【完全解説】バイクの服装は何が正解?NG服から選び方、女性向け服やシーン別解説まで

【完全解説】バイクの服装は何が正解?NG服から選び方、女性向け服やシーン別解説まで

安全性を確保するとかっこいい・おしゃれから遠ざかる?

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バイクは全身で風を受けながら走る、車にはない醍醐味があります。

逆に常に外にいる状態なので、前走者が跳ね上げる小石や夏場は虫などが体に当たりやすいです。

そのため、飛んでくる物から体を守る服装が必要になってきますので、バイクの服装はまず身を守ってくれる安全性を優先するのがポイントになります。

バイク用として販売されている服装も、デザイン性に優れている物から機能性に優れている物まで種類が豊富です。

おしゃれに着こなしたい方は、乗っているバイクに合わせてコーディネートすることでおしゃれな雰囲気を醸し出すことができるでしょう。

また、素材も服装選びのポイントになります。

 

バイクの服装でよく使われる素材について解説

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バイクは常に全身がむき出し状態なので、万が一事故に合った場合は体が地面に叩きつけられたり、こすられたりしやすいです。

そのため、万が一の際にすぐに破れたりしないよう、服装を選ぶ際は素材にもこだわると良いでしょう。

主にバイク用の服装で使われている素材の性質をご紹介していきます。

 

ポリエステル・ナイロン

ポリエステルやナイロンは石油から作られる化学合成素材で、ざらっとした肌触りが特徴です。

ポリエステルは強度が高く、吸湿性や吸水性が低い反面、汗など水分の速乾性が高い素材で、なおかつ安くてに入ります。

濡れてもすぐに乾くので、さらさらした着心地を維持しやすい素材です。

デメリットとして、静電気が帯電しやすいこと、強い摩擦で艶が出るように溶け、肌にくっつきやすい点があります。

 

革・皮・合皮

革はレザーとも呼ばれ、断熱性や防風性に優れ耐久性も高いです。

強い摩擦を受けても破れにくいため、革ツナギやグローブ、ブーツなどによく使われています。

皮と革がありどちらも「かわ」ですが、違いは皮の方は素材となる動物の皮そのままに対し、革は動物の皮をなめして加工したものです。

合皮は合成皮革(ごうせいひかく)が正式な読み方で、動物の皮を一切使用しない人工的に皮に似せて作られた素材のことを指します。

英語ではFake Leather(フェイク・レザー)で、直訳すると「偽物の皮」と本質を付いた言葉になっているのが面白いです。

合皮に対し革を本革(ほんがわ)と呼ぶこともあります。

 

ゴアテックス

ゴアテックスは、防水性を極限まで高めた素材でレインウェアやジャケットなどによく使われています。

また、高い防風性や透湿性があり蒸れにくいので快適性も高いです。

透湿性とは体内で汗になる前の蒸気の段階で外に排出する性能のことで、汗の前段階の蒸気は外に逃しつつ、雨や風は内部に侵入しない仕組みになっています。

防水性と防風性が高く、透湿性が優れていることから高い機能を持つゴアテックスですが、ゴアテックスを使った服装はやや高額です。

 

プロテクターは「CE レベル2」だと最高性能

プロテクターは転倒の際に体を保護する装備で、性能はCEという数値で表されています。

CEは欧州(ヨーロッパ)の安全規格で、これに該当しないと欧州では販売できません。

CEにはランクがあり、プロテクターはCEレベル2が高い安全性を認められた物となります。

「欧州ではCEに基づいた安全性能を備えた物を販売してください」ということですが、日本ではCEがついていようといまいと販売できるので、日本製品はCEがあまり関係ありません。

しかし近年の傾向として、日本製品で日本国内で販売する製品であってもCEの認証を受けている製品も増えてくている傾向にあります。

 

絶対NG!バイクに乗る時にやってはいけない服装は?

