女性でもできるバイクのセンタースタンドの立て方・外し方!コツさえ掴めば簡単にできる

バイクのセンタースタンドとサイドスタンドの違い
引用元:https://pixabay.com/ja/photos/88-1953342/
バイクのスタンドには、センタースタンド(メインスタンド)とサイドスタンドの2種類があります。
サイドスタンドとセンタースタンドの両方が備わっている車種もあれば、サイドスタンドのみの車種もあり、両方のスタンドが備わっている車種は、駐車状況に応じてスタンドの使い分けが可能です。
センタースタンドとは
センタースタンドはメインスタンドとも呼ばれ、バイクの車体下に備わっているスタンドのことです。
センタースタンドを使えばタイヤが地面から離れるので、チェーンやタイヤ周辺のメンテナンス性が向上したり、タイヤにかかる負担が減ったりします。
中でも長期保管などしばらくバイクに乗らない場合、タイヤへの負担を軽減させるため、センタースタンドを立てて保管するのが一般的ですが、サイドスタンドに比べると立て掛けるのに少しコツが必要です。
サイドスタンドとは
サイドスタンドは、バイク車体左側の下方に付いているスタンドのことで、車体をややスタンドに傾斜して支える形で駐車します。
自動車教習所では、バイクに乗る際はサイドスタンドを払って(収納して)からバイクにまたがるよう教わりますが、バイクにまたがった後にサイドスタンドを払った方が、転倒の危険性も軽減し安定感が高いです。
ただし、足つきが著しく悪いバイクに乗る場合は、サイドスタンドを払ってからバイクにまたがったほうが安定することもあります。
センタースタンドがないバイクもある
センタースタンドは全ての車種に備わっている訳ではなく、サイドスタンドのみの車種もあり、特にスポーツ系バイクは軽量化などのため、サイドスタンドのみの場合が多いです。
レーシングバイクはサイドスタンドもセンタースタンドもなく、停車の際はスイングアームに掛けて使うレーシングスタンド(アルミ製が多い)を使い、後輪を浮かせる形で停車させます。
バイクのセンタースタンドの立て方
引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8b-1313343/
バイクはセンタースタンドを使うことで、駐車時の車体が安定するほか、チェーン回りのメンテナンスやタイヤのチェックがしやすくなるなどメリットがありますが、中にはセンタースタンドを掛けるのが苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
センタースタンドが上手く立てられ、苦手な方は少しでも苦手意識が減るよう、センタースタンドの立て方(使い方)をわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
センタースタンドを使う前に
センタースタンドを立てる前にイグニッションはOFFにし、マニュアル車ならギアを1速に入れておきましょう。
イグニッションをOFFにしておくことで誤ってエンジンが始動するのが防げ、ギアを1速に入れておくことで、スタンドを使って車体を引き上げる際に、車体が前後に動いてしまうのを防げます。
場所は硬く平坦な路面で
バイクのセンタースタンドを立てる前に、まずは車体が動かず安定する硬く平坦な路面を選びます。
石がある路面や砂地などではセンタースタンドを立てると沈み込んだり、ふらついたりすることがありますので、できるだけアスファルトやコンクリートなど、硬い路面でセンタースタンドを立てましょう。
砂地など柔らかい路面に停車せざるを得ない場合は、下に大きめの木や平面の石など硬いものを敷くことで路面にかかる圧力が分散し、車体が安定しやすくなります。
左手でハンドルを握り、右手はガードやフレームなどを掴む
センタースタンドはテコの原理を利用して立てますが、車体を引き上げる際に左手はハンドルを握り、右手はエンジンガードやフレームなど硬く安定している部分を掴み、視点はシートのやや後方(タンデム付近)にします。
ガードがない車両やフルカウルのバイクは、グラブバーやシート付近の硬く握っても歪まないフレームを掴みましょう。
