バイク用のETCは自分で取り付け可能?取り付け費用や時間の目安を解説!

バイク用のETCは自分で取り付け可能だが認定店での取り付けがおすすめ
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有料道路の精算がキャッシュレスになる便利なETCですが、最近は取り付けるバイクも増えてきました。
配線などの知識や工具があれば、ETCは自分で取り付けができそうですが、バイクの場合は注意点があります。
自分でETCを取り付ける場合の注意点
バイクのETCの取り付けは、ETCの取り付け登録店で行なった方が無難です。
ETCを自分で取り付けたものの、ゲートが開かず衝突したり、後続車に追突されたりして大怪我や死亡事故に発展する危険性が考えられます。
また、バイクは雨風にさらされるので配線や結合部が不具合を起こしやすく、接触不良などからETC搭載器のエラーを引き起こす可能性も。
それらトラブルや身の危険から遠ざけるためにも、ETCの取り付は自分で行うのではなく、信頼のおける登録店で取り付けを行ってもらう方が安心で安全です。
トラブル防止にクルマ用のETCは使わない
クルマ用のTECの方が種類も価格帯も豊富なため、より安価なクルマ用ETCを取り付けようと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、おすすめしません。
理由は、常に室内に設置するクルマ用のETCに対し、バイクの場合は雨風にさらされ続けるので、ETCに求められる機能が異なるためです。
バイク用ETCはクルマ用に求められない防水性や防塵性のほか、配線や接合部などにも雨風の影響を受けにくい工夫が施されているので、ETCはバイク専用品を選びましょう。
バイク用ETCのタイプは2種類
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バイク用ETCには、主に「アンテナ別型」と「アンテナ一体型」の2種類があります。
ETCは主に搭載器本体とインジケーター、アンテナで構成されていますが、それらが別々で独立しているのがアンテナ別型、全てが1つとなっているのがアンテナ一体型です。
自分に最適なETCはどちらのタイプなのかが分かるよう、それぞれの違いや特徴を見ていきましょう。
アンテナ別型
アンテナ別型は、ETCの搭載器(本体)とインジケーターやアンテナが別々になっているタイプのETCで、設置場所の自由度の高さが特徴です。
カードを差し込む本体をシート下などの目立たない場所に配置し、アンテナとインジケーターは反応する範囲でハンドル周りなど、好きな位置に配置できます。
設置場所の自由性が高く、本体を隠すこともできるので、スマートなETC取り付けができますが、アンテナ一体型に比べ価格が高めです。
アンテナ一体型
アンテナ一体型は、本体とアンテナやインジケーターが一体化したETCで、配線が必要最低限になるため、取り付け工賃が安く上がるのが特徴です。
情報の送受信の関係で、本体は基本的にハンドル周りに設置しますが、周囲からETCの取付けが確認しやすいため、盗難に配慮する必要があります。
設置場所も限られるため、どこに配置するかという自由度は高くありませんが、一体型に比べ安価です。
バイク用ETCは認定店でのセットアップが必要
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バイクにETCを取り付ける場合、搭載器(本体)を取付けた後にセットアップが必要です。
セットアップはETCの認定店で行ってくれ、譲り受けたバイクにETC本体が付いている場合や、中古のETC本体をバイクに取付けた際にも、再セットアップが必要になります。
ETCのセットアップとは?
ETCのセットアップとは、ETCを使えるようにするための設定のことです。
有料道路でETCを利用した際、誤った料金が請求されたりしないよう、正しく動作させるためにETC搭載器に車輌情報の登録などを行います。
ETC搭載器をバイクに取付けただけではETCを利用できず、必ずセットアップが必要です。
バイク用ETCの取り付けにかかる費用や時間はどのくらい?