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バイクは風を受けて走る車にはない楽しみがありますが、逆にボディーで保護されている車とは違い、常に全身が外に置かれむき出し状態です。

前走車が跳ね上げた小石などが飛んで体に当たったりしやすいので、車以上に服装にも拘る必要があります。

バイクの服装を選ぶ際に注意したほうが良いとされる点は次の通りです。

 

半袖Tシャツのみで乗る

バイクは体がむき出し状態になっているので、小石や虫などが体に当たりやすいです。

また、万が一の転倒の際に肌がダイレクトにコンクリートやアスファルトなどに接触してしまうことから、半袖Tシャツのみでの走行は必要以上に怪我を増やすこととなります。

肌に直接風が当たると疲労の原因にもなるので、夏場であっても肌が露出しない服装で乗るようにしましょう。

 

ヘルメットはジェットかフルフェイスを着用

ヘルメットは転倒の際や走行中に飛んでくる小石や虫などから頭、顔面を守ってくれるアイテムです。

半キャップは転倒の際に簡単に外れて飛んでいきますし、頭部を摩擦から守れないので、ヘルメットはジェットかフルフェイスを着用した方が安全性が高まります。

 

足元もおろそかにしない

より安全に走行するにはブーツの着用など、足元にもこだわると良いでしょう。

特にくるぶしは転倒のみならず、立ちごけでもバイクと地面の間に挟まりやすい部位です。

交差点を曲がる際にも、歩道との段差に引っ掛けて怪我につながるケースもあるので、足元にも気を配ると良いでしょう。

くるぶしをしっかり保護してくれるブーツが最適ですが、ハイカットでも選ぶならプロテクター付きがおすすめです。

 

【基礎知識】バイクの服装を選ぶ5つのポイント

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こちらではバイクの服装選びのポイントについて解説しています。

どんな点に注意して選べばよいのか、選び方のポイントを抑えおしゃれでかっこいいバイクライフにつなげてください。

 

1.関節部分を守る

バイクの服装は万が一の転倒に備えることが前提となります。

そのため、転倒時にダメージを受けやすい部位をしっかり保護してくれるような服装選びが重要です。

頭はもちろん、手など意識してグローブをつける方も多いですが、肘なとの関節部分が意外と見落とされがちになります。

転倒時に真っ先に地面と接触しやすい部分でもあるので、関節部分を守ってくれる服装を選ぶのも大切です。

 

2.走行風が身体に触れないようにする

バイクに乗っていると時間の経過とともに疲労が増してきますが、疲労を加速させるのが風です。

直接体に風が当たると体温を奪っていくため、疲労の原因になります。

人の体は暑さには強いですが、冷えにはそれほど強くありません。

常に風を体に受けて走るバイクなので、風への対策も大切になってきます。

 

3.季節の影響を受けないように夏用と冬用を用意しておく

バイクは常に外で運転をすることになるので、季節に応じた服装を準備しておく必要があります。

 

夏のバイクの服装

夏場は気温も高くなり、汗をかきやすくなります。

しかし、暑いからといって半袖Tシャツのみで乗るのは万が一の転倒の際に大きな怪我をする可能性が高くなりますのでおすすめできません。

風が肌に直接当たることで体温を奪い、体が冷えると共に疲労も増しますので、夏場であっても肌が露出しない服装を選びましょう。

素材がポリエステルなどの速乾性インナーシャツや薄手のグローブなども多数販売されているので、それらを活用して肌をしっかり守りつつ、少しでも快適な装備がおすすめです。

 

冬のバイクの服装

冬場は体温が奪われやすいので、しっかり保温性の高い服装を選ぶと良いでしょう。

気温が高い方から低い方へと流れるので、少しでも服装に隙間があると冷たい空気がどんどん入り込んできます。

それを防ぐために、インナーを多めに着込んだり、密閉性が高く風を通さないジャケットなどを選んだりすると良いでしょう。

少々高額になりますが、ゴアテックスの素材が用いられたジャケットもおすすめです。

服装ではありませんが、バイクにグリッピヒーターやナックルガードをつけることで、手がかじかむのを防いでくれます。

 

4.ダサくない組み合わせのものを選ぶ

バイクの服装は万が一の転倒の際や、走行時の風、前走車が跳ね上げる小石など、身の安全を最優先に考える必要があります。

常に外に露出した状態になるので「人から見られている」という意識も高くなりがちです。

そのため、安全性がしっかりしつつも、ファッションとしてもダサくない服装を選ぶと良いですが、最近では高い安全性を持ちながらもおしゃれな服装も多く販売されています。

自分のバイクに合わせ、コーディネートすると良いでしょう。

 

5.すぐに脱げる手軽さも大事

バイクは自然の中を走るので、天候に大きく左右されます。

そのため、ファスナー付きの服装などすぐに脱着できる服装を選ぶのも大切です。

また、荷物の置き場所が限られるバイクは、できるだけコンパクトにたためる収納性にもこだわると良いでしょう。

 

【部位別】バイクの服装選びのコツを解説!

