。

事業者によっては、廃車にかかる手続きも無料で行ってくれるほか、車両の状態や人気の有無などによっては買い取りとして、値段をつけてくれる場合もあります。

バイク処分専門業者は主に、中古バイクの輸出を行う事業者やリサイクル事業者、解体業者などが行っており、webサイトや口コミなどを元に処分先を検討すると良いでしょう。

不用品回収業者

不用品回収業者は、バイクに限らず家電や家具、生活用品など様々なモノの回収を行っている事業者のことです。

全国に多くの不用品回収業者があり、webサイトや電話、メールなどにより無料見積もり依頼が出せます。

バイク買取専門業者

バイク買取専門業者は、バイク王やバイクワンなどのバイクの買い取りを行っている事業者のことで、全国対応の出張見積もりや回収を無料で行っています。

ほとんどの事業者で不動車や事故車の無料引き取りを行っており、車両の状態によっては値段がつくこともありますし、廃車の手続きも無料代行してくれる所も多いです。

バイクの廃車費用に関するFAQ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/93-1839003/

この項では、バイクの廃車費用に関するよくある質問とその回答をまとめてありますので、バイクの廃車を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

廃車手続きをしないとどうなる?

廃車手続きを行わないと、自動車税が免税とならず、毎年納付書が届くことになります。
自動車税の納付を怠ると延滞金も発生するので、バイクに乗らない期間が長い場合や、譲渡をする場合は早めに手続きを行うようにしましょう。

廃車手続きに必要なものは?

廃車手続きに必要なものは

• (原付の場合)標識交付証明書
• (125cc以上250cc以下の場合)軽自動車届出済証
• (250cc以上の場合)自動車検査証
• ナンバープレート
• 身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
• 印鑑(シャチハタ不可、認印OK)
• 手続費用:330円~530円(排気量による、原付は無料)

上記に加え、12cc以上250cc以下の場合は、陸運支局に備えられている「軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(一時抹消登録の場合)」または、軽自動車届出済証返納届出書(永久抹消登録の場合)が必要です。

250ccを超える排気量のバイクは、同じく陸運支局に備えられている「抹消登録申請書」が必要となり、これらを漏れなく揃えて窓口に提出します。

放置バイクの廃車手続きは?

放置バイクの廃車手続きは、原付なら市区町村役所、125cc以上の場合は陸運支局で行い、手続きが終わると廃車証明書が発行されます。

バイクを処分するなら、回収業者や買取専門店などに回収を依頼しますが、廃車手続きなども無料で行ってくれる所も多いです。

長期間の放置は危険が隠れている場合がありますので、できればバイクを専門で扱う回収業者や買取専門店で回収・処分依頼をすると良いでしょう。

廃車にするなら何月まで?

廃車を行うなら、3月末までに行っておきましょう。

理由は、毎年4月1日の時点でのバイクの所有者、または使用者に自動車税が課税される仕組みなので、廃車手続きを行わないまま4月に入ると、自動車税の納付通知が届いてしまうからです。

ナンバープレート返納しないとどうなるの?

ナンバープレートは市区町村や陸運から借りている状態なので、廃車の際に返却する義務が生じます。

ただし、車検や自賠責保険が切れるなど、しばらく乗らない状態であればナンバーの返却義務は発生しませんが、廃車手続きを行っていないと毎年自動車税の納付が必要です。

ナンバープレート返納は代理人でもいいの?

ナンバープレートの返納は代理人であっても大丈夫です。

手続きには代理人の身分証明書が必要で、廃車手続きを経てナンバープレートを返納する場合は、委任状が必要になることもあります。

まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/a4-407175/

長期間バイクに乗らない場合や、他人に譲渡する際、事故などでスクラップ処分する場合には廃車手続きが必要です。

廃車手続きには「一時抹消登録」「永久抹消登録」の2通りがあり、永久抹消登録を行ってしまうと、手続き以降はバイクの再登録ができなくなります。
バイクを処分する際の方法や、廃車に関するFAQもまとめてありますので、バイクの廃車を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

ブログに戻る

最近見た商品