バイク塗装のDIYのやり方から業者の料金まで!スプレー缶での失敗しないコツも徹底解説

バイク塗装のDIYのやり方から業者の料金まで!スプレー缶での失敗しないコツも徹底解説

かっこよくペイント!自宅DIYで失敗しないバイク塗装のコツ

引用元:https://twitter.com/YYstyle93238631/status/1242397184697356288/photo/1

 

パーツを好みのものに交換していくカスタムのほかに、自分だけのオリジナルな1台にできるカスタムがバイクの塗装(ペイント)です。

より自分らしいバイクにするため、バイクをペイントしてみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「自宅DIYでペイントをする方法」について解説していきます。

ペイントに必要な道具や失敗しないコツをご紹介していますので、ぜひ記事を参考にかっこいいペイントに仕上げ、自分だけの1台に仕上げてみてください。

バイクをペイントするにあたり、失敗しないために押さえておきたいちょっとした知識がいくつかあります。

まずはDIYペイントで抑えておくとよりペイントが捗ることのご紹介です。

 

スプレー缶塗料はできるだけ高い物を使うのがベター

自宅DIYペイントはスプレー缶や、中により強くこだわった方はエアーブラシを用いてのペイントになるでしょう。

スプレー缶を選ぶ際は、できるだけ高い物を選んでおくのがベターです。

ホームセンターなどで安く売られているスプレー缶は、スプレーした際の塗料が「だま」となって固まりやすかったり、噴霧の勢いが足りなく上手く塗料が飛散しない、なんてことも。

その結果、同じ位置に塗料が乗って垂れやすくなります。

選ぶなら、バイクは自動車用塗料、補修用塗料として定評のあるホルツなどを選んでおくと良いでしょう。

 

塗料は最後まで使い切らないようにする

スプレー缶でムラなく塗料を噴霧するにはガスの圧力が重要です。

スプレー缶は中身が減っていくに従い、ガスも抜けて圧力も低下していきます。

最後まで使い切ろうとすると、最後の方は低いガス圧で塗料を吹くこととなり上手く塗料が噴霧されて広がりにくいです。

噴霧力が弱いと塗料が溜まりやすくなり、垂れやすくなったり、厚みが違ってきたりするので、最後まで使い切らないようにすると良いでしょう。

 

塗装環境は風がない・湿度が高い・寒すぎないを意識

ペイントをするには、できる限りペイントに適した環境の中で行う必要があります。

ペイントを避けたほうがよい環境・気候は、風のある日や湿度が高い日、気温が低い日(10度未満)です。

風のある日は狙った場所に塗料の吹き付けができないばかりでなく、埃や砂埃などが塗料面に張り付きやすく、綺麗なペイントになりません。

湿度が高かったり気温が低かったりすると塗料の乾燥に時間がかかり、塗料を吹き付ける際にも塗料の粒子が荒くなり、垂れやすくなります。

ペイントを行う前に周囲に水を撒いておくことで地面からの砂埃などの巻き上げが無くなり、塗装面を保護することにもつながりますので、屋外でペイントをする場合は事前に周囲に水を撒いておくとよいでしょう。

バイクのパーツを取り外し、屋内でペイントを行う際はシンナーをできるだけ吸い込まないよう換気に注意です。

吸収缶の付いた塗装用マスクを着用すると、シンナーが体内に入ってくるのをかなり防げますのでおすすめ。

 

とにかくヤスリがけ!やり過ぎるくらいがちょうどいい

塗装の良しあしは下地処理で決まるといっても過言ではありません。

下地に段差があるといくら完璧に塗料を散布できても段差は残ります。

ツルツルしべすべした仕上げにしたいなら、徹底してやすり掛けを行うようにしましょう。

やりすぎかな、くらいでちょうど良いです。

また、下地でしっかりやすりがけを行っておくことで塗料が噛みやすくなり、下地材を吹く場合もはがれにくくなります。

 

脱脂は徹底的に行う!

脱脂(油脂分を落とすこと)も大切な工程です。

塗装面に油脂が残っていると塗料が油脂の上に乗る形となり、上手く塗装吸着しません。

その結果、塗装の仕上がりにムラができたり塗装が剥がれたりするので、やすり掛け同様に脱脂も徹底して行いましょう。

脱脂にはプラスチック部位には中性洗剤で洗い落すほか、金属部分はシリコンオフなどを用いるのが一般的です。

注意点は脱脂をした後は素手で触れないこと。

せっかく脱脂できても触れることで手の油脂分がくっついてしまいます。

脱脂を行ったら素手では一切触れないようにしましょう。

 

塗装間隔は長く、乾かせる時間に余裕をもつこと

塗装を重ねていく場合、塗装間隔をできるだけ長く取り、しっかり乾燥させてから重ねましょう。

同じ塗装であっても、塗装の硬化時間に差が生まれるとクラック(ひび割れ)が入りやすくなり、塗装のし直しとなる可能性大です。

バイクやギターなどのクラック塗装は、硬化時間の違う塗装を数種類吹き付けることであえてクラックが入るようにしています。

下塗りが乾いていない状態で塗装を重ねると、硬化時間の違いからクラックが入りやすくなるので、乾燥時間はできるだけ長めに取り、しっかり乾いたことを確認してから次の工程に移りましょう。

