バイク用サイドバッグの取り付け方法は?装着時の注意点から選び方まで徹底解説

バイク用サイドバッグの取り付け方法は?装着時の注意点から選び方まで徹底解説

バイク用サイドバッグは大きく3タイプ

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バイクのサイドバッグとは、バイクのシートに吊り下げるような形で装着する収納バッグのことです。
サイドバッグには様々なタイプがあり、代表的なものにシェルケースタイプやタンデムタイプ、アメリカンタイプがあります。

シェルケースタイプ

シェルケースタイプは、外部からの衝撃に強いシェル構造になった、軽量で耐久力の高さが特徴のサイドバッグです。

材質はスーツケースなどにも使われるポリカーボネート製が多く、容量が大きなバックが多いため、バッグの横幅も大きめの商品が多くなっています。

雨にも強いですが、ファスナータイプのものはファスナー部分から雨が染み込むこともあるので、雨天時の走行は注意が必要です。

タンデムタイプ

タンデムタイプとは、サイドバッグを装着したまま2人乗り(タンデム)できるバッグのことです。
タンデムバッグには装着できるバイクの場所により、サイドバッグやタンクバッグ、リアボックスがあります。

サイドバッグはシートの下辺りに吊るして装着するバッグで、タンクバッグはガソリンタンクに貼り付けるように装着、リアボックスはタンデムの背もたれになるような位置に装着するバッグです。

アメリカンタイプ

アメリカンタイプのサイドバッグは、革や合皮(PVC)などを用いたおしゃれなデザインのバッグが多いです。

高級感あふれるのが特徴で、材質は本格的な本革のほかに、耐久性や防水性に優れる合皮があり、ラインナップも豊富なので様々なバイクにマッチするでしょう。

クラシックバイクや旧車

SR400などのクラシックデザインのバイクや旧車には、アメリカンタイプのバッグのほかに、レトロなデザインのバッグもおすすめです。

材質にはコットンなどのファブリックのほか、使い込まれたようなデザインの合皮製もあり、クラシックなイメージを壊さずにサイドバッグが装着できます。

バイク用サイドバッグの取り付け方は大きく2種類

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バイク用サイドバッグの取り付け方には、大きく分けて「両側タイプ」と「片側タイプ」の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、サイドバッグを選ぶ際の参考にしてみてください。

両側タイプ

サイドバッグの両側タイプとは、サイドバッグが左右に1つずつの合計2つあるバッグのことです。

メリットは、バッグが2つあるので容量が大きく取れ、収納できるアイテムの数も増えるので、持ち運ぶ荷物が多い場合に重宝します。

デメリットとして、バイクによってはマフラーなどに干渉して取り付けられないことがある点と、片側タイプに比べると値段が高い点です。

片側タイプ

サイドバッグの片側タイプは、バッグが1つのみのバッグのことで、左右どちらかに1つだけ装着します。

メリットは、両側に比べると値段が安い点と、重い荷物を入れるとバイクの車体がバランスを崩しやすくなる点です。

両側・片側に共通することですが、厚みのあるバッグを装着すると、走行する場所によっては壁や設置物などに干渉する可能性もあります。

バイク用サイドバッグの簡単な取り付け方

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バイクのサイドバッグは、メーカーやバッグによって取り付け方は様々ですが、おおまかな取り付け方の流れを解説していきます。

また、取り付けの際の注意点についても解説していますので、初めてサイドバッグを取り付ける方や、これからバッグの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

サイドバッグを選ぶ前に

サイドバッグを選ぶ前に、バッグを取り付けた際にマフラーなどに干渉しないか、バッグの取り付け位置を確認しておく必要があります。

バッグの取り付け位置は、リアシートかキャリアの当たりになり、マフラーなどが干渉しそうな場合は片側タイプにして、マフラーとは反対側にバッグ装着するなど取り付け位置の確認をしておきましょう。

両側タイプの場合

両側タイプのサイドバッグの取り付けは、リアシートの上にセンターベルトを載せて固定するタイプと、シート下にベルトを噛ませて固定するタイプがあります。

バッグによってバッグを固定するサポート金具がついているものや、ベルトをバイクと連結させるものがあり、どちらも簡単に装着が可能です。

取り付けの注意点として、マフラーやチェーン、タイヤなどに干渉しないかを確認して装着し、左右のバランスも見ながら固定しましょう。

片側タイプの場合

片側タイプのバッグを取り付ける方法は、固定ベルトなどでバッグとバイクを固定する方法か、サイドバッグ(サドルバッグ)サポートをバッグに取り付けて固定する方法が一般的です。

サイドバッグサポートはリアキャリアがあると装着できないものもあるので、リアキャリアがあるバイクに取り付ける際は、購入前に確認したほうがよいでしょう。

装着したらガタがないか確認

サイドバッグをバイクに取り付けたら、ガタツキが出ていないかを確認しましょう。
風を常に受けて走るので、バッグにガタツキがあると風の抵抗を受けてハンドルを取られることもあるので、取り付けたあとはしっかり確認が必要です。