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バイクにETCを取り付ける際、取付け費用や時間はどの程度必要なのでしょうか。
これからETCの取付けを考えている方に向け、ETCにかかる費用や取付け作業、セットアップに必要な時間の目安をご紹介します。
ETCの取り付けやセットアップを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ETC車載器の価格
ETCをバイクに取り付けるにあたり、まず必要になるのがETCの搭載器です。
搭載器は大きく分けて、アンテナ別型とアンテナ一体型とがあり、それぞれの価格相場は次のようになっています。
• アンテナ別型:8,000円~30,000円前後(税込)
• アンテナ一体型:6,000円~20,000円前後(税込)
(2023年1月現在)
取付けの自由性が高いアンテナ別型のほうが、価格は高くなっている傾向にあります。
ETC取り付けにかかる費用の相場
ETC取付けをETCのセットアップができる登録店で依頼した場合、取り付け費用の相場はバイクのジャンルにもよりますが、以下のようになっています。
• ネイキッドバイク:7,000円~15,000円前後
• フルカウル:8,000円~16,000円前後
• アメリカン:8,000円~16,000円前後
• オフロード:8,000円~16,000円前後
• スクータータイプ:8,000円~20,000円前後
取付け工賃は、取付けにかかる時間に応じて異なり、フルカウルバイクや配線の取り回しの関係でやや時間が必要なスクータータイプは料金が高めの傾向です。
逆にカウルの取り外しが必要のないネイキッドバイクは、取付け時間も短くて済むため、取り付け料金も比較的安く済みます。
ETCセットアップにかかる費用目安
ETCの取付けは、取付けのほかにセットアップが必要となり、セットアップにかかる費用相場は2,500円~4,000円前後です。
セットアップには車検証(250ccを超えるバイク)や登録証(軽自動車届出済証:250cc以下のバイク)のほか、運転免許証などの身分証明書が必要で、他人に代理でセットアップしてもらう場合は委任状も必要になります。
依頼した場合の所要時間
ETC搭載器をバイクに取り付ける場合の所要時間は、ETC搭載器がアンテナ別型かアンテナ一体型か、バイクのジャンルによっても異なります。
取付けとセットアップにかかる所要時間の目安は以下の通りです。
ETC取付け+セットアップの所要時間の目安
バイクのジャンル アンテナ別型 アンテナ一体型
ネイキッド 70~80分前後 60分前後
フルカウル 70~80分前後 70分前後
アメリカン 70~80分前後 70分前後
オフロード 70分前後 60~70分前後
スクータータイプ 80分前後 70~80分前後
バイク用ETCはどこで取り付けしてもらえる?
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バイク用ETC取付けの取付けは、レッドバロンや2りんかんなどのバイク販売店や、ライコランドなどのバイク用品販売店でも取付けてもらえます。
ETC取付けをしてくれる各ショップの概要は次の通りです。
レッドバロン
レッドバロンは、愛知県岡崎市に本社がある、全国展開の新車・中古バイクの販売店です。
バイクの販売の他にも車検や点検整備、バイク部品の販売も行っており、ETCの取付けやセットアップも行ってくれます。
取り付け費用は車種や取付け時間によって異なりますが、フルカウルのバイクにアンテナ別型のETC取付けで、18,000円ほどの費用(セットアップ料込み)となっているので、標準的な取り付け費用と言えるでしょう。
ナップス
ナップスは国内26店舗、海外に1店舗の展開を行っている、バイク用品の販売や開発を行う企業です。
ETCの取付け実績が7万件以上(2023年1月現在)あり、国産4大メーカーはもちろん、ハーレーやBMWなどの輸入車も、豊富な経験に基づいてそれぞれのバイクに最適な位置に取り付けてくれます。
セットアップを含む取り付け費用は、アンテナ別型のETCの搭載器を含む、ネイキッドバイクで36,850円(税込)~となっています。
2りんかん
2りんかんは、北海道から九州地方まで57店舗展開をしているバイクパーツの販売店で、株式会社2りんかんイエローハットが運営しています。
ETC取り付け費用は、アンテナ一体型・別型ともに、ネイキッドバイクで9,240円(税込)~、スクータータイプで15,840円(税込)~で、別途セットアップ費用(2,750円:税込)が必要です。
ETC本体と取付け費用、セットアップ費用のセット販売も行っており、32,000円ほど~40,000円程度となっています。
ライコランド
ライコランドは、北海道から沖縄まで30店舗展開を行うバイク用品販売専門店で、2023年の春には福岡市博多区に福岡空港店がオープンするなど、精力的な店舗展開を行っています。(2023年1月現在)
ETC取付けの取付け費用は店舗によって異なり、一例として愛知県の小牧店ではETCの種類を問わず取り付け工賃が一律で、ネイキッドで8,800円(税込)、スクータータイプで20,000円(税込)です。
輸入車は取り付け工賃に1,100円(税込)が加算となるほか、取り付け工賃に加えてセットアップ費用(2,750円~3,300円:本体同時購入の場合)が必要になります。
バイク販売店
メーカーの看板を掲げるバイク販売店でもETCの取付けができます。(一部店舗では受け付けていないことも有り)
取付け工賃やセットアップ費用は店舗によってまちまちですが、取付け工賃は10,000円~25,000円前後、セットアップ費用は3,000円~4,000円程度が相場です。
バイクETC取り付けの助成金は2022年6月末で終了
引用元:https://docs.google.com/document/d/1pi-EtJYwFLLKqE5-jmojqlHGAB8T4YdYAQe25bujoZQ/edit
ETC、ETC2.0を新規購入する人を対象に、ETCを購入する際に助成金が支払われるキャンペーンが行われていましたが、2022年の6月末で終了となっています。
助成台数は24万台(2輪・4輪合計)で、新セキュリティ規格に対応したETC本体の新規購入や取付け、セットアップをした方を対象に、最大で10,000円が支給されました。
助成金とは?