 

スプレー缶塗装に関するまめ知識

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/

 

こちらではスプレー缶に関するちょっとした豆知識をご紹介です。

 

使用前にぬるま湯で缶を温めておく

スプレー缶は使用前にぬるま湯(20度から30度)に10分ほどつけて温めておくことで塗料の粒子が細かくなり、垂れにくくなります。

湯の温度が高すぎると、中のガスが温められて膨張し爆発する危険性があるので、必ず軽く暖める程度にしましょう。

 

塗装は下地の処理で決まる

塗装は下地処理で決まるといっても過言ではなく、塗装をする前にしっかり下地を整えてから行いましょう。

段差があるからといって、その部分だけ厚めに塗料を吹きかけても段差の解消にはなりません。

そうならないために、塗装の前の下地処理は徹底して行っておきましょう。

 

廃棄するには中のガスを抜ききってから

スプレー缶は中のガス圧の関係から最後まで使い切らないのがベターですが、廃棄の際はしっかり中のガスを抜ききることが必要です。

中にガスが残ったまま廃棄し、処理業者が缶の爆発に見舞われたり、収集車が爆発による火災に見舞われるという事故があちこちで発生していますので、廃棄の際はしっかりと中のガスを抜き切ってから行いましょう。

排気の際はガスを抜ききった後、缶に穴をあけて廃棄するのが義務付けられていたこともありましたが、穴をあける際に爆発を起こしたなどの被害も多く出たことから、自治体によっては穴開けをしなくても良いとするところもあります。

廃棄する際は自治体のルールに従い、的確な方法で行いましょう。

 

DIYでバイク塗装するのに必要な道具は?

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DIYでバイク塗装するのに必要となる主な道具は以下の通りです。

  • サンダー、耐水ペーパー
  • 剥離剤、スクレッパーなどの塗装剥がし
  • 脱脂用中性洗剤またはシリコンオフ
  • サフェイサー(下地塗装用)
  • ウレタン塗料
  • クリアコート(ウレタンクリア)

耐水ペーパーは防水加工がされているもので、#200番から1500番辺りまであるとよいです。(番号が小さい方が目が粗い)

剥離剤は塗装を剥がす際に使うもので、新たにペイントを行う場合は必要ありません。

剥離剤は少量でも残っていると上に塗料を吹きかけてもすぐに剥がれてきますので、使用後は徹底して落とす必要があります。

サフェーサーは塗料と素地(ペイントするもの)の橋渡しをする役割で、塗装がはがれにくくなったり、塗装の乗りが良くなったりしますので、しっかり吹いておきましょう。

やや濃いめの色のサフェーサーが多いので、特に白色など明るい色で仕上げる場合は、サフェーサーのあとに一度シルバーを吹き、その上に白など目的の色を重ねることで美しい仕上がりになります。

 

自分でバイク塗装するやり方・方法

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自分でバイクを塗装する際の手順についてご紹介していきます。

主な手順は

  1. 下地処理(剥離剤の使用など)
  2. ペーパー掛け
  3. 脱脂
  4. サフェーサー
  5. ペーパー掛け
  6. 塗装
  7. 仕上げ

が塗装の流れとなります。

各項目を詳しく見ていきましょう。

 

1.下地処理(剥離剤の使用など)

ガソリンタンクなど金属部に塗装を行う場合、純正塗装などが施されている場合はまず剥離剤で塗装を剥がすところから始まります。

新規で塗装を行う場合は2.ペーパー掛けからです。

塗装を剥がしたい部分に剥離剤を塗り、しばらく時間を置いておくと塗装面が浮いてきますので、スクレッパーなどで剥がしていきます。

大き目のカッターなどを使って古い塗装を剥がしていく事もできますが、この時刃を素地にあてて傷をつけないようにしましょう。

傷が深いとペーパーなどでは処理しきれず、パテなどで溝を埋める必要が出てきます。

行程が増えることで手間や時間が余計にかかることになるので、あくまでも塗装だけ剥がすイメージで使いましょう。

 

2.ペーパー掛け

下地に耐水ペーパー(#1000程度)を掛け、下地を整えていきます。

この際、下地がすべすべになるまでペーパー掛けする必要はなく、むしろ軽く傷をつけておくイメージで行います。

続いて脱脂、サフェーサーという工程に移っていきますが、軽く傷をつけておくこと(足づけ)でサフェーサーの乗りがよくなります。

注意点として溝ができるほどの傷はサフェーサーを吹いても消えなくなる可能性がありますので、あくまでも軽く全体的に薄い傷をつけるイメージです。

 