バッグによっては複数の固定ベルトが付いていることもありますが、サイドバッグサポートを用いることで、よりガタツキが少なくなり、安定感が増します。

バイク用サイドバッグを取り付けるときの注意点

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バイクにサイドバッグを取り付ける際は、次のことに注意しましょう。

1. マフラーやタイヤとの干渉に注意する
2. ライダーとの干渉に注意する
3. マフラーの排気熱に注意する
4. 左右のバランス感を保つ
5. 3方向からテンションをかける
6. バタつかないよう固定する
7. 容量・積載オーバーに注意する

順番に解説していきますので、取り付ける際の参考にしてみてください。

1. マフラーやタイヤとの干渉に注意する

サイドバッグを取り付けた際に、マフラーやタイヤなどにバッグが干渉しないか注意しましょう。
マフラーに干渉すると、バッグが熱で溶けたりマフラーに張り付いたりして、最悪の場合は発火の原因にもなります。

タイヤやチェーンなど走行時に駆動する箇所への干渉も、走行の妨げになるなど危険が伴いますので、バッグを取り付ける際は、マフラーやタイヤなどに干渉しないよう注意しましょう。

2. ライダーとの干渉に注意する

バッグがライダーと干渉していないかどうかも、装着したら確認しておきたいポイントです。

バッグが身体に干渉していると、操縦の邪魔になったり、常に気になったりして運転に支障を来すことがありますので、注意しましょう。

3. マフラーの排気熱に注意する

マフラーの本体に干渉していないかどうかがバッグ装着時にしっかり確認しておきたいポイントですが、加えてマフラーからの排気熱も受けていないかも確認しましょう。

排気熱によりバッグの形状が崩れたり、焼けて穴が空いたりすることがありますし、発火の原因につながることもあります。

マフラーに干渉していないか、バッグに排気熱が当たらないかも注意しながらバッグを取り付けましょう。

4. 左右のバランス感を保つ

両側タイプのサイドバッグは、バッグの高さが同じになっているか、角度が揃っているか左右のバランスを見ながら取り付けましょう。

バランスが違うと振動でバッグが緩みやすくなりますし、重量のバランスも崩しやすいので、左右のバランスを合わせるのが大切。

バッグが装着できたら一度バイクから少し距離を置いて確認すると、バランスがわかりやすいです。

5. 3方向からテンションをかける

サイドバッグを固定する際は、3方向からテンションを掛けて固定することで、より安定して固定されます。

3方向とは、バッグを横から見たときに「上方向」「右斜下方向」「左斜めした方向」で、バッグの中心が3方向へ均等に引っ張られているイメージです。

まずは3方向からベルトなどで仮に固定し、除々にバランスよくテンションを掛けていくとうまく固定できます。

6. バタつかないよう固定する

バッグを装着したあとはバタつかないか、しっかり固定されているかを確認しましょう。

バイクは常に風や路面からの振動を受けて走行するので、バッグがバタついていると、風や振動で緩んだり外れたりして危険です。

バッグがちゃんと固定されていると思っていても、走行することで緩んでくることもあるので、定期的にしっかり固定されているかも確認しましょう。

7. 容量・積載オーバーに注意する

バッグには積める荷物の容量や重量が決まっており、範囲内で荷物を収めるようにしましょう。

特に規定の重量を超えた荷物を入れると、バッグの破損につながることもあるので、容量や積載量がオーバーしないよう注意する必要があります。

より多くの荷物を搭載したい場合は、容量の大きなバッグを選ぶのがよいですが、容量の大きなバッグはサイズも大きくなるので、選ぶ際に寸法を測っておくなど注意が必要です。

バイク用サイドバッグの選び方

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バイクのサイドバッグは数多くの種類がラインナップされており、選べる楽しさがありますが、逆に種類の多さによりいざ購入を検討しても「どれにしたらいいのか分からない」と、迷ってしまう方もいらっしゃるのでは。

そこでこちらの項では、サイドバッグの選び方についてポイントをまとめてみましたので、どんなバッグを選べばよいのか分からない方や、バッグを選ぶ基準を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

バイクの車種にあわせて選ぶ

サイドバッグの選び方でまず抑えておきたいポイントが、自分のバイク車種に合わせて選ぶ点です。

スポーツバイクにはスポーティなデザインのバッグ、アメリカンには本革や合皮で高級感のあるデザインを選ぶなど、バイク車種に合わせてバッグを選ぶことで、装着後の違和感も解消されます。