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より細かく服装が選べるよう、部位別にバイクの服装選びのコツについて解説していきます。

それぞれの部位で抑えておくべきポイントを抑えつつ、服装は選ぶ人の感性でもあるので、自分の感性に合った服装を見つけてください。

 

ヘルメット

ヘルメットは頭を守る重要な装備です。

フルフェイスヘルメットのほか、ジェットヘルメット、ハーフヘルメット(半キャップ)が主にありますが、安全面を考えるとフルフェイスを選ぶのが良いでしょう。

ヘルメットの価格もピンキリで、国産や外国産のものがありますが、やはり日本人なら国産のヘルメットを選ぶのがおすすめです。

日本人と欧米人の頭の形が異なるため、日本人に合わせて作られている国産ヘルメットの方が日本人には合います。

また、安全基準のJISマークやスネル規格、SG規格が付いたヘルメットを選ぶようにしましょう。

出典元:https://bikeman.jp/products/gt-750

安全規格のSG/PSC品で、内装が簡単に脱着できるタイプなので、汗をかく夏場の選択がしやすいヘルメットです。

 

ジャケット

ジャケットは肌の露出を防いでくれることで、風や日差しによる疲労を軽減してくれるだけでなく、転倒時に肌が直接地面とこすれるのを防いでくれます。

素材にナイロンやポリエステルなどの合皮や革など様々な物がありますが、耐久性や肌の保護の安全面から考えると革の自ジャケットがおすすめです。

出典元:https://bikeman.jp/collections/257

走行中に風が入り込むのも防いでくれますし、MoToGPなどのレースでは革のツナギが使われていることからも、ライダー用装備として革が適していると言えます。

 

パンツ

パンツには、ジーンズなどのデニム素材から合皮、革など様々な素材がありますが、耐久性の高い物を選ぶと良いでしょう。

中でも革パンツ(レザーパンツ)が耐久性・安全性共に高くておすすめですが、気温の高い日は蒸れやすいです。

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耐久性もあり通気性も良く、バイクを降りても違和感のないジーンズも適しています。

ワークマンやユニクロでチノパンやジーンズを買うのもコスパ良くておすすめです。

 

グローブ

グローブは手全体を覆う革のものや、指先が出るタイプ、メッシュタイプなど様々なものがあります。

季節に応じて通気性のよいグローブもありますが、より高い安全性を求めるなら革製のグローブで、プロテクターが入ったものです。

あとはスマホやナビなど、タッチパネルを操作する場面も増えているので、タッチパネルに対応したグローブを選ぶと良いでしょう。

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転倒時に打ちつけやすい拳の部分にプロテクターの入ったタイプがおすすめです。

 

ブーツ

バイク用のブーツはくるぶし部分を保護するだけでなく、ステップに足を乗せやすいよう靴底も工夫が施されています。

一般的なカジュアルスニーカーではくるぶしまではガードされませんし、濡れてステップに足をかけると滑りやすいものもありますので、バイク用を選んだ方が安全です。

出典元:https://bikeman.jp/collections/245

 

プロテクター

プロテクターは体を衝撃から守ってくれる装備です。

背中や胸を守ってくれるものや、肘など関節を守ってくれるものなど様々な種類があります。

以前は服の上から装着するタイプが多かったのですが、最近ではインナータイプの薄くてしっかりプロテクト(保護)してくれるものも多数販売されているので、選択肢の幅が広いです。

インナータイプを装着すれば、ファッション製を損なうことなく安全性を高めることができます。

出典元:https://bikeman.jp/collections/22 

 