1.右足でスタンドペダルを踏み下ろす
センタースタンドの立て方に入りますが、まずは両手でハンドルを握り、右足でセンタースタンドのスタンドペダルを下ろし、スタンドの両足を地面に接地させます。
ハンドルを力んで握ると、腕の柔軟さが損なわれ安定さを欠くので、倒れない程度に軽く支える感じで持ちましょう。
2.スタンドの両足が地面に接地しているか確認
右足でスタンドペダルを地面まで踏み降ろしたら、スタンドの両足の両方が接地しているかを確認しましょう。
真っ直ぐスタンドペダルを下ろしているにも関わらず、スタンドの両足が同時に付かない場合は、地面が傾斜している可能性があります。
地面が傾斜していると、スタンドを立てる際に車体が移動するなど不安定になりやすいので、できるだけ傾斜の無い路面を選んでスタンドを立てるようにしましょう。
3.右足に体重をかけ一気に引き上げる
左手でハンドルを握り、右手はガードやフレームなど車体の硬く安定した部分を掴み、つま先が車体後方に向けた右足に体重をかけ、右手は斜め上に引き上げるようにして一気に引き上げます。
一気に引き上げないと車体がバランスを崩しやすくなるので、引き上げる時は躊躇(ちゅうちょ)せず、ひと思いに一気に引き上げましょう。
もし原付スクーターなど軽量な車体に触れられる環境なら、中・大型車でスタンドを立てる前にコツをつかむまで練習し、その後に中・大型車で挑戦してみるのもおすすめです。
女性や力のない人でもできるセンタースタンドを立てるコツ
引用元:https://pixabay.com/ja/photos/b3-6398258/
女性や力に自信のない人の中には、センタースタンドを立てるのに苦手意識が強い、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの項では、センタースタンドを上手く立てることができるコツについて解説していますので、センタースタンドを立てるのが苦手という人は、参考にしてみてください。
コツ1.右足は斜めに踏み込む
センタースタンドはテコの原理を利用して立てかけるので、腕力ではなく力の掛ける方向や、力を入れるタイミングを意識すると上手くいきます。
右足でセンタースタンドを踏み込む際の力を加える際、真下に踏み込むのではなく、斜め後ろ方向に踏み込むのを意識しましょう。
コツ2.右手は斜め上に引き上げる
右足でスタンドを踏み込む際に斜め後ろ方向に意識して力を加えますが、このとき同時に、右手は車体を後ろ斜め上に引き上げます。
また、センタースタンドを立てる際の立ち位置は、力が加えられる範囲でできるだけバイクに近い位置取りをしましょう。
自分の左足が軸となって力を加えるので、バイクから離れすぎていると軸がぶれやすくなったり、力が加えられにくかったりします。
コツ3.力ではなくテコの原理を利用する
バイクのセンタースタンドは、テコの原理を利用して立てるので、接地しているセンタースタンドの先端が支点となってスタンドが掛かります。
力ではなく、テコの原理でセンタースタンドを立てるということを意識すると、うまく立てるコツもつかみやすいでしょう。
バイクのセンタースタンドの外し方
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/4ixHdlcROPI
センタースタンドの外し方には、バイクの横に立って外す方法と、バイクにまたがって外す方法の2種類があります。
方法別にセンタースタンドの外し方を詳しく解説していきますので、自分に合った方法を試してみてください。
バイクの横に立ってセンタースタンドを外す
バイクの横に立ってセンタースタンドを外す場合、ハンドルを真っ直ぐにしてフロントブレーキをいつでも掛けられるよう、右手の指をブレーキレバーに掛けておきましょう。
バイクの車体を後ろに引き、引いた反動を利用して車体を前方向に押し出すことで、センタースタンドを外します。
センタースタンドが外れたらすかさずフロントブレーキを掛け、車体の移動を止めますが、バイクが右側に転倒しないよう、車体をほんの少し自分側に傾斜させることを意識しましょう。
スタンドを掛けるときのみではなくバイクを押しているときも共通ですが、車重のあるバイクが自分の方に倒れてきそうになった場合は、押しつぶされて怪我をしないよう、身の安全を第一にバイクから離れてください。