ツイッターなどのSNSで、サイドバッグを装着している同じ車種の画像を観て参考にしてみると、より装着後のイメージも分かりやすいのでおすすめです。

サイズ・形状から選ぶ

サイズや形状からサイドバッグを選ぶのもおすすめですが、サイズはバイクに合わせて選ぶ必要があります。

もともとバイクの車幅が広いバイクは、厚みのあるバッグを選ぶと走行に支障が出たり、駐車の際にバッグが邪魔になったりすることも。

また、大きなサイズのバッグはマフラーやタイヤなどに干渉しやすくなるので、バイクとのバランスを考えてバッグを選ぶのがおすすめです。

バッグの素材から選ぶ

バイクのサイドバッグの素材には、布などのファブリックのほか、本革や合皮にシェル形状となったハードケースタイプなどがあります。

ファブリックは柔らかい手触りが特徴で、防水性能は期待できませんが、洗濯機で洗えるタイプもあり、本革や合皮は高級感あふれる素材です。

ハードケースタイプは主にポリカーボネートが使われ、軽量ながらも衝撃に強く、汚れもさっと吹くだけで落ちやすいので、手入れも簡単にできます。

防水性能があるか

ツーリングなど長時間の走行になる場合は、突然の雨に対応できるよう防水性能があるバッグか、レインカバーが付属で付いているバッグがおすすめです。

素材だとハードケースや合皮のものは比較的防水性能もあり、中の荷物まで雨が浸透しにくく、ファブリックや本革は雨が染み込みやすいので、バッグに防水対策が必要になります。

また、本革の中には雨で濡れたままにしておくと水滴がシミとなり、取れなくなることもあるので、本皮のバッグを使う場合はレインカバーなどの対策が必須です。

防犯対策ができるか

サイドバッグをバイクに装着したまま離れる場合は、防犯対策ができるバッグを選びましょう。

ロック機構があったり、オプションで防犯グッズが売られたりしているものもありますし、ファスナーが2本備わっている場合は、ファスナーの口に南京錠を掛けることで防犯対策になります。

また、防犯対策ができるバッグであっても、中に貴重品を残したままバイクから離れるのは危険ですので、必ず貴重品を身に着けて離れるようにしましょう。

バイク用サイドバッグ取り付けに関するFAQ

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バイク用サイドバッグに関して、「よくある質問」と「回答」をまとめてみました。

取り付けステーに関する質問や、初めてバッグを選ぶ際のおすすめについてまとめてありますので、バッグを装着する際や選ぶ際の参考にしてみてください。

ステーなしでもつけられる?

サイドバッグをステー(サイドバッグサポート)に取り付ける理由は、バッグがタイヤやチェーンなどに巻き込まれないよう防ぐためで、ステーがなくてもバッグはつけられます。

しかし、ステーを装着した方が走行中の安心感が高まりますし、特に長距離を走るツーリングでは重宝するでしょう。

汎用性のあるステーを選ぶか、バッグによってはオプション設定で、サイドバッグサポートとして販売されていることもあります。

ステーって自作できる?

バッグ取り付け用のステーは自作できますので、少しでも費用を抑えてステーを取り付けたい方は検討してみてもよいでしょう。

バッグメーカーから販売されているステー(サイドバッグサポート)は、数千円~一万円程度の価格が多いですが、ステーを自作すれば数百円~千円程度です。

ただし、メーカー製のステーはバッグに合わせた設計に対し、自作のステーは取り付けるバッグによっては安定した固定ができないこともあるので、より安心感がほしい方はメーカー製のステーの購入を検討しましょう。

はじめてのサイドバッグでおすすめはある?

初めてサイドバッグを選ぶ際のおすすめを、両側タイプと片側タイプからそれぞれ紹介します。

【両側タイプ】1. TANAX ライトスポルトサイドバッグ

引用元:https://www.bikeman.jp/

TANAX(タナックス)「TANAX ライトスポルトサイドバッグ」は、バッグの装着や脱着を簡単に行いたい方におすすめです。

バックル式のベルトにより装着や脱着が簡単に行え、シンプルなデザインの両側タイプサイドバッグなので、ネイキッドからスポーツバイクまで様々な車種に合います。

• 容量(L):15(片側)×2個
• 参考販売価格(税込):15,232円

【両側タイプ】2. DAYTONA 振り分けサドルバッグ DHS-11

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カーキー色をしたレトロなデザインが印象的なのが、DAYTONA「振り分けサドルバッグ DHS-11」。

両側タイプのバッグで、シート幅に合わせて連結部が調節でき、バッグの取り付け位置も高めなので、タイヤへの干渉を防いでくれます。
(車種によってはステーが必要です)

• 容量(L):20(片側)×2個
• 参考販売価格(税込):10,930円

【片側タイプ】3. Xross SADDLE SINGLE サドルバッグ

引用元:https://www.bikeman.jp/

おしゃれなデザインの片側タイプサイドバッグが欲しい方におすすめなのが、XROSS「SADDLE SINGLE サドルバッグ」です。

合皮製の高級感あるデザインで水や汚れにも強く、容量も1Lとコンパクトサイズなので、持ち運ぶ荷物は最低限で充分という方にもおすすめ。

• 容量(L):1
• 参考販売価格(税込):12,098円

まとめ

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バイクのサイドバッグについて、取り付け方や取り付け時の注意点を中心に解説してきました。

サイドバッグには様々なタイプがラインナップされているため、「どんなバッグを選べばよいのか分からない」という方に向け、サイドバッグの選び方についてもまとめてあります。

サイドバッグを取り付けることでバイクの見た目の印象が変わりますし、正しく装着すれば持ち運べる荷物の量も増え利便性が向上するので、ぜひサイドバッグを取り付けてより充実したバイクライフをお過ごしください。

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