3.脱脂

続いて脱脂を徹底して行うと同時に、ペーパー掛けで出た粉も徹底的に洗い流します。

脱脂もペーパーで削れて出た粉が残っていると、塗装に粉かな段差が出来たり、塗装がはがれやすくなったりますので、徹底して洗い流しておきましょう。

 

4.サフェーサー

脱脂や洗浄が終わったら、サフェーサーを吹き付けます。

サフェーサーを吹くことで、塗装の乗りが良くなって剥がれにくくもなり、仕上がりや耐久性にも影響がでる大切な工程です。

サフェーサーは乾くまで丸1日以上かかりますので、サフェーサーを吹いた後はしっかり乾燥させましょう。

 

5.ペーパー掛け

サフェーサーがしっかり乾燥したら、#1500番ほどの耐水ペーパーで表面を整え、足づけをしておきます。

足付けをしておくことで、次からの塗装の乗りがよくなりますので、丁寧に行っておきましょう。

 

6.塗装

サフェーサーの足付けが終わったら、塗装に入っていきます。

暗めの色ならサフェーサーの上から直接目的の色を吹いていきますが、白や黄色などより鮮やかに色を出したい場合はまずシルバーを吹くとよいでしょう。

一度に塗ろうとすると塗装垂れの原因となりますので、同じリズムで移動しながら少しずつ色を重ね、目的の色へと仕上げていきます。

単色なら全面ムラなく塗装していけばOKですが、複数の色を使ってデザインを行う場合はしっかりマスキングをしてから塗分けていきましょう。

ラップ塗装などもDIYで比較的手軽にできますが、専用のキャンディカラー塗装など必要な塗料が多めです。

 

7.仕上げ

塗装が乾いたら、ウレタンクリアーを吹き仕上げていきます。

クリアを重ねるほど艶が出てきますが、塗装同様に一度に塗ろうとすると塗装垂れの原因となりますので、少しずつ重ねていきましょう。

また、ステッカーなどを貼る場合は、クリアーを吹く前に貼っておくと、クリアーによってコーティングされ剥がれにくくなります。

ステッカーの上からクリアーを吹いたらステッカーの貼り直しができなくなるので、紫外線などで変色しにくいステッカーを選ぶと退色も抑えられよいでしょう。

 

ショップや業者にバイク塗装を依頼する方法・値段・料金の相場は?

引用元:https://www.pakutaso.com/20201006296post-25059.html

 

DIYとして自宅でバイク塗装を行うほかにも、プロに依頼するという方法もあります。

こちらでは、プロにバイク塗装を依頼する方法や相場をご紹介していきますので、自分で塗装するのはちょっと不安・・・という方はこちらもご検討ください。

 

バイクの塗装を依頼するには?

バイク塗装を依頼するには、お住まいの地域でバイク塗装を行っている業者に依頼するのが良いですが、車と違ってバイク塗装を行ってくれる業者の数は全国的にとても少ないです。

近くにバイク塗装を行ってくれる所がない場合は、全国受付してくれる業者もあります。

塗装をしてもらうパーツを外して発送する必要もあり、往復の発送時間も発生するのでやや依頼の難易度は高めです。

 

バイク塗装の相場

バイク塗装を業者に依頼した際の相場は、単色の場合で

  • タンク:20,000円前後
  • テールカウル:15,000円前後
  • サイドカバー:12,000円前後
  • フロントカウル:23,000円前後
  • フェンダー:8,000円前後

となっています。

ネイキッド1台を塗装するオールペイントの場合の相場は約10万前後で、カウル付きの場合は更に高くなるといったイメージです。

 

バイクの塗装は車に比べて割高

バイクは車よりも塗装をする面積が小さいですが、車と比較して塗装料金が割高です。

バイクは塗装前にパーツの取り外しなど塗装以外の工程が必要となる傾向にあり、塗装以外の工賃が加算される結果、車に比べて割高になる場合があります。

 

バイク塗装のデザイン事例まとめ

こちらでは実際にカスタムペイントを施したバイクの事例をご紹介していきます。

 

1.YZF R25

 

ブルーがよく映えるYZF R25のカスタムペイント事例です。

ペイントに加えステッカーも自作されているということで、よりほかのYZF25との差別化が図られています。

 

2.CBX

 

CBXに黒と赤系でカスタムペイントが施されています。

黒を主体とすることで落ち着いた雰囲気になっていますね。

 

3.CBR1000RR

 

ファイヤーパターンが施されたCBR1000RRになっています。

城をベースにファイヤーパターンを乗せたことで、CBRのイメージが大きく変わりとても個性的です。

 

4.SR400

 

SR400にカスタムペイントを施した事例です。

こだわりのサンバースト塗装が施されたタンクに自然と視線が集まり僧ですね。

 

5.バリオス

 

バリオスのDIY塗装の事例をご紹介します。

鮮やかなカラーリングに仕上がっていますが、缶スプレーで塗ったとのことです。

 

6.CB400SF

 

CB400SFのDIY塗装事例です。

初めての塗装となっていますが、ツートンカラーで上手く塗り分けがなされていますね。

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