バイクにまたがってセンタースタンドを外す
バイクにまたがってセンタースタンドを外すことで、スタンドが外れた瞬間に車体が倒れるのを防ぎやすくなります。
バイクにまたがってセンタースタンドを外すには、まず車体を後ろに引いてフロントタイヤが軽く浮く状態にし、そこから反動を利用して前方向に車体を進めましょう。
バイクの横でセンタースタンドを外す場合も車体にまたがって外す場合も、大切なのは反動なので、外す前に後ろへ車体を引っ張り、反動を上手く活用して前方向に車体を移動させます。
センタースタンドの立て方に関するFAQ
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/0JjF53SNBGU
センタースタンドの立て方について「よくある質問」と「その回答」についてまとめてありますので、センタースタンドを使って立てる際の参考にしてみてください。
教習所でのセンタースタンドを立てるコツが知りたい
基本的なサイドスタンドの立て方は、教習所であっても「バイクのセンタースタンドの立て方」パートで解説した通りですが、イグニッションのキーがしっかりオフになっているか、など安全面での注意が必要です。
センタースタンドを立てようとして上手くいかない場合、気が動転して力でセンタースタンドを立てようとするなど基本から外れやすくなるので、そういう場合は一呼吸おくなどしてできるだけ落ち着いて臨みましょう。
センタースタンドのメリットは?
センタースタンドを使って駐車するメリットは、「車体が安定する」「メンテナンスがしやすくなる」点と、盗難対策になることもあります。
センタースタンドは車体を水平に保つため、車体が倒れにくくなり安定しますし、前後輪を浮かせることができるので、チェーンの清掃やタイヤの点検などメンテナンス性が高いです。
また、足で簡単に払えるサイドスタンドに比べ、センタースタンドは外すのに少々コツが必要になるので、防犯対策になることがあります。
センタースタンドのデメリットは?
センタースタンドのメリットは、「コツをつかむまで少し慣れが必要」「サイドスタンドほど手軽に使えない」「台風時にはサイドスタンドの方が安定する」点です。
センタースタンドはテコの原理を利用してスタンドを立てるため、立てる際も外す際も、コツをつかむまでは少し練習が必要になり、短時間でスタンドを立てられるセンタースタンドほど手軽さはありません。
さらに、センタースタンドは両輪が地面に接していないので、台風など強風時は風にあおられて転倒しやすくなることがあり、駐車環境や場合によってはサイドスタンドの方が安定します。
大型バイクのセンタースタンドの立て方は?
大型バイクでもセンタースタンドの立て方は同じで、基本やコツは「バイクのセンタースタンドの立て方」パートで解説した通りです。
意識する点を要約すると、「センタースタンドを立てる際に、右足を後ろ斜め下方向に踏み込むことを意識する」「右足を踏み込むのと同時に、車体を後方の右斜め上方向に引き上げるようにすること」が挙げられます。
もしスクーターなど軽量なバイクに触れる機会があるのなら、まずはそちらでセンタースタンドを立てる練習を行い、コツをつかんだら大型バイクに移行してみるのもおすすめです。
まとめ
引用元:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/BW9ki_tmouE
バイクの「センタースタンドとサイドスタンドの違いについて」や、「センタースタンドの立て方について」解説してきました。
センタースタンドを立てるのが苦手、という方もいらっしゃるかもしれませんが、バイクのセンタースタンドはテコの原理を利用しているため、コツが分かるとそれほど力を使わずに立てかけられます。
中・大型車でセンタースタンドを立てるのがどうしても苦手、という方は、まずはスクーターなどの小型で軽量なバイクで練習し、コツをつかんだら中・大型車でトライしてみるのもよいでしょう。
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