助成金とは設定された条件に合致する方を対象に、国や地方公共団体、民間の団体などがお金を支給することです。
ETCの助成は、高速道路を運営・管理するNEXCO(東日本・中日本・西日本:NEXCO3社)を中心に、首都高速道路株式会社などの高速道路運営団体が、料金所での渋滞緩和を目的としたETCの普及を進めるキャンペーンとして行われました。
バイクETC取り付けに関するFAQ
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/lDkdY_1UmFw
こちらの項では、バイクのETCの取付けに関する「よくある質問」とその回答をまとめてあります。
これからバイクにETCを取り付けようと思っている方は、参考にしてみてください。
ETCを目立たせない取り付け場所は?
バイクのETC搭載器を目立たせない取り付け場所は、シート下やメットインがあるスクーターの場合はメットインの中などです。
アンテナなどが一体型のETCだと、電波の送受信の関係でハンドル周りなど目立つ場所に取り付ける必要があるので、アンテナなどと搭載器が別になっているタイプを購入しましょう。
ETCの取り付けは持ち込みでもいいの?
ETCの販売や取り付けを行っている店舗では、ETCを持ち込んで取り付けもしてくれることが多いです。
持ち込みでの取り付けの場合、店舗でETCを購入して取り付けてもらう場合に比べ、取り付け工賃が割高になっていることもあります。
持ち込み取り付けの可・不可や工賃の基準は店舗によってまちまちなので、持ち込み取り付けてもらおうと思う店舗に事前に確認を取っておくとよいでしょう。
バイクのETCってなぜ高いの?
クルマ用のETCは5,000円程度から販売されているのに対し、バイク用のETCは20,000円以上と高額な傾向にありますが、理由はクルマ用以上に機能が求められる点と、販売台数が少ない点からです。
クルマ用は室内に設置するので雨風への配慮が不要ですが、バイク用ETCの場合は雨風や振動にも対応する必要がありので、防水や防振機能が求められます。
また、クルマ用よりもバイク用の方がETCの販売台数も限られるため、バイク用のETCは高いです。
バイクの高速道路料金が半額になるのはいつから?
2022年(令和4年)4月2日~11月27日まで(北海道の場合は4月2日~10月30日まで)、条件を満たした上で、土日祝日に主要な高速道路を利用すると、バイクの高速道路料金が半額になるキャンペーンが実施されました。
条件としてETCを装着し利用すること、事前にホームページで申し込むこと、乗り降りのインターチェンジ間が100Kmを超えることが必要です。
対象となった高速道路は、東日本・中日本・西日本のNEXCO3社の管理する高速道路で、最大で37.5%の高速料金が割引されました。
2023年度もキャンペーンが開催されるかは不明(2023年1つき現在)ですが、2022年に実績ができ利用者も多かったことから、毎年継続しての開催が望まれます。
まとめ
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/wjmDIOf7Tps
バイクのETCについて、ETCのタイプや特徴、取り付け費用に取り付けを行っているショップなどについて解説してきました。バイク用のETCには大きく分けて、アンテナ一体型とアンテナ別型の2通りあり、取り付け自由度の高さや防犯性の高さから、アンテナがETC搭載器とは別になっているタイプがおすすめです。
ETCを取り付けることで、高速道路に乗って降りるだけのスムーズで快適な走行が楽しめますので、高速道路を利用する方はぜひ検討してみてください。
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