【ジャンル別】ダサくないバイクの服装について

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人から見られやすいバイクの服装は安全面とファッション性にもこだわりたい方も多いのではないでしょうか。

そこでこちらでは、バイクのタイプ別に安全性を確保しつつもダサくない服装について紹介していきます。

 

アメリカン・クラシック

大地をゆったりと走るアメリカン・クラシックは、どっしりした重厚感が魅力です。

より重々しい雰囲気を出す黒や濃い茶系の革装備がよく似合います。

パンツには革パンツ以外にも、濃い色系のジーンズも違和感なくバイクに合わせられるでしょう。

 

ネイキッド・ストリートファイター

ネイキッドやストリートファイターは、それほど服装にこだわらなくても大抵の服装は違和感なくマッチします。

お気に入りの服装でも大丈夫ですが、あまり明るめの色を用いると人だけ浮いた感じになってしまうこともあるので、バイクとのバランスを考えながら選ぶと良いでしょう。

 

スーパースポーツ(フルカウルバイク)

フルカウルのスポーツバイクには革ツナギが似合いますが、普段から革ツナギを着て走るのも大変です。

スポーティさが魅力のバイクなので、服装によって風の抵抗が生まれないような服装が良いでしょう。

ヘルメットの後ろで左右にたなびくパーカーの頭部分など、風でバタつくのはあまりかっこいいとは言えません。

しっかりと肌に密着し、バタつかない服装を心がけると良いでしょう。

 

オフロード

オフロードは街乗り走行する場合は、普段着のカジュアルな服装でも問題ありません。

こだわる方はオフロード用の服装をまとって街乗りをしても良いでしょう。

レース場を走行する際は常に転倒の危険性があるため、旨から背中、肘やスネなど全身を覆うプロテクターやオフロード用のつばの長いヘルメットが必須になります。

 

【シーン別】それぞれに適したバイクの服装について

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こちらでは、バイクを乗る場面(シーン)に応じた服装についてご紹介します。

 

街乗り走行でのバイクの服装

街乗り走行では、それほど服装に拘る必要はありません。

肌が露出しない服装なら、普段着でも問題ないでしょう。

 

ツーリング走行でのバイクの服装

ツーリングは長時間バイクに乗ることになるので、風から身を守る服装にしつつ、降りて観光などしやすいようにある程度動きやすさも大切です。

バイク走行時は風を受けて走るので体が涼しくても、観光で歩き回ると汗をかいたりするので、すぐに脱着できる服装を用意しておくと良いでしょう。

 

サーキット走行や峠道でのバイクの服装

サーキットや峠などのワインディングロードでの服装は、転倒時の安全面を考慮して革ツナギなどのレーシングスーツが良いでしょう。

より安全性を高めたい方は、脊椎をガードするプロテクターもおすすめです。

 

雨の日の走行でのバイクの服装

雨の日は雨で濡れたり体が冷えたりしないよう、レインウエアが必要です。

梅雨時期や夏場などはレインウエアを着ることで蒸して汗をかきやすくなりますが、ゴアテックス素材のレインウエアだと内部の熱を逃してくれます。

少々高額ですが、ツーリングに行く際は長時間レインウエアを着ることもあるので、特におすすめです。

 

バイク女子・女性におすすめの服装について

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最近はバイク女子も増えていますが、女性特有の服装でバイクに適していないNGファッションもあります。

それは、「ヒールのある靴」「ショートパンツ」「スカート」です。

ヒールのある靴はブレーキやシフト操作が困難になりますし、ステップから足を踏み外しやすいので、安全面を考慮してやめましょう。

バイクはできるだけ肌を露出しないで乗るのが基本ですので、ショートパンツも同じくバイクに適していませんし、スカートもひらひらして左右に広がり危険です。

また、マフラー部分でのやけどや熱を持ちやすいバイクではフレームなどに肌が接していることで低温やけどの原因になることもあります。

低温やけどになると、なかなか跡が消えにくいので肌を気にする女子は避けたい所でしょう。

そうならないためにも、ショートパンツやスカートでバイクに乗るのは避けるようにし、動きやすいジーンズなどを装着するのがおすすめです。

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